ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)
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ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)
ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)
ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)
ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)

 

ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)

 

ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)

Wilhelm Kageのテラ・スピレアの考察

お預かりのお品物2020 その2

お預かりのお品物2020 その1

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謹賀新年

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ギャラリー北欧器 作品帖 vol.2

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伊庭 靖子展 まなざしのあわい

雑誌 目の眼 7月号 特集「心に響く 北欧のうつわ」を取り扱いさせていただきます

雑誌 目の眼 7月号 特集「心に響く 北欧のうつわ」に掲載いただきました

ルート・ブリュック 蝶の軌跡展 

 

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2020 | 3_27 | Friday

Wilhelm Kageのテラ・スピレアの考察

桜

コロナウイルスが相変わらず世間を騒がせており、今週末は首都圏で不要不急の外出禁止例など、本当に心配が尽きない日々が続いております。桜も満開と言うのに、感染も少し落ち着いて人出も緩んだと思いきや、ここ数日で、一気に感染と緊迫度合いが増してきてしまいました。人生の中で、震災があり、台風や洪水もあり、疫病までも起こるとはまさか夢にも思っておりませんでした。早くの終息をいたします様に、心より日々お祈りをするばかりでございます。外出ができませんと、まさに晴耕雨読でございまして、たまにはブログの読み物のノートを更新しようと思います。今回は、前回ご紹介時よりも、かなり多くの方にご注目、そして作品をお願いいただいております、ウィルヘルム・コーゲ作品の中でも、テラ・スピレアに焦点を絞ってのご紹介です。只今制作中の「作品帖3」では、コーゲ作品とフリーベリ作品の名品が大豊作でございまして、ページ数に全くおさまらず、今回はコーゲ・フリーベリの2大特集ともなりそうでございます。

 

ウィルヘルム・コーゲWilhelm Kåge Wilhelm Kage Terra Spirea テラ・スピレア

今回のノートは前回と同様に、ウィルヘルム・コーゲ作品のご紹介です。コーゲについて、またFarstaシリーズについては前回の記事も併せてご覧いただければと思います。

コーゲは元々、ドイツのミュンヘンでグラフィックデザインを学び、1910年代前半にはスウェーデンのポスターデザイナーの草分け的な存在として高い評価を受けていました。その後、スウェーデン工芸協会の後押しを受けて、1917年にアート・ディレクターとしてグスタフスベリ製陶所へと迎え入れられました。コーゲはスウェーデン工芸協会のスローガンに沿って、「労働階級者の人々のための機能的でかつ美しいサーヴィス(テーブルウエア)」を次々にデザインし、高い評価を獲得していきました。イギリスのアーツアンドクラフツ運動やドイツのバウハウスの流れが、コーゲによってここスウェーデンでも見事に花開いたとも言えます。

その中でもコーゲの陶芸一点物シリーズ、Farstaシリーズはテーウルウエアとは一線を画すものであり、普段使いのものとは別のラインとして1931年より制作を開始しております。推測ではありますが、アールヌーヴォーからアール・デコの流れの様に、貴族階級ではなく労働階級者の人々のための芸術品を、コーゲは作りたかったのかもしれません。コーゲも1925年のパリ万博、通称アール・デコ博覧会でグランプリを受賞しており、時代の寵児としてその責任を体現しているとも感じられます。元々総合的な芸術や美術に造詣が深いコーゲですが、制作当初の段階ではまだ迷いがあるのか、サザエの様なボコボコとした突起のある器や、中国の青銅器などの流れを組む器を中心に制作していた様に思います。彼の器が一気に変化を遂げたのは、スウェーデンのグスタフ国王が宋の時代の器、特に青磁などの収集家でもあり、その器を国策で研究をしようという流れが1935年より始まり、グスタフスベリ製陶所とディレクターのコーゲにその白羽の矢が立った近辺からと感じます。この辺りからベルント・フリーベリもコーゲの轆轤師として加わっており、師弟の作品制作が開始されてもおります。30年代後半から40年代は、何度も試行錯誤を経た片鱗の伺える、宋代の器を模した作品が多くなり、陶芸作品としての魅力が一段と増してきております。そして第二次世界大戦を経て、1945年にウィルヘルム・コーゲ、ベルント・フリーベリ、スティグ・リンドベリの師弟三人展がNKデパートで開催をされて後、三人の独自路線と黄金期が始まりました。コーゲの最高傑作は、ここより亡くなる60年までの15年間の間に作られたものがほとんどで、作品の完成度もまさに至高を極めます。

 

ウィルヘルム・コーゲWilhelm Kåge Wilhelm Kage Terra Spirea テラ・スピレア

陶芸一点物ラインのFarstaシリーズの中でも、その頂点にあるのが、テラ・スピレアと呼ばれるシリーズで、これは「小手毬の地球」という名前が付けられております。小手毬の小さな花を地球に見立てて、台座に配すと言うシリーズで、底面サインにはFarstaという表記はありますが、Terra Spireaと言うサイン表記はありません。台座のあるものの通称でもありますが、コーゲ自身がそう呼んでいた様です。彼の宇宙観や哲学を総合した最終到達点でもあり、ロダンの像のように、台座の上の人物像のような具象的な対象物をより抽象化して、よりアイコン的、オブジェ的なものに変容させるという、陶芸というよりもむしろ彫刻的なアプローチで作られており、Farstaシリーズ全般に言えることですが、コーゲは世界でも陶芸で彫刻表現をした先駆者とも呼べる存在であると言えます。

1990年代初めに50年代にコーゲと共に作陶や絵付けをしていた女性作家、Karin Bjorqvist(カリン・ビョールクヴィスト)にグスタフスベリで会った人物の話では、このテラ・スピレアは1955年から亡くなる60年の最後の5年間に僅か、500から多くとも600点しか作られておらず、その内、1958年の10月にニューヨークで開かれた、ウィルヘルム・コーゲ展にテラ・スピレアだけでも150点を出展してしまったため、スウェーデンには400点あまりしか残っていないとのこと。ビョールクヴィストはコーゲ死後にあまりの悲しさから、スタジオに残っているFarstaの器に一つづナンバーを入れて、グスタフスベリミュージアムに収めた人物でもありまして、今現在、旧蔵品として放出されている白いペイントのナンバーは彼女たち絵付師の手によるものでもあります。しかしコーゲはなぜこのような作品を、どういう意図で制作したかは、ビョールクヴィスト初め誰も知らないそうで、その哲学は現在では作品の佇まいだけが物語っております。

