ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)
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2019 | 2_15 | Friday

Wilhelm Kageの角鉢 shinamono51

Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)

ウィルヘルム・コーゲの普段は外に出していない、珍しい角鉢の作品です。この角鉢型の作品は比較的良く見かけるものですが、 こちらの作品は、掛けられた澱青釉が薄掛けで、光沢感のある透明な肌ではなく、半マット状のもので、赤茶のレンガのような下地が透けて見えております。下地に掘られた文様も生々しく盛り上がっており、所謂澱青釉の、氷を覗き込むような、幾重にも重なるレイヤーを感じる印象とは一線を画します。裏面のサインを見ますと、MUFF630°と書かれており、これは失敗の意味のスラングであると推測されます。焼きの温度が低すぎて、釉薬がうまく焼き付かずに、生焼けの状態にでもなったのでしょうか。しかしそれとは裏腹に、釉の肌や文様の表情が、コーゲ作品としては大変に面白く出来上がっており、これがまた魅力的でもあります。制作年代も1947年に作られており、50年代の黄金期の伏線をも感じさせる実験的な作品です。コーゲ作品は近年、大変に希少になってまいりましたが、こちらはより珍しい珍品中の珍品です。 状態も大変によろしいものです。

WK1902_3 澱青釉角鉢 高さ4cm  幅20cm 1947年代制作 (ご売約)

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2019 | 1_31 | Thursday

Wilhelm Kageのスパイラル文碗 shinamono50

Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)

ウィルヘルム・コーゲの珍しい表情の碗作品です。 こちらの作品には、美術陶芸作品シリーズ、 ファシュタシリーズの銘が入っておりませんが、 グスタフスベリのアート作品につけられる、 ハンドマークが書かれていることから、 大量生産されたものでない、 一点物の作品である事がわかります。 白く柔らかい胎土に、藍の釉が幾重にも縞模様に塗られており、 その中でも色の濃いもの薄いものと、 何種類かの青い釉が引かれております。 その上から金の蒔絵のように、黄釉が吹きかけられ、 最後に透明釉を施釉しているようですが、 所々の透明釉は剥落し、マットな肌と光沢のある肌が入り混じっております。 縞文様は口縁から高台までびっしりと引かれておりまして、 縞々の表情に見える大変に珍しい作品です。 釉の雰囲気や土の感じも初見でして、 コーゲの作品で同手の作は見た事がありません。 形はきれいな碗なりのもので、 見込みも深い大振りなものですが、 轆轤で作られているかはうかがい知ることができません。 シントラシリーズと呼ばれる、極薄手の白磁のようなシリーズが、 コーゲ作品にはありますが、それの土とも違っており、 謎が多いものです。 高台の形や高台内に入れられた、 コーゲの手書きサインの筆記は、 自身の特徴がよく出ており、 実験的に作られた一点物の作品なのか、 講演会などで披露された作品なのか、 想像が膨らみます。 謎が謎を呼ぶ作品ではありますが、 お茶碗としてお使いいただけるもので、 手取りも軽く、良い碗作品でもあります。 状態も大変によろしいものです。

WK1901_2 スパイラル文碗 
高さ7.7cm  幅16.7cm 1940-50年代制作 (価格はお問い合わせください)

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2019 | 1_29 | Tuesday

Wilhelm Kageのテラ・スピレア花器 shinamono49

Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)

スウェーデンのグスタフスベリの巨匠、 ウィルヘルム・コーゲの美術陶芸作品シリーズ、 ファシュタシリーズの中でも、別格の格付けを誇る、 テラ・スピレア作品です。

黄土色の胎土に、黄色のマット釉が塗られ、 渦巻き状の台座は無釉で止めております。 その上から緑釉と茶釉が塗られており、 口先から球体上部は茶釉が掛かり、 球体の下部分には緑釉が掛けられており、 恐らくは筆で塗られたであろう、 まるで抽象絵画のような淡い表情で、 二つの釉を楽しむことができます。 まるで魂が渦巻きの台座から膨らんできたような、 不思議な球体の形をしており、 テラの意でもある、地球を意図しているのか、 その神秘的な造形に脱帽致します。 ハンス・コパー作品にバッドと呼ばれる同手の形を、 数点制作しておりますが、 恐らくはコーゲのこの作品から、 少なからず影響を受けたものと思います。 球体の部分には縦方向に掻き落としが入れられ、 淡いマットな釉の表情と相まって、 より球体の胴の曲線を引き立てているようで、 細かな所まで手抜かりがありません。 サイズは高さ11センチほどと、 テラ・スピレアの中でも一番多く作られました大きさですが、 ギュッと凝縮した緊張感と不思議なオーラを放つ佇まいは健在で、 サイズ以上に存在感を感じさせるまさに優品です。 状態も大変によろしいものです。

WK1901_1 黄マット釉テラ・スピレア花器  
高さ11.1cm  幅5.6cm  1950年代制作 (価格はお問い合わせください)

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2017 | 8_21 | Monday

Wilhelm Kageの四足大鉢 shinamono48

ウィルヘルム・コーゲの、Farstaシリーズの逸品たちをご紹介です。こちらはコーゲ王道の作品とも呼べる、高足が施された作品で、かなり大振りで装飾性の高い、堂々たる逸品です。火鉢のような厚い円形の鉢に、広く水平に取った、まるで額縁のような、太い口縁が付いているのが特徴で、その鉢の底には四つの高足が付いております。この足は後から付けたものではなく、この分の高さをフリーベリが轆轤挽きし、削り出しているため、 重量のある鉢部分を、しっかりと支える丈夫なものです。カリカリに焼けた赤茶のレンガのような胎土に、表側は見込み、分厚い口縁の部分に到るまで、放射状にびっしりと搔き落としが入れられ、見込みの底部分には、 円の絵付けが幾重にも描かれております。裏側には四つの高足の周りに、六筋の搔き落としと、白い絵付けが、8つづつ配されており、高足の一つ一つにはFarstaのスタンプが押されております。何か文様に意味が込められているのか、まるで古代遺跡の象形文字を見るような、 不思議な感覚に陥ります。特に表面は幾何学模様で構成された、絵画としても完成されており、飾り皿で立てられても一級品の強さがあります。その上から、澱青釉がトロリと掛けられ、搔き落としと絵付けの凹凸の合間を流れ落ちます。全体は斑紋の現れる緑の表情ですが、所々には鮮やかな青い景色が見て取れ、その幾重にも重なる複雑な表情に、いつまでも眺めてしまいます。大きさも大変に大振りな、堂々たる存在感をしており、1950年代後半に来日した際に、民藝作品の影響も強く受けていると考えられ、最晩年に制作をした優品の一つと思います。状態も大変によろしいものです。

お写真一番上
WK01707_4 ウィルヘルム・コーゲ 
澱青釉四足大鉢  高さ6cm 幅22.7cm  1959年製 (ご売約)

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2017 | 8_4 | Friday

James Loveraのピンク釉碗 shinamono47

アメリカ、カリフォルニアの陶芸家、James Lovera(ジェームス・ロベーラ)の,、手取り良いお茶碗にお使いいただけそうな碗作品です。1990年代の作品です。

前出の鉢と同じご説明となりますが、カリフォルニア出身のロベーラは、大学で彫刻を学んだ後、ナツラー夫妻より作陶を学び、また助手として勤める傍、自らはサンノゼ州立大学の陶芸教授として、またデザインやテキスタイルの教鞭も併せて長年執っておりました。主にナツラー夫妻からの影響と思われる、シンプルなフォルムと釉の作品が多く、プラスチックのような光沢のある肌の作品から、溶岩釉のような荒々しい肌の作品まで、主に二種類の釉を使い分け、作品を制作しておりました。

こちらの碗は、黒に近い鼠色をした土が、碗なりに轆轤引きされ、見込みは蟻地獄のようにすり鉢状に深くなており、高台は胴に比べてぎゅっと小さなものですが、芯とバランスが通っているのか、簡単に転がってしまうことはありません。手取りは大変に軽く、口縁も極薄手で、まるでプラスチックで作られたかのような印象があります。これは当時のカリフォルニアの工場で多く成型されていた最先端の技術でもある、プラスチック製の家具などからインスピレーションを得て、器へと昇華をしたものと思います。全体に淡いピンク釉が掛けられ、その上からは鉄釉が二重掛けされて、見込みの底にはスッと青い流星のような表情が現れております。外側も淡く焼きついたピンク釉が美しく、まるで日本画を見ているような、靄のような柔らかく静かな美しさが秀逸です。お茶碗として手取りが大変によろしく、ちょうど胴のカーブが大変に持ちやすいもので、良いサイズです。状態も大変によろしいものです。

お写真一番上
JL01708_1 ジェームス・ロベーラ ピンク釉碗  
高さ9cm 幅15.5cm  1990年代製 (ご売約)

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2017 | 6_12 | Monday

Axel Saltoの筒型花器 shinamono46

Axel Salto(アクセル・サルト)Axel Salto(アクセル・サルト)Axel Salto(アクセル・サルト)Axel Salto(アクセル・サルト)

お久しぶりに、デンマークはロイヤルコペンハーゲンに所属しました巨匠、アクセル・サルトの筒型の作品が入ってまいりました。

サルトは、ウィルヘルム・コーゲと同じく、1925年のパリ万博、所謂アール・デコ博覧会にて、グランプリを受賞した画家でして、デンマークにおいてモダニズムの、デザイン運動を繰り広げた立役者でもあります。作風は全く違えどもコーゲと並び、スウェーデンとデンマークの両雄と称されまして、同じく陶芸をキャンバスに見立てております。その作品のコンセプトや造形能力、佇まいの素晴らしさは他の群を抜いております。こちらの筒型花器はアクセル・サルトのロイヤルコペンハーゲンでの作品で、恐らくは1940年代の制作です。自然の力強さを抽象的に表現をしました、氏のBuddingシリーズの一つで、サルト作品は、特にアメリカでの評価が高く、その中でも有機的に凹凸の出たBuddingシリーズは、たいへん人気の作です。アクセル・サルトの作品は、当時、デパートのコペンハーゲンコーナーにカタログがございまして、型番と写真を見ながら、お気に入りの釉の色で発注するという、オーダーメイドの彫刻的な要素がございました。全ては元のデザインはサルトが行い、オーダーによりコペンハーゲンの陶工たちが制作したものでして、世界には同じ型の作品が何点か存在をしておりますが、釉薬の表情や大きさまで、客注や焼成の具合により、一つ一つ違ったもので残されております。

こちらの作品は、サルトの作品の中でも、筒型の作品でして、サイズもより大振りなものから、もう少々小さなもの、有機文様も何パターンか存在をしており、当時より人気のシリーズであったと推測されます。こちらはその中でもミドルサイズほどの大きさです。雨で木の幹から雫が滴り落ちる様を、そのまま閉じ込めたような、躍動感のある佇まいでして、やや規則正しい涙型の文様が、縄目のように、全体にびっしりと配されており、実際に流れ落ちているような錯覚に陥ります。赤茶の釉が全体に掛けられ、その上から、ロイヤルコペンハーゲンお決まりの、”宋釉“がドロリと掛けられております。この釉は当時、コペンハーゲンが中国古陶磁の陶片を集め、研究開発をしました、“宋釉”と呼ばれるもので、コペンハーゲン在籍の他の作家の作品にも多く使われており、代表的な釉の種類として、サルト作品にも多用されております。まるで先ほど掛けたような、
艶かしく、生々しい表情はサルト独特のもので、躍動感のある造形と相まって、存在感と集中力はかなりございます。この合い掛けの釉は内側の奥底に至るまで、びっしりときれいに掛かっております。やや大振りな作品で、有機的な文様や釉の出来も良く、サルト作品をお探しの方にはおすすめの逸品です。状態もたいへんによろしいものです。