 

ウィルヘルム・コーゲWilhelm Kåge Wilhelm Kage Terra Spirea テラ・スピレア

最大級のテラ・スピレア作品たちです。台座は大きさによって形状や作りが変わってきます。一番大きなものは、赤茶の円柱のものが用いられておりまして、左のものが最大級の作品です。テラ・スピレアのほとんどの作品は素地に細かな掻き落としが入れられ、さらに絵付けが施されるものもあり、肌がマットなものと、上から澱青釉をずぶ掛けして青く発色する光沢の肌のものがあります。形はフリーベリが作りますが、その後の掻き落としや絵付け、釉の塗りやずぶ掛け全てはコーゲが担当しております、轆轤の上で楽しげにコツコツとタバコを燻らせながら器を制作するシーンは、グスタフスベリミュージアムのコーゲ展でも印象に残る写真でありました。その中でも縦方向に掻き落としが入れられ、横方向に赤と黒の絵付けが施された、古代ペルシャなどに見られる裂地のような文様は、テラ・スピレアの中でも最上手とされておりまして、宮内庁に贈呈され、収められているコーゲのテラ・スピレア作品も同手の文様が入れられております。右側のものは、土に黒と赤が練りこまれているような作品で、飛びカンナの様な文様も入れられており、かなり珍しく同手の作品は有りません。

 

ウィルヘルム・コーゲWilhelm Kåge Wilhelm Kage Terra Spirea テラ・スピレア

こちらも大きなテラ・スピレア作品たちです。右側と真ん中が澱青釉をずぶ掛けしたもので、バケツに入れられた泥のような白濁した液状の釉に、器を手で持って、ドバッと突っ込んだ後、そのまま焼成をします。焼成をすると不思議と透明感のある青に発色をして、下地も透けて見える複雑なレイヤーを楽しめます。どちらも台座まで釉が流れ込んでおり、このダイナミックな釉垂れが一番の魅力です。真ん中の作品は真っ黒な素地に澱青釉が掛けされており、この手の作品は宋代の器からヒントを得たようで、30年代から制作されておりまして、青い発色がより強調されて、濃く深い青の透明感が得られます。

 

ウィルヘルム・コーゲWilhelm Kåge Wilhelm Kage Terra Spirea テラ・スピレア

上の4点は、テラ・スピレアの中でもミニチュアサイズの作品たちで、全500点余りの中でもほとんど制作されておらず、本当に希少です。この手の作品は独特のグスタフスベリスタンプが押されており、それが底面に押されているかでミニチュア作品と判断できます。小さな中に裂地文様が施されたものも有り、もう今後は二度と現れることがない名品たちと思います。

 

ウィルヘルム・コーゲWilhelm Kåge Wilhelm Kage Terra Spirea テラ・スピレア

まるで胴の合間から涙が流れるような作品たちです。素地には最上手の裂地の文様が施されており、そこからナイフで削ったような跡が有り、澱青釉がスッと流れ落ちております。実物は頭を殴られたような、衝撃的な緊張感のある作品ですが、制作は極めて難しく、マットな肌と光沢のある澱青釉を混在させる難しさは、相当な熟達した技が無ければ成し得ません。勿論のこと、フリーベリの技術が冴えわたっておりますが、制作が難しいのか、同手の作品はほとんど無く、恐らくはこれを含めて制作数は数点のみと思います。

 

ウィルヘルム・コーゲWilhelm Kåge Wilhelm Kage Terra Spirea テラ・スピレア

真ん中は珍しい緑釉の作品で、最大級の作品ですが、繊細さを重視したのか、台座は小さなものと同じ仕様です。テラ・スピレアに限らず、マットな肌のFarsta作品は、初めに釉を塗り、そしてサンドペーパーで削り、暫くして後に、また釉を塗り、サンドペーパーで削るという工程を経ており、最後に自分の納得のゆく表情になるまでその作業は続けられ、焼成に回されます。この錆びついたような、または自然の岩肌のような複雑な表情は、その長い工程で生み出されており、まるで油絵の制作にも似ているように思います。感性と技術が不雑に絡み合うコーゲ作品は、極めて高次元で完成をしており、その素晴らしさに息を飲みます。

 

ウィルヘルム・コーゲWilhelm Kåge Wilhelm Kage Terra Spirea テラ・スピレア

こちらはコーゲの娘さん、クリスティーナ・コーゲのコレクションだったもの。クリスティーナさんは昨年の2019年に亡くなり、愛蔵の品々が市場に売り立てに出されました。プライベートコレクションとしてウィルヘルム・コーゲから家族へと引き継がれましたが、私物的な様相が強く、壊れているものや破れているものも多いものでした。ほとんど拾うことはできませんでしたが、売り立てのテラ・スピレアは僅かに数点のみで、特に完品はこちらのみだったと思います。その他にも、澱青釉の7点セットが出て参りましたが、そちらは作品帖3に掲載予定でございます。

 

ウィルヘルム・コーゲWilhelm Kåge Wilhelm Kage Terra Spirea テラ・スピレア

最後にマットな青いテラ・スピレアです。これは本当に珍しく、未だに同じものはありません。鮮やかで上質なマットな青の色が美しく、スウェーデン国旗のカラーでもある為、国王の為など、何か特別な事に制作をされたものと推測されます。気品さと上品さがあり、素晴らしい佇まいの逸品です。



ウィルヘルム・コーゲWilhelm Kåge Wilhelm Kage Terra Spirea テラ・スピレア

コーゲ作品はお写真に映らない何か特別なものを携えており、実物をご覧になった方々はその佇まいに足が止まってしまい、他の作品をご覧になりにいらした方も、結局コーゲを手にとってしまうことも多々あるほどです。テラ・スピレアに限らず、Farstaシリーズには祭器のような不思議な力が有り、その深い魅力は計り知れません。東京国立博物館のエジプトのコーナーで、古代のエジプト土器が並べられていますが、コーゲ作品が並んでいるのかと見紛うほどで、彼もやはりそこから強いシンパシーを得ていたものとも思います。有り難いことに今回ブログに掲載の作品全てを含めまして、既に100点弱のテラ・スピレアを扱うことができまして、総数の5分の1程が日本へと将来できましたが、当然いよいよ作品は無くなってきておりまして、金額も一段も二段も高くなって参りました。コーゲは昔から珍重されている為、直しが多く、全てが完品ではありませんが、テラ・スピレアだけは別と思います。まだまだこの良さを知って頂くために、新たなテラ・スピレア作品、またFarsta作品を探している最中でございまして、次号の作品帖3でも数々のテラ・スピレア作品を多くご紹介予定でございます。乞うご期待であります。コーゲ愛が強すぎて、長くも熱いブログになってしまいましたが、コロナ騒動の中、少し立ち止まって読み物を楽しんでいただければ幸いでございます。

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2020 | 3_4 | Wednesday

お預かりのお品物2020 その2

Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

コロナウイルスが世間を騒がせており、心配が尽きない日々が続いております。暖かく湿潤な春の訪れと共に、ウイルスの早くの終息を願うばかりでございます。さてこのコーナーでは、お預かりしている作品で、以前に扱いのありました作品を中心にご紹介しておりますが、今回はその2回目でございまして、ミニチュアなどの小振りな作品たちのご紹介です。

Sven Wejesfelt(スヴェン・ヴァイスフェルト)Sven Wejesfelt(スヴェン・ヴァイスフェルト)Sven Wejesfelt(スヴェン・ヴァイスフェルト)

初めは、グスタフスベリ製陶所に在籍をした作家で、スティグ・リンドベリの轆轤師を担当していた、スヴェン・ヴァイスフェルトの作品です。ヴァイスフェルトのGalleryのトップページにも長年掲載をしているもので、お店を始める前から持っていた思い入れのある作品でもあります。ヴァイスフェルトの作品は、数あれど、この洋梨の様な、口先下が窪んだ形の作品は、後にも先にもこれ一つだけで、何とも言えない、生き物の様な柔らかい曲線の佇まいは、本当に素晴らしいものです。

SW2003_01  スヴェン・ヴァイスフェルト 黄釉花器 高さ8.5cm 幅5.2cm 1985年制作
 (価格はお問い合わせください)

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Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

お店を始めた当初からご愛顧いただいているお客様の持ち物で、日本を代表するフリーベリコレクターのお一人の所蔵品です。これは光沢のある肌の作品で、釉薬を掛けたのちに透明釉を最後に施釉することで、窯の中で窯変を起こして、この複雑な表情を作り出しますが、光沢肌の作品は、表情の良さと佇まいの繊細さが評価と価値を分けると言っても過言ではありません。小振りな扁平花器ですが、釉と形のバランスが整った良い作品で、流石はフリーベリを数見てきたお方のセレクト作品です。

BF2003_01  ベルント・フリーベリ 辰砂釉扁平花器 高さ5.7cm 幅7.7cm 1974年制作
 (価格はお問い合わせください)

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Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

続いてもベルント・フリーベリの作品で、酒盃サイズの碗型のものです。ミニチュアよりは少し大きなもので、手で摘める手取り良い作品と思います。とにかく釉の表情が抜群で、鮮やかな緑と辰砂の様な赤の釉のコントラストが美しく、外側に出た斑の様な景色は素晴らしいの一言です。小振りな体に、キュッと詰まった存在感を感じるもので、65年までの作品はフリーベリ本人の手による作品でもあり、作行きは脂の乗り切った黄金期のパワーをヒシヒシと感じるものです。

BF2003_02  ベルント・フリーベリ 辰砂釉盃 高さ4.1cm 幅5.6cm 1961-62年制作
 (御商談中)

 

Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

こちらもベルント・フリーベリの酒盃サイズの作品です。上のものと同じく、ミニチュアよりは少し大きなもので、手で摘める手取り良い作品と思います。鮮やかな緑と辰砂の様な赤い釉の表情が美しく、また紙細工の様に極薄手の口縁は、張り詰めた緊張感と精細さを感じさせるものです。あまりの薄さのためか、製作時に出来たと思われる極小のホツが口縁にあります。この薄さと研ぎ澄まされた佇まいは、光沢のある釉では珍しい50年代製作というのも頷けます。

BF2003_03  ベルント・フリーベリ 辰砂釉盃 高さ3.4cm 幅6.7cm 1958年制作
 (60,000円) 口縁に極小のホツが有り

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Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

続いてはベルント・フリーベリのミニチュアサイズの花器作品です。瓶子型の定番の形をしておりますが、胴がプリッと良く膨れて、小さな口先とのバランスが整っております。表情はシンプルな赤い釉と煙の様な鼠の釉が混ざっており渋い景色をしております。こちらもこの釉には珍しい50年代製作のもので、薄手の作りや、シンプル且つ繊細な佇まいは、50年代の特徴を良く表しております。

BF2003_04  ベルント・フリーベリ 辰砂釉極小花器 高さ9.5cm 幅5.1cm 1958年制作
 (80,000円)

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Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

最後はベルント・フリーベリのミニチュアサイズの花器作品です。樽形の胴に開いたラッパ形の口先のついた、フリーベリ定番の形をしております。表情は大変に美しく、緑と赤の釉のコントラストもきれいに出ており、緑釉がポツポツと星の様に斑に出たり、口先下では吹き付けた様な梨地になったりと、複雑で見所たっぷりの景色が魅力的です。ミニチュアの中でも小振りなものですが、この小さい胴の中にギュッと詰まった緊張感が良いものです。

BF2003_05  ベルント・フリーベリ 辰砂釉極小花器 高さ4.6cm 幅3.5cm 1963年制作
 (70,000円)

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この度も長々と失礼をいたしました。こちらで以上でございます。お気に留めていただいた作品がございましたら、さらに詳細なお写真とご説明をお送りさせていただきますので、どうぞお申し付けくださいませ。只今「作品帖3」も製作中ですが、まだ届いていない作品もあり、4月には何とか次号を完成できればと思っております。