AS01705_1 アクセル・サルト 有機文筒型花器  高さ17.2cm 幅7.2cm  1940年代製 
(ご売約)

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2017 | 5_26 | Friday

James Loveraの大鉢 shinamono45

James Lovera(ジェームス・ロベーラ)James Lovera(ジェームス・ロベーラ)James Lovera(ジェームス・ロベーラ)

先日のナツラー夫妻に続きまして、アメリカ、カリフォルニアの陶芸家、James Lovera(ジェームス・ロベーラ)の大変に大振りな鉢作品です。1990年代の作品です。

カリフォルニア出身のロベーラは、大学で彫刻を学んだ後、ナツラー夫妻より作陶を学び、また助手として勤める傍、自らはサンノゼ州立大学の陶芸教授として、またデザインやテキスタイルの教鞭も併せて長年執っておりました。主にナツラー夫妻からの影響と思われる、シンプルなフォルムと釉の作品が多く、プラスチックのような光沢のある肌の作品から、溶岩釉のような荒々しい肌の作品まで、主に二種類の釉を使い分け、作品を制作しておりました。作品は碗作品や皿状の作品が中心で、花器がほとんど見られないのも特徴で、かなり大振りな作品が多いのものです。生涯、個展は数多く行なっておりますが、作品数は極めて少ないため、ほとんどの作品が、既にMOMAをはじめとした、美術館や好事家のもとに収まっております。時より市場へと放出をされるもので、今回の大鉢も、以前にクレーター釉の作品を、4点扱いました以来の入荷です。

黒に近い鼠色をした土が、轆轤挽きで碗なりに成型されており、口縁は外側にやや端反り、見込みは蟻地獄のように極めて深く、高台は胴に比べてぎゅっと小さなものでして、全体のバランスは絶妙に整えられており、大変に緊張感のある佇まいです。この作行きは彼の碗作品の中では、決まりごとのようになっており、特に黒い胎土が使われることで、全体を引き締める役割をしているようです。大変に大振りで存在感がありますが、
手取りは異様に軽く、口縁も極薄手でして、まるでプラスチックで作られたかのような印象があります。全体には鼠色の釉が掛けられ、その上からは鉄釉が二重掛けされて、まるで夜空を彩る星や流星のように、青々と流れ落ちており、大変に美しい景色が楽しめます。鼠釉も靄のような表情のある焼き上がりとなっておりまして、これがまた夜空を連想させ、大変に良いものです。軟性の陶器で作られているため脆く、使用には向かないものと思いますが、この宇宙のような表情の美しさを、鑑賞されるだけでも価値がある逸品です。状態も大変によろしいものです。

お写真一番上
JL01705_1 ジェームス・ロベーラ 鼠釉大鉢  
高さ13cm 幅23.5cm  1990年代製 (価格はお問い合わせください)

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2017 | 5_24 | Wednesday

Gertrude & Otto Natzlerの碗 shinamono44

Gertrude & Otto Natzler(ゲートルード&オットー・ナツラー)James Lovera(ジェームス・ロベーラ)

アメリカのモダニズム陶芸作品2点が入ってまいりました。Gertrude & Otto Natzler(ゲートルード&オットー・ナツラー)とその弟子である、James Lovera(ジェームス・ロベーラ)の作品たちです。

Gertrude & Otto Natzler(ゲートルード&オットー・ナツラー)は、オーストリア出身のユダヤ人夫婦で、
1939年にナチス侵攻の迫害から逃れるため、世界の軍需産業が集まり、技術と文化の集積地でもあった、カリフォルニアに亡命し、本格的に作陶を開始しました。アメリカの陶芸家としては現在、 最高峰の作家と位置付けられており、MOMAなどを始め、多くの美術館に作品が、パーマネントコレクションをされております。ナツラー夫妻はもともとオーストリア時代に独学で陶芸を学び、 1937年のパリ万博で銀賞を受賞しております。夫人のゲートルードが轆轤を回し、夫のオットーが釉薬を調合、施釉、焼成しており、 夫婦分業にて作陶をしておりました。 1971年にゲートルードに先立たれてからは、オットーは失望と空虚感から作陶を止めてしまいました。自身でも多くの作品をストックしていたようですが、晩年知人に、轆轤目が出ているものはゲートルードの指が感じられて、とても大事な作品であると言って、なかなか譲りたがらなかったと聞いております。

この1930年代にはオーストリア時代のルーシー・リーも、パリ万博で金賞を受賞しており、ウィーンの大学教育に置いて、東洋陶磁の研究などが盛んに行われ、生徒たちに教えられていたものと推測され、その教育が見事に昇華をされた時代でもあったようです。東洋の器からインスピレーションを得たであろう、口縁が蝶のように舞う流れるようなフォルム、シンプルな碗型の作品、そして溶岩釉など、後のモダニズムの陶芸作家たちのスタイルは、まさに彼らから始まったものでして、北欧をはじめ、諸国の作家たちに多大な影響を与えたと考えられます。後年、ナツラー夫妻はルーシー・リーとも交流があり、当時自分たちが発見した釉薬を、皆で貸し合い使っていたとも聞いております。

そのナツラー夫妻の弟子が、アメリカ出身の陶芸家であり、長年大学で作陶を教えておりました、James Lovera(ジェームス・ロベーラ)でして、彼らの焼成や釉薬等を長年担当していた人物ですが、2015年に惜しまれつつ他界をいたしました。ウィーンから続く、その系譜のようなモダニズム陶芸の、両雄の作品たちがお目見えいたしました。

Gertrude & Otto Natzler(ゲートルード&オットー・ナツラー)Gertrude & Otto Natzler(ゲートルード&オットー・ナツラー)Gertrude & Otto Natzler(ゲートルード&オットー・ナツラー)

本日はゲートルド&オットー・ナツラーの代表的な形をしました碗作品です。ナツラー夫妻特有の、薄く軽い土が使われており、まるで紙細工のような、ほとんど重さを感じさせないほど、繊細で張り詰めた作りをしております。この薄さを轆轤挽きして焼成をすると、ほとんどが割れてしまうと考えられますが、さらに軟性の陶器であるということも驚きです。胎土の上からは、緑釉が全体に薄く掛けられ、さらに薄茶の釉を二重掛けして、全体を波状にウネルような表情を描き出し、ナツラー独特の釉の景色を演出しております。この釉は、まるでプラスチックで作られたような、光沢のある不思議な肌と質感が特徴です。これは当時、カリフォルニアの軍需産業で、イームズなどの工業製品が飛躍的に活躍をした影響が感じられ、合板やプラスチックをプレス成型し生産をする考え方を具現化しているように、まるでプラスチックで作ったような陶芸作品をコンセプトに、制作したものと推測されます。正円に轆轤成型したのち、 四方をかなり凹ませており、横から見ますと、口縁には独特のうねりが生じております。この口縁のうねりや凹みは、元々陶芸の世界では、失敗と見なされますが、装飾と捉える発想が大変に画期的で、面白いもので、世界でもナツラー夫妻が先駆けて制作をしております。 高台は極めて小さく、畳付きも華奢なもので、そこから見える土は、赤茶の土であることがわかります。底にはマジックペンで書かれたような書体で、NATZLERと記されております。お茶碗のサイズではありますが、氷のようにあまりにも薄手で危うく、北欧の作品と違い、柔らかい陶器製でもありますので、鑑賞として使わられるのをお勧めいたします。状態も大変によろしいものです。

お写真一番上
GON01705_1 ゲートルド&オットー・ナツラー 緑釉碗  
高さ6.5cm 幅15.7cm  1950年代製 (ご売約)

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2017 | 4_26 | Wednesday

Palsusの白い花器 shinamono43

Palsus(パルシュス)Palsus(パルシュス)Palsus(パルシュス)

デンマークはお馴染みの製陶所、パルシュスの大変に珍しい白い釉の小振りな花器です。パルシュス製陶所は、肖像彫刻を手がけていたペル・ルネマン=シュミットが1949年に妻のアナリーゼとともに設立しました。作品は東洋陶磁の影響が強いものですが、より曲線を強調しオブジェ的な傾向の強い作品を多く見受けます。サクスボーやベルント・フリーベリ作品にも似た、シンプルの極みの作が大変に人気の高い作家ですが、最近はあまり見かけなくなってまいりました。
こちらの作品は、筒が少し上に伸び、少々窄まり、口縁にやや捻りの入った面白い形をしている花器作品で、やや黄色味を帯びてはおりますが、真っ白な白釉が掛かった大変に珍しい作品です。釉薬が禾目のように流れる北欧特有の土は、鉄分とガラス質がパランスよく混じったもので、精製をすることにより、焼成時にこのガラス質が流れ落ちます。もともと土は茶色をしておりますが、それを白に脱色をした後、色の釉を調合して釉を作っていくのですが、白釉は脱色が不十分で不純物が少しでも残ってしまうと、墨を落としたような表情が現れてしまうため、失敗も多く、あまり好まれないと聞いております。パルシュスの作品もこの北欧特有の土を釉薬に使用しており、綺麗な禾目が流れているのが特徴ですが、ほとんどが茶や青、青磁色の作品が多く、白釉は滅多に見かけるものではありません。私も白釉の作品は初めて扱いましたが、制作の難しさから、偶然の産物ではなく、意図して制作をしたものと推測しております。状態も大変によろしいものです。

PS201704 パルシュス 白釉花器 高さ13cm 幅6cm (ご売約)

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2017 | 1_31 | Tuesday

Christian Poulsenの碗 shinamono42

Christian Poulsen(クリスチャン・ポールセン)Christian Poulsen(クリスチャン・ポールセン)Christian Poulsen(クリスチャン・ポールセン)

デンマークのビングオーグレンダール製陶所に所属した作家、クリスチャン・ポールセンの表情の良い碗作品です。こちらの作品は40年代の作品と思います。
ピングオーグレンダールは、ロイヤルコペンハーゲンとともに、デンマークの2大窯として一世を風靡した製陶所ですが、後にロイヤルコペンハーゲンに買収をされました。19世紀末より画家や彫刻家を雇い、東洋を感じさせる陶芸作品を生み出した、時代の先駆けとして知られておりり、サクスボーのナサリー・クレブスやグナー・ニールンド、そしてアクセル・サルト等、数多くの才能あある作家がキャリアをスタートさせた重要な製陶所でもあります。
ポールセンもその一人でして、以前にご紹介をしました、ピングオーグレンダール所属のエッベ・サドリンやグーテ・エリクソン、ボーデ・ウィルムセン、カシンカ・オールセンなどの20年代から40年代に活躍した、黎明期の巨匠たちと肩を並べて在籍をしており、後にはロイヤルコペンハーゲンにも在籍をする傍、自らのスタジオを開窯し陶芸作品を制作しました。ポールセンの詳細な略歴は不明ではありますが、シンプルな釉と柔らかい曲線、サルトにも似たモダンで尖った陽刻の文様が美しく、その才能はすば抜けて優れていたものと感じさせる作品ばかりです。ほとんどが花器の作品ですが、こちらは希少で貴重な手取り良い碗作品で、青磁のように細かく貫入の入った素地に、辰砂のような赤い釉がドバッと勢い良く掛けられたもので、その表情の美しさと緊張感、集中力は思わずハッとさせられ、目を見張るものがあります。

CP201701 クリスチャン・ポールセン 辰砂碗 高さ6.5cm 幅13.2cm (価格はお問い合わせください)

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2016 | 11_28 | Monday

Arne Bangの輪花鉢 shinamono41

Arne Bang(アネ・バーン)

Arne Bang(アネ・バーン)

Arne Bang(アネ・バーン)

デンマークはアネ・バーンの釉流れの表情が良い、味のあるお碗作品です。アネ・バーンは以前よりご紹介をちょこちょこしておりますが、改めまして略歴をご紹介いたしますと、1901年生まれでデンマーク王立美術館で彫刻を学んだのち、1925年のパリ万博、通称アール・デコ博覧会において、兄のジェイコブと共にデンマーク・パビリオンのディレクションを務めております。1925年から30年は、ホルムゴー・グラスワーク社でストーンウエアの制作をはじめ、同時に25年からロイヤルコペンハーゲンに在籍した陶芸家カール・ハリアーと共に自身のスタジオも立ち上げており、1931年より51年まで自分のスタジオで作陶を行っております。アネ・バーンの作品たちのほとんどがこの20年に作られたものが中心で、今回のお碗もその時のものですが、所謂アネ・バーンスタイルではない珍品でもあります。
アネ・バーンは轆轤成型ではありませんが、モデリングのように、轆轤台を回して制作をしていたと考えられ、まるで彫刻を作っていくかの如く、一つ一つ形作られたその雰囲気はかなり独特でもあり、ズシリとした石のような重みもありまして、他にはない重厚感のある佇まいが特徴です。口縁に虫や蔓、葉などの銀細工を思わせる装飾があしらわれていたり、エンタシスの柱のように鎬が彫られたものが代表的な形ですが、こちらは、まるで輪花鉢のように口縁に凹凸があり、茶の釉がしっとりと流れる東洋的な器の要素がふんだんに盛り込まれております。このような作品は大変に珍しいものですが、時よりふと現れるもので、出てまいりますと本当に嬉しいものです。以外に手取りもかなり軽く、見立てでお茶碗としても楽しめるもので、この釉流れがなんとも美しく、良いお碗の作品と思います。

AB20161128 アネ・バーン 茶釉輪花鉢 高さ5.5cm 幅14.5cm (ご売約)

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2016 | 10_29 | Saturday

Bode Willmsenの稜鉢 shinamono40

Bode Willmsen(ボーデ・ウィルムセン)

Bode Willmsen(ボーデ・ウィルムセン)

Bode Willmsen(ボーデ・ウィルムセン)

デンマーク陶芸黎明期より活躍した巨匠、ボーデ・ウィルムセンの鉢です。ウィルムセンは1925年から30年にかけてロイヤルコペンハーゲンに所属しておりましたが、30年代は自身のスタジオを設立し、東洋の陶芸に通じる作品を多く残しております。アクセル・サルトもこの個人スタジオにて作品を残していたり、同時期に二人がサクスボーにも所属していたことも分かっておりますので、当時の巨匠たちの自由で闊達な交流が伺えます。40年に再度ロイヤルコペンハーゲンに戻り、47年で引退をしておりますが、ロイヤルコペンハーゲンでの作品はどちらかと言いますと、西欧調の荘厳な彫刻作品のような作行きが多いものです。

こちらの鉢は1937年制作のもので、ウィルムセンの個人スタジオで作られたものです。デンマークでは有名な銀細工の工房兼作家でもあります、Hans Hansen(ハンス・ハンセン)との共作でして、底面のサインには二人の名が記されており、おそらくは銀細工の蓋が付いていたものと思いますが、後補で木蓋が添えられております。稜のような盛り上がりと、鎬が入った装飾性のある小壺タイプの形をしておりますが、手取りは重く、使い勝手はあまりございませんで、銀細工の延長として作られた陶芸オブジェ作品という感じがいたします。特に縮れた釉が一番の見所でして、トロッと掛かった白釉と緑釉が、ねっとりと絵の具のように混ざり合い、一部にはピンクの表情も見て取れます。胎土との収縮率の違いか、フツフツと縮れて湧き上がって焼成されており、その肌と表情は複雑で深く、大変に素晴らしいものです。底には窯割れが稲妻のように入って貫通しておりますが、あまりにも力のある作品だったのか、穴は埋められ再度焼かれております。この横に稜や鎬の入った装飾は、20年代から30年代の時代性なのか、アール・デコ時代の作品に特に多いように思います。

BW01610 ボーデ・ウィルムセン 蓋付稜鉢  高さ10.4cm(蓋有り) 幅11cm  1937年製 
(価格はお問い合わせください)

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2016 | 7_18 | Monday

Nylund&Krebsの鼬合子壺 shinamono39

Nylund&Krebs

Nylund&Krebs

Nylund&Krebs

サクスボー製陶所の前身でもあります、ニールンド&クレブス製陶所の、たいへんに珍しい蓋付の作品です。

サクスボー製陶所はもともと、ビング&グレンダール製陶所に所属しておりました、グナー・ニールンドと、ナサリー・クレブスにより、1929年にニールンド&クレブス製陶所として設立をしましたが、ニールンドは僅か一年で去っており、1930年にはサクスボーと名称を変更しております。もともと、デンマーク陶芸の重鎮、パトリック・ノルドストロムの工房の一角に間借りをして、二人は作陶を始めたようで、さらにビング&グレンダール製陶所からも、土や釉の提供を受けていたほど、小さなスタートでした。ノルドストロムの工房から独立する際に、ニールンドにロールストランド製陶所から、アートディレクターへの誘いがあったため、僅か一年で離れたものと推測されます。

こちらの蓋付の壺は、ニールンド&クレブス製陶所時代に、幾つか作られた、輪を三つに重ねたような胴の シリーズと、同様の形をしておりますが、本来はシンプルな木蓋がほとんどではありますが、こちらは陶の蓋で、イタチと枝葉の細かな彫刻が、大胆に施されてた、極めて珍しい作品です。イタチはどのような意味合いがあるのかわかりませんが、型成形ではなく、彫刻家でもあるニールンド自らが、こちらに彫り込んだ、完全なる一点物に違いありません。木版に絵柄を彫り込んだように、力強く、そして生き生きと彫刻されておりまして、棟方志功を思わせる、エイっと勢いのある、この彫り物が一番の見所で、芸術性も高いものです。釉の色味も、紫味を帯びた濃く深い青釉で、所々フツフツと弾けながら、トロリと三つの凹凸を流れ落ちており、この異常なまでに鮮やかで深い藍の色合いが、何とも妖艶なオーラを感じさせます。蓋や底の部分には、茶釉が塗られており、やや蓋も歪み反っておりますので、まるで木で作られたような、不思議な佇まいをしております。胎土もザングリとした荒々しいもので、かえってその力強い肌や細かな凹凸が、彫刻や釉の表情をより引き立てているようです。この蓋に彫刻が施された、三段凹凸の胴の壺作品は、アクセル・サルトが友人に送った作品を以前に見たことがありまして、確か蓋の絵柄は、フクロウのような動物であったと記憶しております。こちらも、それとまったく同じ構造をしているため、サルトも同時代に、ニールンド&クレブス製陶所に所属して、自ら彫刻を施し、作陶をしていたと推測されます。サルトはビング&グレンダール製陶所での同僚でもあり、サクスボーにも参加をしていたとの記録もあり、三者の交流が伺えます。そもそもニールンド&クレブス製陶所の作品は、普段は全く見つからず、その中でも、彫刻の施された作は、今まで、先のサルト以外は見たことがないものでして、たいへんに希少なものです。全所有者の、スウェーデン人のコレクターは、この作品の価値をよく理解しておりました。この出来と、佇まい、そして黎明期に作られた作品として、北欧陶芸作品の中でも一つの頂点に君臨する逸品でして、まさに博物館級の名品と思います。蓋の胴と擦り合う部分に幾つかホツが見受けられますが、ザングリした土のせいで、製作時にできたものか、その後にできたものかはわかりませんが、使用した形跡はございません。時代と希少性も鑑みまして、特にマイナスの評価をしておりません。その他の状態は、たいへんによろしいものです。

SB01607_1 ニールンド&クレブス 鼬彫藍釉蓋付壷  高さ10cm 幅15.5cm  1929年製 (ご売約)

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2016 | 4_27 | Wednesday

Saxboの小さな香炉 shinamono38

Saxbo(サクスボー)

Saxbo(サクスボー)

Saxbo(サクスボー)

春のお品物のご紹介は、引き続きましてこちらもたいへんに珍しい小さな香炉型の作品です。

デンマークのサクスボー製陶所の製作で、宋代青磁の袴腰香炉を模した、掌にちょこんと乗ります可愛いサイズの作品です、実際に香炉としてもお使い頂けそうではありますが、サクスボーは当時、これを使う目的で作ったわけではございませんで、宋の青磁のオブジェという独自の感性で製作をしておりました。確かに使わずに日々愛でられても良いものですが、要の美ではないその発想や見立てが、なんとも斬新でありまして、このような珍品が時よりひょっこりと顔を出してくるのが、サクスボー作品の醍醐味でもあります。色味も薄い透明感のある緑地に、斑の釉が掛かっており、本歌の青磁を目指しているようではありますが、単にそのまま模しているわけではなく、西洋の色や形の感性を組み合わせ、昇華をしているのが何とも絶妙で、その感覚が面白く素晴らしいものです。裏面サインは斑の釉に隠れておりますが、50〜60年代サインの陰陽マークと、SAXBOの文字がほんのり覗いております。

SB201604_3 サクスボー 緑釉小香炉 高さ6.2cm 幅7.7cm 1950年代製作 (ご売約)

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2016 | 4_21 | Thursday

Saxboの馬蹄文碗 shinamono37

Saxbo(サクスボー)

Saxbo(サクスボー)

Saxbo(サクスボー)

先日に引き続きまして、デンマーク、サクスボー製陶所のたいへんに珍しい茶碗作品です。

形は、呉器茶碗を模したようなどっしりとしたもので、高台は高く上に伸びたまさに茶碗型をしており、手取りも軽く、サイズも絶妙なものでして、たいへんに使い勝手もよろしいものです。北欧の器たちが、東洋の器から影響を受けたことは、皆様ご承知置きの通りでございますが、このように、所謂な高台を備えた風格ある碗なりの作品は、実は全くございませんで、サクスボーをはじめ、同手の作は見たことはございません。こちらはお茶碗そのものを、忠実に模して作られた可能性もございまして、極めて珍しい珍品中の珍品です。全体に赤茶の釉が掛けられておりますが、まるで漆が塗られたように、半光沢で、テラテラとしており、表面に揺らめきを感じさせます。見込みには斑紋のような表情が無数に現れており、これがまた、たいへんに良い景色となっております。高台脇などは所々釉が縮れており、全体に落ち着きながらも、極めて複雑で、奥深い表情を、ご存分に楽しむことができます。外側には馬蹄のような文様が無数陰刻され、そこから釉が流れ落ちている表情もたいへんに美しいものです。このリズミカルな文様が反復されることで、碗がよりミステリアスで、妖艶さを醸し出し、まさに陶酔感といいましょうか、一番の見所となっております。口縁に古くにできました、ニュウが一つ、高台には、ホツが三ヶ所ございますが、この碗の余りの希少性に、お値段にはあまり反映してございません。もはや二度と現れないであろう、サクスボーの最高傑作と思います。