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2020 | 2_17 | Monday

お預かりのお品物2020 その1

Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

本日は、お客様よりお預かりをして店頭にて販売をさせていただいているお品物をご紹介いたします。最近は、作品帖以外でのお品物の紹介が少なくなりまして、ウエアハウスも辞めてしまいましたので、今年はブログでもご紹介をして参りたいと思っております。お品物は委託で販売しているものではありますが、実はほとんどが10年ほど前に当店で扱いました作品たちでございまして、手前味噌ながら、今見ても心惹かれる作品ばかりです。昔は良いものが出たとよく言いますが、まさに北欧陶芸作品もその通りでございまして、2014年以降、スウェーデンのとある地方都市に、凄腕の女直し師が活動を始めまして、多くの人が皆、彼女の元に殺到をして、しらっ〜と地方のオークションなどに、直し物を出してしまうという状況が今でも続いております。著名コレクターが出した品物などは別ですが、出所のはっきりしない物は、現地のディーラーもソッポを向いて、なぜか安く据え置かれております。珍しい形や美しい色味の品物を、目の前に見せられますと、つい手を出してしまいますが、安くて良い、掘り出し物などもう無いのでありまして、私も実は何度も騙されてしまいました。自分で楽しむ分なら、直しのものは良いのですが、価値の話になりますと、極めてゼロに近くなってしまいますので、涙がちょちょ切れます。そのお話はまた今度…。話は戻りますが、2014年以前のお品物は、壊れているものはそのままですし、釉の色味や形も整っており、素直で良いお品物が多いのが特徴です。そんな優品たちを今回はご紹介して参ります。第一弾は、ベルント・フリーベリの普通〜大ぶりなサイズの作品たちです。ほとんどが、フリーベリが一番技に冴えた、評価の高い50年台から60年台初頭にかけての作品たちです。簡単な解説と共にお楽しみくださいませ。

Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

始めはベルント・フリーベリの大きな碗作品です。高台がスッと高くなったもので、立ち姿が美しい作品でも知られていますが、あまり多く出てくる形ではありません。さらに珍しい鼠の混じった緑釉で、水墨画の様な景色が美しいものです。たっぷりと大きく、見事な作品です。

BF2002_01  ベルント・フリーベリ 鼠緑釉碗 高さ8.2cm 幅14.6cm 1969年制作
 (価格はお問い合わせください)

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Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

続いてベルント・フリーベリの辰砂釉の碗作品です。こちらも高台がスッと高くなった、立ち姿が大変に美しいもので、紙細工の様に極薄手の口縁も素晴らしいものです。外側はかなり赤く深い色味の辰砂釉が目を惹きますが、見込みはまるで星を散らした様に緑釉が点々と現れており、見込みの底には銀釉の様な景気も現れております。光沢の肌の作品は数多あり、さらに大きな作品はあまり扱いをいたしませんが、私はこれ以上の光沢のある作品に出会ったことがありません。気品のある優品です。

BF2002_02  ベルント・フリーベリ 辰砂釉碗 高さ7cm 幅11cm 1960-61年制作
 (ご商談中)

 

Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

ベルント・フリーベリの大振りな碗作品です。定番の形をしたもので、どっしりと大きな王道の美しさを感じるものです。特筆すべきは、この釉の面白さでして、燻んだ藍色に茶の釉が掛けられておりますが、ドバッと勢いよく掛けた様な珍しい表情をしており、見込みの景色は秀逸です。また釉の肌もマット感の強い、少し膨らみと厚みを感じるものです。

BF2002_03  ベルント・フリーベリ 藍茶釉碗 高さ8.1cm 幅15.8cm 1965年制作
 (価格はお問い合わせください)

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Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

ベルント・フリーベリの大振りな碗作品です。こちらも定番の形をしたもので、鉢サイズの大振りなものですが、口縁は紙細工の様に極薄手で、大ぶりですが、繊細さと緊張感を感じさせます。釉の表情も美しく、藍鼠の上から、茶釉を掛けたもので、薄らと青い表情が透けて見えるのが良いものです。釉の毛並みも、まるで兎の毛の様に細かなもので、口縁から高台までチリチリとした表情で流れ落ちており、フリーベリらしい美しさを大振りながらも兼ね備えた優品です。

BF2002_04  ベルント・フリーベリ 藍茶釉碗 高さ6.7cm 幅16.6cm 1963年制作
 (価格はお問い合わせください)

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Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

ベルント・フリーベリのやや大振りなリンゴ型の花器作品です。リンゴ型の作品は多くありますが、口先が細く良く張った肩の作品が美しいとされておりますが、こちらは口先が太いタイプのもの。しかし、口縁は極めて薄く、紙細工の様な作りをしており、肩の張りや高台までの曲線の柔らかさ、滑らかさは本当に素晴らしく、口が細い作品を凌駕する程の、しっとりと艶やかな佇まいが特徴です。釉も燻んだ様な淡い黄釉をしており、静かで靄の様な景色が本当に美しいものです。この様な作品がフリーベリらしさ、まん真ん中の優品と思います。

BF2002_05  ベルント・フリーベリ 薄黄釉花器 高さ11cm 幅10cm 1956年制作
 (価格はお問い合わせください)

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Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

ベルント・フリーベリのやや大振りな卵型の花器作品です。卵型の作品は形が何パターンか存在しておりますが、こちらは最も整ったきれいな曲線の形をしております。青磁色の釉も透明感のあるもので、嫌汚れの様な肌ではなく、しっとりと気品のある佇まいをしております。

BF2002_06  ベルント・フリーベリ 青磁釉卵花器 高さ10cm 幅7.2cm 1955年制作
 (価格はお問い合わせください)

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Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

ベルント・フリーベリの初期プロトタイプの時代の花器作品です。可愛らしいフォルムが特徴で、50年台初頭まで作られました。まるで果実や野菜の様な曲線が面白く、64年に発刊の自身の書籍にも掲載されております。45年と古い作品は、同じ形のものでも、嫌汚れのあるものや、少しフォルムの甘いぽってりしたものも見受けられますが、こちらは何故か気品のある美しい曲線で、凛とした佇まいがあります。多くのコレクターの手を伝って来たものは、やはり何かが違う様に思います。

BF2002_07  ベルント・フリーベリ 赤茶釉花器 高さ12.6cm 幅8.1cm 1945年制作
 (価格はお問い合わせください)

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長々と失礼をいたしました。第一弾はこちらで以上でございます。お気に留めていただいた作品がございましたら、さらに詳細なお写真とご説明をお送りさせていただきますので、どうぞお申し付けくださいませ。第二弾はミニチュアなどの小ぶりな作品をご紹介予定です。

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2020 | 2_5 | Wednesday

九州 福岡・大分

大分 由布岳

いつもお世話になっておりますお客様への納品で、立春の九州へと訪問して参りました。この度も一日、福岡から大分までをたっぷりとご案内いただきまして、本当に感謝感激でございました。一期一会の多くの出会いに感謝をいたしまして、一部ではございますがご紹介をさせていただきます。

大分 別府温泉

大分 臼杵のふぐ 良の屋

大分 臼杵のふぐ 良の屋

大分 臼杵のふぐ 良の屋

大分 臼杵のふぐ 良の屋

福岡から車で2時間半の、大分は臼杵のふぐの名店、良の屋へ。美味しんぼにも掲載されているお店でして、豊後水道を眼下に見下ろしていただける天然のとらふぐは本当に絶品です。この時期は一年で最もふぐが美味しい季節とのことで、まるで白身魚の刺身のような、分厚く切られたふぐ刺しは、生まれて初めて食べる豊潤で甘味のある極上品でした。また大分でしか食べることのできない、掲載NGのふぐのアレも勿論いただきまして、全身痺れて参りました。

大分 六郷満山 国東半島 富貴寺

大分 六郷満山 国東半島 富貴寺

大分 六郷満山 国東半島 富貴寺

大分 六郷満山 国東半島 富貴寺

大分 六郷満山 国東半島 富貴寺

大分 六郷満山 国東半島 富貴寺

大分 六郷満山 国東半島 富貴寺

大分 六郷満山 国東半島 富貴寺

大分 六郷満山 国東半島 富貴寺

大分 六郷満山 国東半島 富貴寺

そして大分は国東半島にある六郷満山の中心、富貴寺へ。六郷満山とは国東半島の六郷に古くから点在する寺院や行場の総称でして、その多くは仁聞菩薩が718年に開基したと伝えられています。この地域では、神、仏、鬼が複雑に絡み合う、他に類を見ない独自の文化が発展しており、山々の至る所に石仏や石塔、寺院が存在しており、半島全体が信仰の対象として全てが聖地のような神聖な地域になっております。車で走りますと荒々しい崖と山がいくつも点在しており、修験道の厳しい修行が日々行われていたことは想像に難しくありません。神仏習合の力強い石仏群がある中、平安時代に建立された国宝、富貴寺大堂は大変に雅なもので、撮影は叶いませんが、堂内の壁や柱には阿弥陀浄土図が所狭しと描かれており、本堂に安置されている阿弥陀三尊像も大変に流麗で美しい平安仏を感じさせるものでした。昔は地域の子供たちが堂内で遊んで、浄土図をチャンバラごっこで叩いていたとのことで、この国宝の中を自由に行き来する子供たちを想像すると、まるで子供たちが仏の周りで遊ぶ神の化身のような、そんな微笑ましい光景が浮かびました。

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCA 太宰府monica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

ALBICOCCAmonica castiglioni fukuokaVELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFU

そして福岡は太宰府の参道脇にオープンしました、ALBICOCCAへ。閉店ギリギリのお時間でしたが何とか滑り込みました、ごめんなさい。ここは以前にモダニズムショーでご一緒をした、郷古さん御夫妻のお店、monica castiglioni fukuoka、VELVET THE SHOWROOMBATHHOUSE DAZAIFUの3店舗とギャラリースペースが、長い40メートルの建物に手前から奥へと入っております。しかし一番奥にはまだまだ続く部屋が…、さらに延びる予定のようです。真っ白で長い不思議な建物はスッと夕闇に浮かび上がり、太宰府天満宮を訪れていながら、まるで異国に迷い込んだようで、一眼で街のシンボルになっておりました。それぞれの店舗のディスプレイ、セレクトアイテム、内装は、隅々に至るまで全てにこだわり抜いており、隙がありません。一体どれだけの労力と時間を費やしたかは計り知れませんが、さらりとスマートに佇んでいる所が御夫妻らしいかと思います。百聞は一件に如かず、新しい発見が体験できてしまう驚きのお店たちでした。開店、おめでとうございます。

福岡 赤坂 万

福岡 赤坂 万

福岡 赤坂 万

福岡 赤坂 万

福岡 赤坂 万

そして一日の最後は、福岡の赤坂にあります予約制の日本茶とお酒のバー、です。この日は、八女の日本茶の中でも僅かしかとれない、希少な一等の玉露をいただくことが叶いました。一番煎じは35度のお湯でほんの数滴。甘く出汁のような華やかな香りが口いっぱいに広がります。飲むというよりも香りを全身が感じとるような初めての感覚に酔いしれます。一番煎じ、二番煎じと重ねるごとに味が深く、出汁のような旨味が増していきました。コースで和菓子やこの玉露を煮詰めたお浸しもいただき、今までには無い、新しい食の体験にまた一つ目上がりをさせてもらったようにも思います。この度もご馳走様でございました。楽しい九州の一日は本当にあっという間でして、お品物のお届けに上がっておきながら、日頃の疲れを癒し、吹き飛ばしてしまいました。この度も本当にありがとうございました。

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2020 | 1_31 | Friday

寒中お見舞い申し上げます

浅間山 軽井沢 嬬恋高原

浅間山 軽井沢 嬬恋高原

Wilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)

寒中お見舞い申し上げます。今年は暖かい冬となりましたが、皆様いかがお過ごしでございましょうか。作品のお届けで軽井沢と長野周辺へ伺って参りましたが、やはり例年より雪は少なく、ガリガリの硬い氷のようなアイスバーン状態でして、スキーを楽しまれる方々や運営の皆様は本当に困っておりました。浅間山からはまだ白い蒸気が上がっておりまして、活火山の恐ろしさと共に、自然の美しさを堪能できる素晴らしい地でもありました。北欧の器はやはり、雪景色が似合うものであります。いつもお問い合わせをいただいております、次号の作品帖は、ただいま製作中でございまして、春前にはvol3をご紹介できそうでございます。今回はウィルヘルム・コーゲの名品が目白押しとなりそうでございます。また、2年も更新をしておりません、ウェブページのGalleryの更新も今年は目標としております。引き続きまして、良い品物をご紹介できればと思っておりますので、どうぞ乞うご期待くださいませ。

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2020 | 1_1 | Wednesday

謹賀新年

ギャラリー北欧器 日本橋馬喰町 Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)


新年、明けましておめでとうございます。

本年も良いお品たちをご紹介できますよう、
さらに日々、精一杯精進をさせていただきます。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。


また皆々様におかれましても、
本年もよりいっそうの福が参りますように、
お祈り申し上げます。


ギャラリー北欧器
嶌峰 暁

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2019 | 12_27 | Friday

本年もお世話になりました

ギャラリー北欧器 日本橋馬喰町 Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)