SB201604_2 サクスボー 馬蹄文茶碗 高さ8.5cm 幅14cm 1950年代製作 (ご売約)

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2016 | 4_18 | Monday

Saxboの黄釉碗 shinamono36

Saxbo(サクスボー)

Saxbo(サクスボー)

Saxbo(サクスボー)

熊本地震にて大きな被害に遭われた皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。毎日の報道を拝見しておりまして、ほんとうに心痛みます。早く元の生活に戻れますよう日々お祈り申し上げております。

春先のお品物ご紹介のお二つ目は、デンマークはサクスボー製陶所の碗作品です。サクスボーはもともと、デンマークの伝統的な製陶所、ピングオーグレンダール製陶所に所属をしておりました二人、釉薬研究家であり科学者のナサリー・クレブスと彫刻家グナー・ニールンドによって、1929年にニールンド&クレブス製陶所が前進となり立ち上げられた、たいへんに実験的な工房でした。東洋的でシンプルなフォルムや釉の作品をどこよりも早く作り出し、その後の北欧陶芸のみならず、現代陶芸に与えた影響も計り知れないものがございまして、当時はかなり最先端のアート集団であったと推測されます。後に、ニールンドは離れまして、クレブスを代表にサクスボー製陶所となりましたが、クレブス一人が作陶するということではなく、多くの作家が在籍をして彼らが各々の形を作り、クレブスがすべての釉薬を担当するという形で、サクスボー全体の哲学を統一していきました。50年代には製陶所でミラノトリエンナーレの金賞を受賞しております。一時期はアクセル・サルトも在籍をしたと言われておりますが、その中でもエバ・スター・ニールセンという作家が最も多く作品を残しており、ナサリー・クレブスとの女性二人による共作の完成度は、数あるサクスボー作品の中でも魅力の高い、洗練されたものです。サクスボーは日本はもとより、世界中でかなりコアなコレクターが存在しておりまして、不思議な陶酔性といいましょうか、独特な雰囲気に引き寄せられる熱狂的なファンが多いようで、実はうちのお店でも海外からのお問い合わせが多いのも特徴です。

こちらの黄色い碗は、サクスボーの50年代の作品で制作した作家は判断できませんが、独特な古格を備えたよい佇まいをしております。丸く包まれたようなフォルムをしておりますが、ほんのり口縁が反り、独特の曲線がしっとりと静かで女性的な美しい形をしております。猫掻き手をさらにパターン化したような文様が、口縁と胴の前面に陰刻されておりまして、この碗の一番の見所でもあります。まるで石でできたような土をしておりますが、手取りはたいへんに軽く、口縁も極薄手で、重さはほとんど感じさせないものです。見込みはかなり貫入が入っており、釉も所々外れ、口縁には窯割れもございますが、その表情がより古格を感じさせるもので、なんとも言えない味わい深さがたまらないものがありまして、良い佇まいとなっております。高台の一部もホツがございますが、それも味の一つとして楽しめる、落ち着いた美しさのある作品です。

SB201604_1 サクスボー 黄釉碗  高さ8cm 幅11.5cm 1950年代制作 (ご売約)

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2016 | 4_12 | Tuesday

Nils Thorssonの紫碗 shinamono35

Nils Thorsson(ニールス・トーソン)

Nils Thorsson(ニールス・トーソン)

Nils Thorsson(ニールス・トーソン)

だいぶ春めいてまいりましたが、皆様いかがお過ごしでございましょうか。春はデンマーク物を中心に、お品物を幾つか、ご紹介をしてまいりたいと思います。本日はいきなりの名品、Nils Thorsson(ニールス・トーソン)の紫碗で、1960年に制作されたものです。こちらは2014年に、愛知県陶磁美術館にて開催をされました「モダニズムと民藝 北欧のやきもの」展に出展をされたものでして、ポスターに掲載されていたものを記憶しておられる方もいらっしゃるかと思います。私は2013年のはじめ頃にこの碗を拝見いたしまして、絶対に譲らないとおっしゃっていた、オーナーさんを説得すること3年。譲る譲らないの応酬で、碗をまるで我が子のように抱きかかえたオーナにもようやくご承諾いただき、我が手元へとやってまいりました。

ニールス・トーソンは元々、アルミニアという製陶所でキャリアをスタートしておりますが、1925年にアールデコ博覧会にてゴールドメダルを受賞するなど、トーソンの才能の影響か、アルミニアはたいへんに売上が上がり、王室御用達の伝統的製陶所でもあるロイヤルコペンハーゲンを買収するという形で合併をいたしました。トーソンは新生ロイヤルコペンハーゲンでも、一作家というよりも、アートディレクターのような立ち位置で、最も長く在籍をし、多くの作品を残し黄金期を作り上げた大功労者でもあります。ほとんどはBacaなどの絵付けが施されたシリーズがたいへんに有名で、当時から現在に至るまで、不動の人気がございますが、時より中国宋代の青磁や白磁などを摸した、特に碗を中心とした一点物シリーズの陶芸作品を制作をしておりました。それが時より、ひょっこりと現れてまいりますが、それらは年に数回出るか出ないかのもので、さらに、美しい佇まいの作品は数パーセント、その中でも飛び抜けた作品は10年に一度と、良い出来の作品は早々に出会うものではございません。トーソン含め、ロイヤルコペンハーゲンに在籍した作家は画家や彫刻家がほとんどで、作陶ができないため、これらのシリーズも一点物とは言えども、陶工たちと二人三脚で作ったものと推測されますが、そのやりとりがかなり密に行われていたものと思います。

こちらの紫の碗もその宋代を摸した一点物シリーズの一つですが、その中でも、こちらは出来が全く違いまして、頭が一つ二つ抜け出た印象がございます。一番には、この複雑な紫の色味と、怪しくモヤモヤとした雲のような釉の表情が秀逸でして、ここまで怪しくも美しいものは、見たことがないほど希少なものです。まるで水墨画のように釉が淡くフワリと流れており、所々の雲の合間から鮮やかな青い光が見え隠れします。おそらくは濃く深い青い色を目指したものが、窯変により、紫に転んでしまった偶然の産物であるようにも思いますが、それがまた絵も言わぬ妖艶さや唯一無二の存在感を生み出したようです。口縁は外側に端反った、熊川型のきれいな碗なりをしておりまして、これはロイヤルコペンハーゲンが持った独特の型があるようでして、アクセル・サルトなどの、他の在籍作家のそれと同じサイズ感をしております。反った口縁にはフツフツと湧き立つような、釉の景色がでておりまして、これがまた見所で、この器に花を添えております。高台内のサインもピシッと綺麗に整ったもので、その緊張感がこちらにもヒシヒシと伝わってまいります。さすが、展覧会のポスタービジュアルとして選ばれた作品でして、なんとも見事な逸品であります。

NT201604 ニールス・トーソン 紫碗  高さ8.7cm 幅14.4cm 1960年制作 (ご売約)

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2015 | 11_1 | Sunday

Gunnar Nylundの船形小碗 shinamono34

Gunnar Nylund(グナー・ニールンド)

Gunnar Nylund(グナー・ニールンド)

お馴染みのスウェーデン、ロールストランド製陶所のアートディレクター、グナー・ニールンドの船形の碗たちです。この船形のAROシリーズはお写真の小振りなものから、より大きなもの、碗型のものや口縁に動きのあるものなど、たいへんにバラエティに富んだ一連のシリーズでして、ニールンド作品の中でも最も代表的で、まるで旗印のような作品たちです。もともと彫刻家であるニールンドは作陶ができないため、元のデザインを設計し、ロールストランド製陶所の陶工たちが、型係、釉係など分業で制作をしていた作品でして、このAROシリーズに限らずニールンド作品はほぼすべて、この分業制というラインの制作形態で作られておりました。当時ではかなり画期的な、アートを量産するという発想は見事なもので、作品の質も安定をいたしますし、たいへんに合理的なものだったと思います。型で作られているため、同じ形は多数存在しますが、釉の表情は同じものが二つとなく、その時々で一つ一つに愛着がわき、愛でる楽しさがあります。轆轤で作られた一点物よりもだいぶリーズナブルなため、特に10年ほど前は、日本で北欧陶芸といえばニールンドと呼べるぐらいに、たいへんに騒がれておりましたが、最近トンと見かけなくなってしまい、だいぶ寂しいものでありました。かく言う私も、このニールンドの船形小碗を始めて手にして、その感動が忘れられず、どんどん陶芸の奥深い世界へエスカレートした経緯がございますので…。そう思っている矢先に、良い作品たちをまとめて仕入れることができました。若き頃のベルント・フリーベリもニールンドの展覧会を見て、自分もこんな薄手で美しい作品が作りたいと決心したと聞いておりますし、ニールンドが北欧陶芸に与えた影響は計り知れないものがございます。なんとも素直で美しい小品たちです。

GN1101 Gunnar Nylund  船形小碗各種  高さ5cm 幅10cm (ご売約)

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2015 | 10_15 | Thursday

Saxboの碗 shinamono33

Saxbo(サクスボー)

Saxbo(サクスボー)

デンマークのサクスボー窯の作品で、見込みの淡い翡翠色がなんともしっとりとして美しい碗です。毎度月並みで同じご説明となりますが、サクスボーは釉薬研究家であり科学者のナサリー・クレブスと彫刻家グナー・ニールンドによって1929年に立ち上げられた実験的な工房でして、東洋的でシンプルなフォルムや釉の作品をどこよりも早く作り出した、北欧では先駆者的な製陶所でありまして、その後の現代陶芸に与えた影響は計り知れないものがございます。後に、サクスボーはミラノトリエンナーレにて金賞も受賞しております。

こちらの碗は手取りよろしい均整のとれた碗なりの作品で、口縁は極薄手で高台はキュッと小さく、たいへんに美しい立ち姿をしております。外側はチリチリと複雑に絡み合った白釉が、マットな肌でやや凹凸を見せながら流れ落ち、見込みは透明感のある翡翠色の釉がしっとりと薄く掛かかり、ふわりと淡い表情を魅せております。極薄手の口縁越しから見る、横からの表情はたいへんに流麗なもので、デンマーク作品独特の重厚な雰囲気と合間って、その繊細さに吸い込まれそうになります。

SB1015_1 SAXBO 淡翡翠釉碗  高さ5.8cm 幅12.5cm (ご売約) 

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2015 | 7_18 | Saturday

Erik Hoglundの水指 shinamono32

Erik Hoglund(エリック・ホグラン)

Erik Hoglund(エリック・ホグラン)

Erik Hoglund(エリック・ホグラン)