本年も皆様には大変にお世話になりました。

毎年毎年、早いものでございまして、
本年も年末のご挨拶となりました。

今年一年も大変に多くの方々に、お品物をご紹介できましたのも、
ご愛顧をいただきました皆様方のお陰様でございます。

改めまして、心より感謝と御礼を申し上げます。


来る年も、さらにお気に召していただけるお品物をご紹介できますように、
精一杯、精進をさせていただきますので、
どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

また、いつもお問い合わせをいただいております、
年末年始の営業日でございますが、
お店は普段より予約制でもございまして、
特に休業日を設けておりません。

ご希望でございましたら、ご案内を申し上げることが出来ますので、
その際は、お問い合わせいただければ幸いでございます。


Instagramでの毎日の器の掲載は、
年中無休でアップをしております。
年末年始にごゆっくりと過ごされる中、
ぜひご高覧をいただければ幸いでございます。


時節柄、ご多忙のこととお察し申し上げます。
今年も寒い年の瀬となりそうでございますので、
どうぞくれぐれもお身体ご自愛くださいませ。


来年も相変わらぬご愛顧を頂けますようお願い申し上げまして、
歳末のご挨拶とさせて頂きます。


どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

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2019 | 11_23 | Saturday

群馬 水上

群馬県 水上 谷川岳群馬県 水上 谷川岳

今年は台風の影響で遅い秋が深まる中、お品物のお届けで群馬に伺って参りました。特に水上は、北欧デザインの良さ、陶芸の素晴らしさを初めて発見した、思い入れの強い地でもありまして、今回、立ち寄って参りました。

天一美術館天一美術館天一美術館天一美術館天一美術館

谷川岳連邦の谷間に静かに聳えるのが、天一美術館でして、かの吉村順三の遺作となった建物が自然の中に見事に溶け込んでおります。館内は隅々まできれいに整えられており、まるで先日開館したかの様な、凛とした美しさを保っておりまして本当に驚きです。全てが作品であるという概念と思いますが、館内含めほとんどは撮影不可で、その空間内におりますと、張り詰めた緊張感と音の無い静けさに、無の境地すら感じさせる神々しいものでした。15年ほど前に、その美術館ラウンジに美しく配されている、Hans.J.Wegner(ハンス ウェグナー)デザインのCH52に座り、あまりの座り心地の良さに驚いて、ひっくり返ってしまったことで、はじめて北欧デザインの素晴らしさに出会うという、天一美術館は私にとっての思い出の地でもあり、まさに北欧をはじめる原点でもありました。今回もその時と変わらずに椅子たちは佇んでおりまして、この椅子に座り、谷川連邦の山と谷を眺めますと、何か心の底から休まる様な、本当の安息を感じられる不思議な感覚に包まれたことを今でも思い出しました。美術館の所蔵作品も、岸田劉生の麗子像をはじめ、佐伯祐三、安井曽太郎、ロダンやピカソ、ルノワールに至るまで、厳選されつつも、全てが一流で一級品ばかりというのも圧倒されてしまいます。銀座天一創業者の矢吹勇雄氏が、吉田茂の命により蒐集をしたとされるそのコレクション郡は、全く隙のない、この美術館全体の雰囲気とも共鳴する様な逸品たちばかりであります。

月夜野焼 祐太郎窯月夜野焼 祐太郎窯

そしてもう一つ、ウェグナーの椅子と同時に強烈な印象だったのが、月夜野焼と呼ばれる長崎県波佐見市出身の陶工、福田祐太郎氏が開窯した辰砂の器に出会ったことでした。上越新幹線のトンネルから掘られた土を使い、真っ赤な中国の辰砂釉や青磁などを再興していた作家ですが、特にその辰砂釉を使い、おどろおどろしい鬼や炎に包まれたオブジェ作品を、数多く制作しており、当時陶芸のことは全く分からなかった私は、その強烈に力強くも引き込まれる様な作品群に度肝を抜かれてしまいました。かの岡本太郎も作品に惹かれ交流をしており、祐太郎氏の造形力爆発の作風は本当に素晴らしいの一言です。今思いますと、アクセル・サルトと共通する様な作風や哲学でもあり、この様な作品は、現在でも日本をはじめ世界でも唯一無二の存在かと思います。この度も記念館を訪れまして、作品に間近に触れ、手元に置きたくなる衝動をグッと堪えて参りました。15年以上前にこの水上を訪れたことで、雷に打たれた様に衝撃を受け、色々と調べまわり、北欧に入り込んでいくとは、今考えましても不思議なものですが、何かこの地に縁でもあるのでしょうか。美しい紅葉の景色と共に、何とも感慨深くなってしまいました。

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2019 | 11_10 | Sunday

護国寺茶寮 円成庵 東京茶道会茶会

護国寺茶寮 円成庵 東京茶道会茶会護国寺茶寮 円成庵 東京茶道会茶会護国寺茶寮 円成庵 東京茶道会茶会護国寺茶寮 円成庵 東京茶道会茶会護国寺茶寮 円成庵 東京茶道会茶会護国寺茶寮 円成庵 東京茶道会茶会護国寺茶寮 円成庵 東京茶道会茶会

秋の麗かな陽気が心地よい、祝賀パレードが行われるおめでたい本日、いつもたいへんお世話になっております、ヒロミチナカノの中野裕通さんが、護国寺の円成庵にてお茶席のご主人をなさるとのことで、この度もお招きにあずかりまして、不躾ながら、お邪魔をしてまいりました。あまりの御盛況でお茶室の前には長い列ができておりまして、席までにかなりのお時間がかかっておりました。今回の御取り合わせも中野さんらしく、お道具は勿論のこと、御菓子まで、古今東西の逸品たちを揃えられておりまして、素晴らしくも驚きの取り合わせを拝見することが叶いました。特に床には、バンクシーの花束を投げる青年が描かれている、Love in the 2002が掛けられており、花入れは黒田泰蔵の白磁梅鉢、香号は鎌倉時代の蓮弁を取り合わせておられまして、皆様もやはり、これが一番の衝撃でありました。この度も、このような素晴らしい席にお招きをいただきまして、ご主人の中野裕通さんはじめまして、皆様には心より感謝と御礼を申し上げます。

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2019 | 10_20 | Sunday

ギャラリー北欧器 作品帖 vol.2

ギャラリー北欧器 作品帖 2019 10 vol.2

ギャラリー北欧器 作品帖 2019 10 vol.2


今年もまた台風による大きな災害が起こってしまい、
気の休まることの出来ない日々が続いております。

強風も怖いものでしたが、水害もまた多くの被害が広がってしまい、
もはや人間の力ではどうすることの出来ない恐ろしきものに変わって来ておりまして、
自然と共に生きていくとはこんなにも大変なものなのかと、改めて畏怖の念を抱かざるをえません。