梅雨の最中、うだるような暑さを挟み、さらには鈍足で強い台風のせいで、関西の方はたいへんなご苦労をなさいました荒れ模様の中ではございますが、皆様いかがお過ごしでございましょうか。先日に引き続きまして、おなじみスウェーデンのガラス作家、Erik Hoglund(エリック・ホグラン)の大きなガラス鉢を、いつもお願いしておりますお茶道具屋さんに頼みまして、この暑い夏に、すっと涼やかな雰囲気を差し入れてくれそうな、ガラスの水指に仕立てていただきました。 ホグランお決まりのジャガイモの皮を入れて、気泡を作り出す技を存分に楽しめる大振りの作品でして、とにかく形がかなり珍しいとのこと。その気泡の美しさ、そして涼やかな佇まいは、サイダーの瓶をビー玉転がしながら帰る真夏のプール帰りを思い出し、その時代にスッとタイムスリップするように時間を戻してくれる、懐かしくも優しい雰囲気のする作品でもあります。水指にとても大事な塗蓋は、へぎ目塗りというものでして、木材を真っ二つに破り割り(その際にヘギヘギという音がするからでしょうか)、さらに和紙でこの凹凸を美しく形作って、上から漆を塗り込むというたいへんに手の込んだ仕様の蓋で、ツルツルとした普通の塗蓋ですと、どうもガラスの気泡に負けてしまいしっくりこないものでしたので、ホグラン本体が何個も買えてしまうほどの大大奮発で、特別仕様のヘギ目蓋をオーダー発注いたしました。こうして一手間かけることで、唯一無二の極上作品が出来上がる楽しさは、この時代の北欧作品ならではと思います。

エリック・ホグラン 鉢 高さ7.6cm 幅19.5cm

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2015 | 3_29 | Sunday

Erik Hoglundの小瓶 shinamono31

Erik Hoglund(エリック・ホグラン)

Erik Hoglund(エリック・ホグラン)

Erik Hoglund(エリック・ホグラン)

Erik Hoglund(エリック・ホグラン)

おなじみスウェーデンのガラス作家、Erik Hoglund(エリック・ホグラン)の可愛い小瓶を、お茶道具屋さんに頼みましてお茶入れに仕立ててみました。 王道のホグラン数寄な方々からは一歩外れた、なんの変哲も無い小瓶ですが、ジャガイモの皮を入れて気泡を作り出す技の妙は健在で、四方をちょっと凹ませてリズムを出しており、この小さな器にも手抜かりなく施された細かな仕事がホグラン作品の醍醐味でもあるようです。お茶入れに使えそうなこの絶妙なサイズと形は、探そうにもなかなか無いものでして、これは使えそうだ!と、掘り出し物感覚で、先日の渋谷ヒカリエで行われたホグラン展にて求めたものです。正倉院に伝わってきた古代のガラスだったらドラマがあるなぁなどと勝手な妄想で、同系色の正倉院唐花華紋の布で仕覆を作り包んでもらいました。このお茶道具屋のご主人、いつも面白がって北欧物などの仕立てを引き受けてくれるのですが、引き受けの時にお店にいらっしゃらないので、今日はお休みかと尋ねてみれば、この品を頼んだ後に急遽亡くなってしまったとのことでした。前日までお店で元気にされていたのことで、ほんとうに急に旅立ってしまったようでして、冗談のように置かれたいつもの笑顔の遺影に手を合わせますと、余計に寂しい思いがしてなりません。毒舌まじりで美の見立てについて色々と教えて頂いたり、音楽はバッハとモーツァルトだけを聞けば良いと、いつも店内に流しておられたあの光景が懐かしく思い出されます。

エリック・ホグラン 小瓶 高さ5.1cm 幅5.9cm (ご売約)

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2015 | 1_29 | Thursday

Carl Harry Stalhaneの大振り花瓶 shinamono30

Carl Harry Stalhane(カール・ハリースタルハン)

カール・ハリー・スタルハンのたいへんに大振りな花瓶です。昨年の愛知県陶磁美術館にて行われたモダニズムと民藝「北欧のやきもの」展に出展されたもので、大きいために常々入り口に鎮座しておりましたが、かなりの眼が尖った方々や民藝数寄の方々の寵愛を一心に受けている隠れた名品でもあります。スタルハンは元々画家でしたが、北欧陶芸のパイオニアといっても過言ではないグナー・ニールンドに師事して、ロールストランド製陶所で、アートディレクターとして才能を発揮します。特に中国宗時代の陶芸や、民藝の作品に強く惹かれていたようでして、晩年にかけて次第に、作品にもその影響が色濃くなっていきました。1960年代には日本で個展も開催しております。こちらの花瓶、兎に角たいへんに大振りでして、梃子でも動かないような堂々たる存在感がございますが、よく日本に到来してきたものと扱う自分でも感慨深い大きさです。日本民藝館に鎮座していてもおかしくないほど、鉄釉の表情や掻き文、面取り等、素朴で素直な民藝的陶芸作品と思います。スウェーデンの作とは見紛うばかりで、 本場が負けてしまうほど、その表情は力強く生き生きとして、本人が楽しんで作っているようです。サインは1点物の印、本人筆記のものです。

カール=ハリー・ストールハーネ 鉄釉櫛掻文花瓶 高さ40.3cm 幅25cm 
1950年代 レルストランド製陶所 (ご売約)

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2014 | 11_5 | Wednesday

碗たちの仕立て shinamono29

Lucie Rie(ルーシー・リー)

Lucie Rie(ルーシー・リー)

Lucie Rie(ルーシー・リー)

北欧器に所蔵している見事な碗たちを、いつもお願いをしておりますお茶道具屋さんに、大名物の名碗のように何とかなりませんかと無理を承知でお願いいたしまして、仕覆から中込、箱には柱まで誂えてもらい、フルセットにてそれぞれを仕立ててもらいました。 馬子にも衣装とはまさにこのことでありまして、近・現代の西洋人の感性で作られた作品たちが、お茶道具の一旦として、見事にその風格を一段と上げる素晴らしい仕上がりとなりました。それぞれ器の色味や作家性に合わせて、真田紐や柱の色、仕覆の柄までぴったりと整えてもらえるのはなんとも気持ちの良いもので、それは伝統芸とのコラボレーション作品とでも言いましょうか、一味違った雰囲気で碗たちに花を添えてくれます。

並んだお写真左から
ルーシー・リー ブロンズ釉碗  高さ8.7cm 幅11.8cm(ご売約)
ピーター・カラス 伊賀碗  高さ9cm 幅11.8cm
ピーター・カラス 瀬戸黒碗 高さ8.5cm 幅10.5cm(ご売約)

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2014 | 10_9 | Thursday

Ebbe Sadlinの平鉢 shinamono28

Ebbe Sadlin(エッベ・サドリン)

Ebbe Sadlin(エッベ・サドリン)

Ebbe Sadlin(エッベ・サドリン)

1927年〜デンマークのビングオーグレンダール窯に所属した、画家であり、後に新聞等の風刺漫画家として著名なエッべ・サドリンの足付鉢です。こちらの作品は40年代の作品です。ピングオーグレンダールは、ロイヤルコペンハーゲンとともに、デンマークの2大窯として一世を風靡した窯ですが、後にロイヤルコペンハーゲンに買収をされております。しかし19世紀末から画家や彫刻家を雇い、東洋を感じさせる釉の陶芸作品を制作した先駆けとして知られ、先のサクスボー窯の、ナサリー・クレブスやグナー・ニールンド等、蒼々たる作家がキャリアをスタートさせた製陶所です。サドリンも絵の才能を見いだされ、研究生としてキャリアをスタートしております。

サドリン作品ではやはり、この有機的な線の文様が施されている作が魅力的でして、他の作家では絶対に引くことの出来ない、独特で不思議なリズムを感じさせます。何とも幻想を見ているような錯覚が起こり、まさに器に陶酔してしまう感覚でしょうか。赤茶の釉が全体にかかり、捻り文の合間を黒釉が流れ、全体によい表情を出しております。こちらも、北欧モダニズム黎明期を感じさせるよい作品です。状態もたいへんよろしいものです。

お写真一番上
ES0513_1 Ebbe Sadlin 捻り文足付鉢 高さ4.8cm 幅14.5cm 

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2014 | 7_2 | Wednesday

Saxboの翡翠釉皿 shinamono27

Saxbo(サクスボー)

Saxbo(サクスボー)

デンマークはサクスボー窯の作品で、美しい翡翠色が何とも良い皿型の作です。サクスボーはナサリー・クレブスとグナー・ニールンドによって1930年代に立ち上げられた工房でして、東洋的でシンプルなフォルムや釉の作品を作り出した、北欧ではパイオニア的存在の窯であり、フリーベリをはじめ、その後に与えた影響はたいへんに大きなものです。後に、サクスボーはミラノトリエンナーレにて金賞も受賞しております。

釉は科学者であるナサリー・クレブスが制作し、フォルムデザインや轆轤は様々な作家が制作をする分業制ではありますが、それぞれのコラボレーションが面白い化学反応を起こし、数々の名作が生まれております。サクスボーで出回っている作品は、ほとんどが50年代〜60年代制作の作品が多いのですがこちらの皿は、最も初期の30年代の作品でして、この時代の作が出て来ることは極めて稀です。ナイフ、フォーク、さらにプレートの文化の西洋で、皿というものを食器ではなく、アート作品として作る作家は皆無に等しく、こちらと同手の作は今まで見たことがございません。当時サクスボーがいかに前衛的だったかを物語る作品です。シンプルで装飾のない皿に、鮮やかでよい色味の翡翠釉が全体に掛けられてたいへんによい表情をしております。高台内の勢いよく出た轆轤目も卓越した陶工を思わせるもので、なかなか芯のある作品です。実際に向付や菓子皿にお使いいただけるよいサイズでして、お道具としても愛玩できそうな逸品です。状態もたいへんよろしいものです。

お写真一番上
SB0512_1 SAXBO 翡翠釉皿  高さ2.4cm 幅17.8cm 
(緑青Vol.8「北欧の器」63ページ掲載品です)

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2014 | 5_7 | Wednesday

Sven Wejesfeltの同釉作品たち shinamono26

Sven Wejesfelt(スヴァン・ヴァイスフェルト)

Sven Wejesfelt(スヴァン・ヴァイスフェルト)

Sven Wejesfelt(スヴァン・ヴァイスフェルト)

Sven Wejesfelt(スヴァン・ヴァイスフェルト)

Sven Wejesfelt(スヴァン・ヴァイスフェルト)

Sven Wejesfelt(スヴァン・ヴァイスフェルト)

スウェーデン、グスタフスベリ窯の作家、Sven Wejesfelt(スヴァン・ヴァイスフェルト)の作品たちです。

もともとロールストランド窯で、ニールンドやスタルハンの作品を制作していたようですが、スティグ・リンドベリに見初められ、グスタフスベリ窯に移籍、長年、氏のアートピース作品の制作を一手に引き受けておりました。フリーベリと同様に、作品はすべて轆轤で制作されており、その腕はフリーベリの後継、または北欧一の轆轤使いとの呼び声も高い作家でありました。スウェーデンはもとより、アメリカの美術館にも作品がコレクションをされている陶芸家で、2009年に鬼籍に入るまで、モダンデザインの黄金期を知る、最後の巨匠と呼ばれておりました。自身の作品は80年代〜2000年代前半まで作られており、その轆轤技術の賜物か、様々な釉や形の作品が残されております。フリーベリ作品の影響はたいへん大きなものですが、時に釉や形の美しさは、氏の作品を凌ぐこともあり、それを探すのも何とも面白い作家です。