被害に遭われた皆様には、心よりお見舞いと、お祈りを申し上げます。



この度、ギャラリー北欧器の「作品帖2」が仕上がりました。
夏より制作をはじめまして、ようやくの仕上がりとなり、
大変にお待たせをいたしまして、恐縮でございます。


今回は、作品数とページ数を増やしまして、
A5サイズの60ページ、作品数は43点を掲載しております。

掲載作家はお馴染みのベルント・フリーベリをはじめ、
ウィルヘルム・コーゲ、アクセル・サルト、
ルーシー・リー、ルート・ブリュック、ジェームズ・ロベーラ、
そしてスティグ・リンドベリの7人を選びまして、
その中でも厳選をいたしました作品たちだけを集めました。

なるべくほとんどの作品には、前回以上に作品や作家について、
詳しい解説を付けておりまして、作品集というよりも、
展覧会図録のような様相になるようにと努めております。

また、制作時点で在庫のあります作品を掲載しておりますので、
なるべく、まだご注文を頂ける作品を載せるようにいたしました。


この度は販売用の冊数確保が難しく、恐縮でございますが、
限定100部のみの発刊でございまして、
お値段は2,400円(税・郵送料込み)での販売でございます。

また「作品帖1」もお陰様で大変にご好評をいただきまして、
残り15冊のみの販売となってございます。


前回以上に拘りました、作品帖に仕上がっておりますので、
ぜひ完成をいたしました「作品帖2」をご覧をいただければ幸いでございます。


ご購入をご希望の方は、オーダーのフォームより、
ご連絡をいただければ幸いでございます。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

SC02  ギャラリー北欧器 作品帖 2019 10 Vol2 A5版 60ページ (2,400円)

order

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2019 | 10_3 | Thursday

カイ・フランク展

神奈川県立近代美術館 葉山 カイ・フランク展神奈川県立近代美術館 葉山 カイ・フランク展神奈川県立近代美術館 葉山 カイ・フランク展神奈川県立近代美術館 葉山 カイ・フランク展神奈川県立近代美術館 葉山 カイ・フランク展

神奈川県立近代美術館 葉山で開催中のカイ・フランク展に伺って参りました。葉山御用邸と同じ砂浜の海岸線沿いにある美術館は、風光明美な葉山の良さが凝縮されたようなとても美しい場所に佇んでおりました。ご存知の方も多いと思いますが、カイ・フランクは、20世紀のデザインに多くの革新をもたらした、もっとも優れた創作者の一人と言われておりまして、招聘を受けて来日をした際には、産業工芸試験所でのデザイン講習会も開かれており、日本のデザイン黎明期にも深く関わっている重要な作家です。今回の展覧会は、フィンランド・ガラス博物館と、カイ・フランク本人から直接入手した多くのプロダクトを収蔵しているタウノ&リーサ・タルナ・コレクションを中心とした作品構成とのことでした。

神奈川県立近代美術館 葉山 カイ・フランク展神奈川県立近代美術館 葉山 カイ・フランク展神奈川県立近代美術館 葉山 カイ・フランク展

展示作品はカイ・フランクの制作年を追って、若い時から最晩年まで時系列に全ての作品が網羅されており、とてもわかりやすいものでした。また特に素晴らしかったのは、カイ・フランクが来日時に撮影をした、戦後すぐの日本の風景写真たち。その切り取り方や、人々の表情など、まるでカメラマンが撮った様な構図が息を飲み、一流のデザイナーがどうやって異国を体験して、どんな角度で物事を捉えているのかという視点を垣間見ることができまして、本当に感銘を受けました。館内の作品撮影は禁止でしたが、美術館のレストランでは、カイ・フランクのプロダクトで、食事や飲み物が提供されているこだわりぶりでした。
話は変わりますが、カイ・フランクといえば、私が初めて出会ったのは随分と前のことで、ELEPHANTの吉田さんの所でした。今回の展覧会でも今まで見せてもらったプロダクト作品が沢山出展されていましたが、私が興味をそそられるのはやはり一点物やアートピース作品。お馴染みのクレムリンをはじめ、さらに蓋が鳥になっている珍しいものや、気泡が渦の様に巻いているグラスたち、小さな小鳥のオブジェや、小さなインク瓶など、吉田さんの所では今回の展覧会では見ることのできない、美術館級の名品やレアものを沢山見せてもらった記憶があります。ここ日本で、見て触れて、さらに購入までできてしまう一級品を長く扱うのは、何とも素晴らしいなぁとつくづく感じた次第です。
神奈川県立近代美術館 葉山のカイ・フランク展は12月25日(水)まで開催をしておりますので、美しい海を眺めつつ、これからの秋の散策にぜひ訪れて見てくださいませ。

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2019 | 9_24 | Tuesday

栃木県 日光

華厳の滝中禅寺湖日光東照宮

ようやく秋の気配を感じられますが、今年も激しい台風などの天災が多く、年々心休まる季節が無くなってきているように思います。皆様いかがお過ごしでございましょうか。毎年有難いことに、お品物のお届けで日光に伺っております。観光の方も多いものですが、この地は古くより修験道の聖地でもある、自然厳しい所。一歩裏道に入れば、何処までも続く、深い深い森と急流の川が姿を表します。雄大で美しい自然を体感できる反面、荒れれば一気に牙を剝くその土地柄は、男体山や女峰山を御神体とする二荒山神社の、二荒から日光へと名を変えたと伝えられる呼び名そのもので、厳しくも美しい日本らしい自然を凝縮しているかのようでもあります。

憾満ヶ淵憾満ヶ淵憾満ヶ淵憾満ヶ淵

特に日光開山の祖、慈眼大師天海の門弟たちが彫ったと伝えられている、憾満ヶ淵の多くの地蔵たちは、男体山の火山岩を砕くほどの急流の川を静かに見下ろしており、まるで今でも瞑想の修行をしているかのような、霊験あらたかな雰囲気が伝わってくる不思議な場所でもあります。100体あったとされる地蔵は、明治35年の台風の折に流されてしまいましたが、現在は地元の人の手により戻され、一部復興されました。憾満ヶ淵の空気は、極めて静かで張り詰めており、不動明王が川に現れるとされる伝承そのものです。