今回ご紹介の5点は、86年〜88年の同時代に制作されたものでして、同じ釉薬、同じ哲学で作られた印象があり、細かな部分まで大変丁寧に作られております。この5点のセットには息を飲む、離れられない緊張感があり、思わず仕入れてしまいました。薄い鼠を帯びた青釉に、くすんだ赤茶の釉が、景色よく、また毛並みよく掛かっております。釉の表情は、まるで吹墨の如くチリチリとしたもので、不思議と古格があるようにも感じます。とくに目を引くのは、背の高い花器で、首が飴細工のようにビューっと伸び、折れてしまいそうなほどに細くなった箇所は、危なっかしくて目が離せません。この危うさが名作足らしめております。小さな花器たちも形がよく、それぞれ、口と胴のバランスが絶妙で、尚かつメリハリの利いた美しい曲線が柔らかく、精緻で、何ともよいものです。碗も同様に十分な大きさも備え、釉の景色よく、さらに口縁も薄手で、たいへん繊細な佇まいを見せております。すべて状態もたいへんよろしい完品です。バラでも、もちろんではございますが、ぜひセットでお持ちいただきたい、ヴァイスフェルトの名品たちです。


お写真一番上、左より
SW00116_1 薄縹釉小花器  高さ7.7cm 幅2.7cm 
SW00116_2 薄縹釉小花器  高さ7.7cm 幅3.8cm 
SW00116_3 薄縹釉碗  高さ5.3cm 幅13.7cm (ご売約)
SW00116_4 薄縹釉小花器  高さ5.5cm 幅4.3cm 
SW00116_5 薄縹釉花器  高さ16.5cm 幅7cm (ご売約)

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2014 | 4_9 | Wednesday

Saxbo 赤銅釉小碗の仕覆、塗蓋 shinamono25

saxbo(サクスボー)

saxbo(サクスボー)

saxbo(サクスボー)

サクスボーの優品のこちらの小碗、いつもお願いをしているお茶道具屋さんに仕覆と塗蓋、箱を設えてもらいました。今までもフリーベリの小壷など出てきた際には、牙蓋と仕覆を仕立てて、茶入れとして納めさせてもらうことも度々だったのですが、日々の商いの中、なかなかお写真を撮る機会が無く、離れてしまうのが惜しいほどに素晴らしい仕立ての作品たちが、あれよあれよという間にお嫁にいってしまい、何だか寂しい想いをしておりました。今回はちょうど良いサイズで手元にございました、こちらの小碗の設えをお願いしていましたが、毎度のことながら3ヶ月以上の大事業かつ、器の値段を遥かに凌ぐ仕立料なので、おいそれとはすべての器は仕立てられません。お茶道具屋さん見立ての、職人さんたちの腕もすばらしく、仕上がりの出来はいつも超一流でありまして、出来上がりを見せていただくときは、毎度緊張しつつもたいへんに楽しみな恒例行事になっております。このように数十年前のデンマークの器であろうとも、凛としてぴしゃりと揃った作品に仕立ててもらえるのは本当に嬉しいもので、お品物自体も喜んでいるように思えますし、器をさらに愛玩したくなるものです。

DP002 Saxbo(サクスボー)赤銅釉小碗  高さ7cm 幅8.2cm (箱・蓋・仕覆付き)(ご売約)

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2014 | 3_19 | Wednesday

Wilhelm KageのArgenta鉢 shinamono24

Wilhelm KageのArgenta

Wilhelm KageのArgenta

Wilhelm KageのArgenta

Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)のArgenta(アルゲンタ)シリーズの鉢で、1956年制作の作品です。アルゲンタシリーズは、お決まりのエメラルドグリーンの色をした器に、細かな縦の掻き文様と神話をモチーフにした銀細工が施された、これぞ西洋の工芸品と呼べるシリーズのもので、かなり大きな重厚かつ荘厳な作から、小さな酒盃サイズのものまでさまざまなタイプが制作されています。コーゲ自身は器のグランドデザインや、銀細工のデザインを指示し、陶工や銀細工職人たちが分業で制作をしたもので、まさにグスタフスベリを代表する総合芸術でもあり、重要な輸出工芸品でもありました。こちらの鉢は、銀座和光の銘が入ったかなりしっかりとした紙箱が付属しておりまして、60年代ぐらいのものでしょうか、日本で販売されていたものとわかります。さすがは銀座和光さんでありまして、当時から世界の先端工芸品を輸入し、扱っていたようでして、他にもスウェーデンのオレフォスのアートガラスも販売していたと伺ったことがあります。銀細工の絵柄は何の神話から発想しているものかは今ひとつ定かではありませんが、人魚風の人物がチョウザメのような魚に股がって勢いよく泳いでおります。このチョウザメのような魚はコーゲ作品に頻繁にモチーフとして登場するもので、グスタフスベリの前の海でよく獲れた魚なのでしょうか、はたまた伝説の怪魚なのでしょうか…。細工は鱗の一つ一つや影に至るまで細かく丁寧に彫られ、手塚治虫の漫画の如く伸びやかで、生き生きとした勢いを感じる線で構成されています。数十年の時を経ても銀の輝きは健在で、謎の怪魚は今でも力強くそして伸びやかに泳ぎ続けております。

WK0319_1 Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)Argenta鉢  高さ12cm 幅17cm (ご売約) 

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2014 | 2_16 | Sunday

Axel Saltoの蓋置 shinamono23

Axel Salto(アクセル・サルト)

Axel Salto(アクセル・サルト)

久しぶりに登場の、アクセル・サルト作品でございまして、ロイヤルコペンハーゲンでの1960年制作のものです。この作はまさにびっくりのお品でして、60年代当時に日本に伝わり、お茶人に拾われて、短いながらも今まで伝世をして大切に愛玩されてきた、お茶道具となっております。箱書きには、漢字にてデンマーク陶、フタ置とあります。朝鮮の筆筒の雰囲気を真似て作ったものでしょうか、サルトらしくアレンジが加わり、まるで動き出しそうな生命力を感じつつも、怪しい雰囲気でして、森の木々たちのざわめきも聞こえて来るようです。大きさが小振りなため、蓋置として見立てられたものと思いますが、使い勝手は抜群で、なかなかお見立てがよろしいお茶人であったと思います。透かし彫りのようなものですので、盃にはお使いいただけません。よくぞ伝えてくださった、まさに日本の文化にも感謝の逸品です。状態も申し分ないものです。


AS0218_13 Axel Salto(アクセル・サルト)蓋置  高さ7.2cm 幅5.7cm (ご売約) 

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2013 | 11_21 | Thursday

Ebbe Sadlinの長皿 shinamono22

1927年〜デンマークのビングオーグレンダール窯に所属した、画家であり、後に新聞等の風刺漫画家として著名なエッべ・サドリンの長皿です。こちらは40年代の作品です。ピングオーグレンダールは、ロイヤルコペンハーゲンとともに、デンマークの2大窯として一世を風靡した窯ですが、後にロイヤルコペンハーゲンに買収をされております。しかし19世紀末から画家や彫刻家を雇い、陶芸を制作していた先駆けとして知られ、 その先見の明は素晴らしいものでした。 巨匠アクセル・サルトやグナー・ニールンドもキャリアをスタートさせている名窯でもあります。かく言うサドリンも言わずもがなでして、絵の才能を見いだされ、研究生としてキャリアをスタートしております。サドリンの特徴は、この有機的な線の文様が施されている作品でして、大きな花器や皿にゴニョゴニョとこの独特の曲線が入っていると、思わずハッとさせられ、またパッと値も跳ね上がります。こちらの長皿の曲線も、まるでアアルトのサヴォイベースの如くの美しい曲線でして、抽象絵画を眺めている錯覚に陥ります。常人ではなかなか、この曲線は引くことができません。絶妙でかなりの緊張感があります。その合間から、北欧独特の釉がトロリと流しかけられ、曲線と競演をしているかの如くよい表情を魅せております。サドリンのよい作は、1920年代〜40年代の北欧モダンデザインの黎明期の作品で、探そうにもなかなか出会うことのないものです。


ES01010_1 エッべ・サドリン 有機文長皿  高さ4cm 幅33cm  (ご売約)

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2013 | 10_13 | Sunday

Arne Bangの鎬碗 shinamono21

Arne Bang(アネ・バーン)

Arne Bang(アネ・バーン)

デンマークの独立窯アネ・バーンの、まるで古格があるような雰囲気たっぷりの鎬の碗です。アネ・バーンと言えば、この規則正しい鎬の作品と、波打つうねうね文様が代表作ですが、ほとんどが巨大なローマ彫刻のような作品が多く、手取りの良い作品はなかなか現れてくれません。素材や肌も炻器というよりも、石をくりぬいたような、まさに石彫の装いで、その質感や佇まいがこの窯に品格をもたらしているようです。アメリカでは、アクセル・サルトに続き大人気の窯でありますが、このルネッサンスから脈々と続く独特の美の系譜と、東洋的なモダンの融合がどんぴしゃりで受けているのかもしれません。こちらの碗は不思議と侘び寂びも感じられる良い作品で、茶釉の合間に流れる黄土色の釉がかなり渋い雰囲気です。 口縁のホツも無く良い状態ですので、まさにお茶映えのする変わり種茶碗としてお楽しみいただけます。


AB00824_1 茶釉鎬碗 高さ6cm 幅13cm

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2013 | 10_12 | Saturday

Thorkild Olsenの扁壺 shinamono20

Thorkild Olsen(トーキルド・オルセン)

Thorkild Olsen(トーキルド・オルセン)

秋なのですが、残暑がたいへん厳しき折。Shinamonoのコーナーにて、少しずつ集まってきましたマニアックかつ、きらりと光る作品をご紹介です。今回は、デンマークでは巨匠とされる人物、Thorkild Olsen(トーキルド・オルセン)の扁壺です。もともとはロイヤルコペンハーゲンを買収前のアルミニア窯に所属し、これまた巨匠のニールス・トーソンの片腕として絵付け等をしていたようですが、ロイヤルコペンハーゲン買収時には、その立ち上げ指揮を任されたようです。釉裏の絵付けで名を馳せた人物らしく、こちらの扁壺も少々不思議ではありますが、釉裏には違いありません。釉裏とはもともと染付けに見られるように、素焼きに呉須で絵付けをし、上から透明釉をかけ焼成することで、あの美しい青い絵付けに焼き上がる技法のことです。呉須はもともと青くなく、黒いというから何とも不思議であります。この扁壺、李朝の鉄砂を見て真似たものと思われますが、所々コバルトもあり、鉄釉もどことなくおぼろげで、釉裏の技法は少々間違っているような気もいたしますが、ロイヤルコペンハーゲンが、当時本気で、これを作品として制作していた意気込みはひしひしと感じます。絵柄も南国の様でもあり、珊瑚礁のようでもある不思議な抽象絵画です。形もかなり扁平で怪しい佇まいをしており、比較的大きさもございます。二度と同じ作には出会いそうもない珍品で、1940年代の作品です。


TO00828_1 鉄砂写扁壺 高さ9cm 幅18cm (ご売約)

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2013 | 10_2 | Wednesday

デンマークとスウェーデンの合子たち shinamono19

Bing & Grondahl Stig Lindberg

Bing & Grondahl Stig Lindberg

台風到来の秋真っ直中になりました。Shinamonoのコーナーにて、少しずつ集まってきましたマニアックかつ、きらりと光る作品をご紹介です。今回は、デンマークのBing & Grondahl窯の青い合子と、スウェーデンはおなじみStig Lindbergのアートピースの合子です。

左の青いものは、しっとりと落ち着いたマットな肌が、何とも高貴な香りのするピングオーグレンダール窯のもので、リサ・エンクビストの60年代の作です。蓋につけれたマークが絶妙で、まるで宝石入れのようなわくわく感と緊張感があります。蓋が合わさった箇所に出た胎土の白が美しく、こちらも何とも軽やかで、エレガントな印象を演出しております。実際に化粧品入れに使われたのでしょうか、ほんのり香料の香りもいたします。あまり見かけることがない、珍品ではありますが、たいへん上品なよい作品です。

左の合子は、スティグ・リンドベリの蓋物のシリーズの一つで、一点もののアートピース作品です。この最大級の作品がニューヨークのMOMAにも所蔵されている、氏の中でも一級品に分類される作品です。大きさのわりにはかなりの重さがあり、まるで鉄でできているかのよう。釉の表情も、年月を経て味のついた、金属のような不思議な表情でして、石はぜのような部分もあり、自然からひょっこり生まれてきた造形物のような力強さがあります。蓋の口についた柔らかい釉も見所の一つです。私はどうも蓋物が好きなようで、何とも言えないこのオーラに惹かれてしまいます。


お写真一番上、左より
LE00819_1 青釉合子 高さ5cm 幅8.1cm (ご売約)
SL00819_2 空釉合子 高さ10.6cm 幅6.1cm (ご売約)

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2013 | 8_4 | Sunday

Melike Ababiyanikの岩石釉碗 shinamono18

Melike Ababiyanik メリケ アビヤニク

Melike Ababiyanik メリケ アビヤニク

ロイヤルコペンハーゲンの謎多き作家、メリケ・アバビヤニクの碗です。陶芸や芸術に秀でていたため、トルコから客員教授としてロイヤルコペンハーゲンに招かれたという、断片情報しかございませんが、この岩石のような自然をモチーフにした肌が特徴です。おそらくは、作家達がデザインした複雑なフォルムをどのように器にするのかを、陶工たちに指南をしていた際に、自らも制作した作品なのではと思っております。作品数もほとんどないために、一つ一つが幻の逸品ばかりでありますが、こちらはその中でも、大振りの碗のサイズで、まさに傑作と呼べるものです。世界にもこれ以上の作は、もう無いと思われます。比較的重いので、男性が使うお茶碗でしょうか。岩をくり貫いて作ったような作りでかなりインパクトは大きいものです。こちらはお茶碗として使用していたため、古くはありませんが、箱が付属しております。


MA0218_15 Melike Ababiyanik(メリケ・アバビヤニク)岩石釉碗 
高さ8.5cm 幅14.7cm (ご売約)

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2013 | 8_2 | Friday

Sven Wejsfeltのピンク釉碗 shinamono17

Sven Wejesfelt(スヴェン・ヴァイスフェルト)

Sven Wejesfelt(スヴェン・ヴァイスフェルト)

Sven Wejesfelt(スヴェン・ヴァイスフェルト)の名品が入ってまいりました。堂々たる大きさのピンク釉碗です。まさに師匠のフリーベリを凌駕する作品で、マットな質感、怪しく火照るピンクの色がまさに最高です。内側のほうが色が濃く、枇杷色に近いでしょうか、底には茶釉の表情があります。外側の表情はかなり繊細で、口縁の部分はほんのり白くそこから、穂先で描いたようなピンク釉が、チリチリと高台に向かって流れております。高台まわりも薄い茶釉の表情がでております。口縁もたいへん薄いもので、繊細さも兼ね備えております。ヴァイスフェルトのまさに数年に一度の大捕り物、傑作かと思います。


SW0209_10 ピンク釉碗 高さ8.7cm 幅14cm (ご売約)

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2013 | 8_1 | Thursday

Ivan Weissの黒釉窯変盃 shinamono16

Ivan Weiss(イヴァン・ウィ―ス)

Ivan Weiss(イヴァン・ウィ―ス)

Ivan Weiss(イヴァン・ウィ―ス)

ロイヤルコペンハーゲンに在籍した作家、イヴァン・ウィースの盃で、60年代のものです。モダンな絵付けのもので、数物の作がほとんどのイヴァン・ウィース。こちらの盃と同手の作は、今まで見たことがございません。珍品かつ名品です。60年代のロイヤルコペンハーゲンは、かなりバラエティに富んでおりまして、様々な一流作家達が、よく言えば好き勝手に作品を作っていた黄金時代のようです。こちらも日本の楽茶椀をギュッと小さく、盃のサイズにしたような作で、非の打ち所の無い、陶好きにはたまらない、かなりの秀作です。ちょっと凹ました動きのある口縁、窯変天目のように美しくでた釉、高台まわりの茶釉の表情や黒釉の肌、高台のざっくりとした作行き、手取りの良さ等、良いところを挙げますと、きりがないほど出てまいります。探しても出てくることは、もはや無いであろう逸品です。


IW0218_16 Ivan Weiss(イヴァン・ウィ―ス)黒釉窯変盃 高さ3.6cm 幅6.6cm(ご売約)

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2013 | 7_31 | Wednesday

Nils Thorssonの碗 shinamono15

Nils Thorsson(ニルス・トーソン)

Nils Thorsson(ニールス・トーソン)の作品で、ロイヤルコペンハーゲンの前身、アルミニア社での制作で、時代は古く1935年の作です。ちなみにアルミニアは当時、ロイヤルコペンハーゲンを買収したのですが、その伝統を重んじて、社名をロイヤルコペンハーゲンに変えてしまい、アルミニアは一つのラインとして名前を残すという、今では考えられないことをしております。こちらは何とも手取りよい碗で、手仕事で入れられた掻き文様がほんとうに上品でたまりません。控えめな茶釉と相まって、時代をも感じさせるしっとりトロリとしたよい作品。トーソンの作品の中でこの碗形を探すのが、ほんとうに一苦労でして、さらに30年代で状態のよい作は貴重です。状態は、上のお写真、口縁の右側の小さな白い点が極小のホツですが、とくに気になるものではございません。それ以外はたいへんよいものです。既出のボーゲルンドといい、ロイヤルコペンハーゲン系のデンマーク陶芸は気品さと妖婉さが魅力です。


NT0130_11 掻文茶釉碗 高さ7cm 幅12.4cm(ご売約)

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2013 | 7_27 | Saturday

Carl harry Stalhaneの大鉢 shinamono14

Carl harry Stalhane

Carl harry Stalhane

Carl harry Stalhane

Carl Harry Stalhane(カール・ハリー・スタルハネ)の歴史的大作です。ロールストランド社での作品で、
高台には、本人の手書きサインが入っております。見事としか言いようの無い、モダンデザインの傑作かと思います。スタルハネは、アメリカや日本などでも個展を開いており、ミラノトリエンナーレでも金賞を受賞しておりますので、おそらく、そのような展覧会の際の1点物作品として、自らほとんどを制作したものと思われます。(普段は、本人がデザインを施し、職人たちの分業にて作品を作っておりました)外側に描かれた市松模様、そこに流れるかなり鮮やかな青の海鼠釉、見込みの闘牛と鷲の戦いのような絵柄、そしてそこに流れていく青白い釉等すべてが計算された、完璧なアート作品として仕上がっております。白い器に、市松模様などの絵柄を描き、海鼠釉をかけ、その上から透明釉を全体にかけて焼成したようです。大きさはかなりありますが、口縁が薄手で、重さはさほどありません。高台にいたるまで、かなり緻密に丁寧に作られている印象です。ウィルヘルム・コーゲに対抗したかのような、その作は、氏のそれより、都会的かつ洗練された、まさにモダンデザインのひとつの頂点のような名品です。


CS00209_11 海鼠釉絵付け大鉢 高さ15.5cm 幅20cm (ご売約)

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2013 | 7_26 | Friday

Gerd Bogelundの碗 shinamono13

Gerd Bogelund

Gerd Bogelund

Gerd Bogelund

Gerd Bogelund(ゲルド・ボーゲルンド)の作でロイヤルコペンハーゲンでの60年代の作品です。中国鈞窯の碗を意識して制作したものと思われますが、決して負けてはいない、凄みすら感じる名品です。チリチリと流れるその青い釉の毛並みが全体に、そして蓮弁の間も流れていて大変よい景色です。形も美しく手取りよく、しっとりマットな肌も大変上品なものです。ボーゲルンドは、文様と釉の調子がとにかく美しく、女性的な感じのする作品が多い作家ですが、茶釉のものがほとんどで、このような青い作品は見たことがありません。外側に降り物の茶の斑が、いくつかございますが状態は大変よいものです。旅茶碗にもってこいの秀作です。


GB0130_10 月白釉蓮弁文碗 高さ7cm 幅10.7cm (ご売約)

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2013 | 7_25 | Thursday

Herman A. Kahler Keramikの碗  shinamono12

Herman A. Kahler Keramik

Herman A. Kahler Keramik

デンマークで1839年から現在まで続く、老舗の製陶社ケーラーセラミックの碗です。100年前のものだと言われて手に入れましたが、サインの感じからどうもこちらは50〜60年代の作かと思います。もともとケーラーさんにより設立された窯ですが、多くの作家が時代ごとに在籍、作陶をしておりますので数々の作風の作品が残っております。こちらは釉やサインの筆記から見ましてNils Kahlerの作でしょうか…作者のサイン明記はありません。このお茶碗に使えるサイズや釉のものはほんとうに少なく、ケーラーの中ではほとんど見ることはありません。濃茶にチリチリとした赤茶の表情が細かく出ておりまして、何ともよい景色です。高台もキュッと小さくしまり、立ち姿も美しいもの。手取りも申し分ないかと思います。


KR1014 黒茶椀 高さ8cm 幅13.7cm (ご売約) 

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2012 | 10_25 | Wednesday

Lisa Larsonのアフリカンマスク  shinamono11

Lisa Larson(リサ・ラーソン)

泣く子も黙る大人気のリサ・ラーソンが1970年代に制作しましたアフリカンマスクです。70年代に世界のマスクシリーズをデザインしておりまして、西欧のピエロや中国の戯曲の面などを作っておりますが、そのうちのアフロとよばれるアフリカンマスクシリーズの一つがこちらです。リサ・ラーソンといえば、動物たちのかわいいオブジェが有名ですが、こちらは一風変わっておりまして、リサの闇の部分を垣間みたような感じがいたします。裏にはフックを掛ける部分がありますので、壁にかけてオブジェとして楽しむことができます。


LL0924_1 リサ・ラーソン アフリカンマスク 高さ26cm 幅16.5cm (ご売約)

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2012 | 9_13 | Thursday

SAXBOの小壺と盃たち shinamono10

Saxbo(サクスボー)

先日に引き続きまして、デンマークのSAXBO窯の作品たちです。SAXBOの作品は他の窯とは少し違っているようで、様々な作家が統一したコンセプトのもとに作っていたようでして、時代や作家ごとにバラバラな感じがありません。しかし何とも釉薬や形がハテナな作品もありますので、数限りある中から選んで仕入れるのが大変になってまいります。今回の三つはまさに秀逸作で、形と釉薬の流れ方がほんとうによいものばかりです。左の小壺はお茶入れにも使えるサイズで、フリーベリのような毛並みの良さ、下膨れのフォルムが最高です。真ん中の平盃はSAXBOのスター選手、エバー・スター・ニールセンの作品で、例えるならスタルハンやヴァイスフェルトのような釉薬でしょうか。手取りもよいためお気軽に楽しんでいただけそうです。最後に右側の赤茶の盃は、細かすぎるぐらいの毛並みが、外側、内側にかかっておりまして赤茶と黒茶の釉薬の表情が一番に目を引きます。口縁も薄いため口当たりもよさそうです。さらに内側が広くなっておりますのでお酒がたっぷり入るのがよろしいと思います。焼酎ロックでお楽しみいただければと思います。今回も三つとも50年代の作です。


左より
DP001 H7.2cm W7.2cm (ご売約)
DP003 H2.6cm W8.4cm (ご売約)
DP002 H7cm W8.2cm (ご売約)

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2012 | 9_10 | Monday

Saxboの壺 shinamono09

Saxbo(サクスボー)

Saxbo(サクスボー)

ナサリー・クレブス率いるデンマークの窯、サクスボーの壺です。こちらはエバー・スター・ニールセンの作で、サクスボーのスターデザイナーでもあります。ニールセンは初期の1930年代から東洋的な釉薬とフォルムの器を制作しており、フリーベリにも多大な影響を及ぼしていると考えられます。 ちなみに某ギャラリー店主の聞くところによりますと、サクスボーはナサリー・クレブスとグナー・ニールンドによって立ち上げられ、アクセル・サルトも在籍した先鋭集団でしたが、クレブスが科学者的細かさで、思い通りの色を出すために釉薬の数ミリグラムまで計算していたため、ニールンドと折り合いが合わず、もう嫌だ!というかたちでニールンドが出て行ってしまったようです。のちにサクスボーはミラノトリエンナーレにてメダルを受賞しますので、短気な芸術家肌と緻密な科学者肌では、科学者肌に軍配が上がったことになります。陶芸はなんとも計算と緻密さが重要なのですね。それはともかく、こちらの壺はエメラルドグリーンが美しく、横に引かれたラインが軽やかさとエレガントさを出しております。よく見ますとこのラインが、計算された間隔でビシッと引かれているように思います。小疵有りますが、比較的大きめで状態はよいものです。50年代の作です。


DP009 H14cm W17cm (ご売約)

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2012 | 9_4 | Tuseday

Jacob Bangのカップ shinamono08

Jacob Bang

Holmegaardでガラス作家として活躍しましたヤコブ・バーンのカップです。こちらはニールンドでもおなじみのNymole窯の作で、ヤコブ・バーンはいくつか美しい陶芸作品をこの窯で残しています。ガラス作品で名を残しているだけあって、こちらも彫刻的かつ繊細。佇まいも美しく、サルトにも通じるデザインかと思います。大きな湯のみといったサイズでしょうか。気兼ねなく何でも使えそうなのが良いかと。1940年代から50年代の作です。ちなみに同時掲載のArne BangはこのJacob Bangの兄だそうです。


JB01  H9cm、W7cm (ご売約)

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2012 | 9_4 | Tuseday

Arne Bangの大皿 shinamono07

Arne Bang(アネ・バーン)

Arne Bang(アネ・バーン)

本日もうひとつはアネ・バーンの大皿です。アネ・バーンは鎬文様といい、波紋といい、形が特徴的で何とも変態的な雰囲気すら感じられます。そこがあまりにも魅力的でもう目が離せません。このひねり具合も普通の人間には出せない、妙な曲線です。曲げてはいけないものを曲げてしまったようなそんな感じがいたします。比較的大きいサイズなので、この取っ手にダメージがあるものが多いのですが、こちらは完璧な状態です。


DP007 H4cm W24.5cm 

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2012 | 8_30 | Thursday

Arne Bangの小碗と壺 shinamono06

Arne Bang(アネ・バーン)

夏休みのたまった宿題のように、8月最後に立て続けの更新です。
アネ・バーンの小碗と壺です。デンマークといえば、ロイヤルコペンハーゲンかARNE BANG(アネ・バーン)かと言われるほど人気の窯。Axel Saltoと同じくアメリカでの評価が非常に高いのも同じで、豪華な机の上にドカーンとのっておりまして、シャンデリアやらカーテンやら部屋ごとセット販売されていることがあります。サルトとともに器を彫刻しているという点で似ておりまして、スウェーデンにみられる工芸の器というよりは絵画に近い感覚なのかもしれません。秀逸なのはとくにしのぎ文様や、水面に落ちた跳ねをあらわしたもので、その線にはなんとも中毒性があるように思うのは、私だけでしょうか。石のように重いのもデンマークっぽい感じがいたします。今回の小碗と壺も、どちらもたまらない中毒性のようなものを備えております。小碗はまるで本阿弥光悦のような雰囲気で、上から見ますと口が少しゆがめられておりまして、さらにおたふくのようにぷっくりと腫れ上がった胴が何ともよい雰囲気です。見込みともに、この赤茶の釉薬が表情よく流れております。右のロゼットを文様化した壺も、赤茶がよく映えてよい雰囲気です。うまくは言葉にできませんが、とくにロゼットまわりの質感がたまらないものがあるのですが…まったくの私見でございます。これらはサルトと同じく、型によって作られておりまして同じ形のものが世界にはいくつかあるのですが、一つ一つは釉薬の表情も違い、状態も欠けのあるものも多いので、なるべく魔力をムンムン感じる良い作を仕入れております。


左より
DP08 H7cm W9.5cm (ご売約)
DP06 H9cm W10.5cm (ご売約)

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2012 | 8_28 | Tuseday

Jens H Quistgaardのビーカー shinamono05

Jens H Quistgaard

デンマークの作家イエンス・クイストゴーのビーカーです。言わずと知れたメーカーDANSKの創業者で、父は彫刻家のハラルド・クィストゴーです。造形美を作り出す力は父よりちゃんと継承しております。DANSKでの作品はテーブルウエアが中心ですがこちらは、自身のスタジオで作った作品で1950年代のもの。こんなものまで作っていたのかと思うぐらいの珍品です。この釉薬は当時大流行りだったのでしょうか、マットな質感と流れる釉がなんとも良い感じです。口縁も薄めでビールにはもってこいかと思います。気兼ねなくお使いいただけます。


JQ10 H12cm W8.5cm (ご売約)

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2012 | 8_24 | Friday

Bode Willumsenの鉢  shinamono04

Bode Willumsen

デンマークのボ―デ・ウィルムセンの鉢です。サインは本人のスタジオのものでBWを合わせたもの。北欧では珍しく、これぞ焼き物といった感が出ております。見込みもしかりでダイナミックに釉薬が流れております。1930年代の作品で、もともと1930年〜40年ぐらいに自分のスタジオを構え、いかにも焼き物的、東洋的な作風を追求しておりました。かなり早い段階で今回の鉢のような作品を生み出していたようです。アクセル・サルトとも交流があり、30年代にはウィルムセンのスタジオからサルトも作品を発表しています。後に二人とも、Ipsen(イプセン窯)、そしてロイヤルコペンハーゲン窯に在籍し、黄金時代を築きました。ロイヤルコペンハーゲンでの作品は、サルトと同様の”宋”釉を多用していたため、つい先ほど掛けたかのような濡れ感が器にでておりまして何とも魅力的です。しかし東洋的な雰囲気は無くなってしまい、エレガントとモダンデザインを合わせたような作風で、神話の彫刻等も器に配しておりヨーロッパの香りのするものが中心でした。


DP12 H6cm、W14.5cm

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2012 | 8_23 | Thursday

Gutte Eriksenのゴブレット shinamono03

Gutte Eriksen

デンマークの陶芸のコーナーを新設いたしましたが、いまいちデンマークの諸窯については説明不足でございますので、ひとつひとつの作品をshinamonoのコーナーにて解説を申し上げます。ガラスのコーナーも止まっておりますので、何とか頑張ってアップをしてまいります。
今は無くなってしまったルーシー・リーの聖地、ギャラリーベッソンでも取り扱いのありましたデンマークの女性作家、グーテ・エリクセンのゴブレットです。バーナード・リーチと交流があったようでして民藝やリーチ、セントアイブス窯の雰囲気が感じられる「やきもの」といった感じの作品です。同手のものはいくつかあるようですが、赤の鉄釉の絵付けがいちばんしっとり美しいかと思います。底のサインもまさにセントアイブスといった刻印が施されております。ワインというよりビールでしょうか…まだまだ残暑が厳しく楽しむことができます。見込みは釉薬が流れ込んでおり表情がよい景色です。


DP13  H14cm、W6cm (ご売約)

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2012 | 2_25 | Saturday

Carl Harry Stalhaneの花器 shinamono02

Carl Harry Stalhane

20年ぶりにインフルエンザにかかりまして、いやはや参りました。
今回はshinamonoです。徳利に使えそうだと思って仕入れた、スタルハンの小さな花器。実際は水切れは極めて悪いため、徳利としては使えませんので、何気ない一輪挿しにどうぞ。しかしこんな自然なフォルムが、型で出来ているとは想像もつきません。フリーベリの型物シリーズのselectaよりもこちらのほうが数段上かと思います。釉薬もフリーベリのような質感で、毛並みよく大変良い状態です。しかし底面サインは疵がつけられたセカンド品。何がセカンドなのかわかりませんが、釉薬が思い通りではなかったのでしょうか。日々の品には何の問題もありません。お値段もセカンド品価格です。


H12cm、W5cm (ご売約)

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2012 | 1_16 | Monday

Shinamono01 Sven Wejesfeltの大皿

Sven Wejesfelt

Sven Wejesfelt

本年もブログの項目をひとつ増やしました。題しましてSinamonoです。良く考えますと、器一つ一つにコメントしたものが無いことに気がつきまして、ウエアハウスにあります作品を少しずつお引っ越しして、加筆・修正バージョンでご紹介しようと思います。しかし文章は、私見でございますので、内容がないかもしれませんので悪しからず。御託などさらさらよいかたは、Galleryにて静かにご高覧ください。

もはや出てくることは無いであろう、ヴァイスフェルトの大皿です。轆轤の技術に長けたヴァイスフェルは晩年、様々なフォルムや釉薬の器を制作しました。フリーベリのようなマットでシンプルなものもありますが、比較的、暗い色味が多いかと思います。透明釉をかけた艶のある釉薬のシリーズは、フリーベリには無い独自の世界を展開しているように思いますし、美術館のコレクションも透明釉のものが中心です。その中でも、こちらの大皿はなかなか珍しいものです。赤い部分は辰砂とよばれる釉薬のそれに似ています。光り輝きながら流れる青の釉薬はまさに必見です。


H9.5cm、W27cm 

 

 

 

 




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