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2019 | 8_22 | Thursday

残暑お見舞い申し上げます

Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

残暑お見舞い申し上げます。今年は夏が短いようで、早くも秋も感じさせる陽気となって参りました。皆様いかがお過ごしでございましょうか。お問い合わせをいただいております次号の作品帖は、ただいま製作中でございますので、また秋口にはvol2をご紹介できそうでございます。引き続きまして、良い品物を探しておりますので、どうぞ乞うご期待くださいませ。

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2019 | 7_25 | Thursday

伊庭 靖子展 まなざしのあわい

東京都美術館 伊庭 靖子展 まなざしあわい東京都美術館 伊庭 靖子展 まなざしあわい

関東の梅雨明けも真近な、じっとりと暑い陽気が続いております。暑中お見舞い申し上げます。上野の東京都美術館で開催中の伊庭靖子さんの展覧会、「伊庭靖子展 まなざしのあわい」へ伺って参りました。 前川國男設計の建物館内は、照明やテーブル一つでも手抜かりないデザインで、この時期に良く冷えた空調も有難く、その静かな佇まいに、入り口から心洗われます。

東京都美術館 伊庭 靖子展 まなざしあわい東京都美術館 伊庭 靖子展 まなざしあわい

伊庭さんの作品は以前に、MA2 Galleryで拝見をしまして、その独特の透明感のある作品に惹きつけられましたが、被写体の描写は、現代アートのコレクターのみならず、陶芸がお好きな方をも魅了されておりまして、国内外の数多くの美術館に作品が収蔵をされております。ほとんどの静物画は、写真に撮った被写体を、自らの視点で再構成して、描き直すという手法で描かれており、光や質感、そして透明感が、まるであたたかく包まれるような不思議な感覚で伝わってくるもので、特に木漏れ日のような、ぼやけた光の描写は大変に美しいものです。ベルント・フリーベリの器も、その被写体として選んでいただいておりまして、今回の展覧会にも出展をいただいておりました。近年では写真や映像作品も制作されており、全てには光を捉える独特の視点が見え隠れしております。10月9日(水)まで開催されておりますので、上野の芸術探索の際には、ぜひお立ち寄りをいただければと思います。

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2019 | 6_25 | Tuesday

雑誌 目の眼 7月号 特集「心に響く 北欧のうつわ」を取り扱いさせていただきます

目の眼 2019年7月号 心に響く 北欧のうつわ

先日ご紹介を致しました、月刊目の眼 2019年7月号 (心に響く 北欧のうつわ)でございますが、 目の眼編集部の皆様のご高配を賜りまして、店頭にて販売をさせていただくことになりました。今回の表紙には、北欧の湖の風景と、ベルント・フリーベリのミニチュアたちが重なった、澄んだ美しい景色が広がっておりまして、大変にご好評をいただいているとのことでございます。こうして実際のフリーベリの器たちと並べてみましても、何とも良いものでございます。お店はご予約制ではございますが、ご来店がございました際には、お買い求めいただけますので、お気軽にお申し付けくださいませ。

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2019 | 6_13 | Thursday

雑誌 目の眼 7月号 特集「心に響く 北欧のうつわ」に掲載いただきました

目の眼 2019年7月号 心に響く 北欧のうつわ

目の眼 2019年7月号 心に響く 北欧のうつわ

明日6月14日(金)の発売の月刊目の眼 2019年7月号 (心に響く 北欧のうつわ)に、 この度ご協力をさせていただきまして、ギャラリー北欧器をご掲載をいただきました。

目の眼は月刊の古美術専門誌として、大変に有名な雑誌でございまして、 私も常々愛読させてもらっておりましたが、 この度何と、北欧のうつわの特集をとお声がけをいただきまして、 古美術雑誌の巻頭特集に北欧のうつわが掲載されるという、 前代未聞の特集と相成りました。まさに感無量でございます。

内容はコレクターの方のコレクション訪問から始まり、 いつもお世話になっております、ルーサイトギャラリーさんや、ルカ・スカンジナビアさんのコレクションと作品解説、 さらには愛知県陶磁美術館で開催された「北欧のうつわ展」でもお世話になった、 現在は徳川美術館の学芸員をされている長久さんの詳細な時代背景の解説、 そして数ある北欧作家の作品解説や現在の展覧会情報などなど、 豊富なお写真と詳細な文章が掲載された、 凝縮の50ページを越える一大特集となっております。

ギャラリー北欧器も、お客様のコレクションを取材させていただきまして、 ベルント・フリーベリとウィルヘルム・コーゲの作品を中心に、 私が詳細な解説をさせていただきました。 古美術ファンの皆様にも、この北欧のうつわの楽しさや美しさを少しでも知ってもらえればと思いまして、 コレクターの皆様には最上手のものばかりをお願いいたしまして、ご出典をいただきました。 入り口として紹介されるには、ひっくり返る様な名品ばかりに、私も感動をしております。 ご協力をいただきましたコレクターの皆様や編集の安藤さんには、 心より感謝と御礼を申し上げます。

初めての方だけではなく、北欧のうつわをより深く知っていただく為には、 今回の特集は十二分な内容となっておりますので、 この機会に是非ご購入をいただき、ご覧をいただければ幸いでございます。

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2019 | 5_9 | Thursday

ルート・ブリュック 蝶の軌跡展 

東京ステーションギャラリー ルート・ブリュック 蝶の軌跡

令和初日、人でごった返す東京駅。東京ステーションギャラリーにて開催中の「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展へ伺って参りました。東京ステーションギャラリーは、辰野金吾設計の東京駅舎内にありますので、歴史的建造物の内部も当時に楽しめます。長ーい改修後、広大な駅前広場も解放され、本当に美しい駅舎になりました。

東京ステーションギャラリー ルート・ブリュック 蝶の軌跡東京ステーションギャラリー ルート・ブリュック 蝶の軌跡

この時は、館内全ての作品が撮影可能という、有難い開放的な展示でありました。ルート・ブリュックはご存知の方も多いかと思いますが、フィンランド、アラビア社の美術陶芸部門でもある、アラビアアートデパートメントに所属した作家で、タイルによる絵画的表現が大変に高い評価を得ております。またタピオ・ウィルカラの奥さんとしても有名であります。元々は北欧諸国に多く見られる、ジャグなどの軟性陶器に絵付けを施した作品がスタートですが、後に壁に掛ける陶板中心の表現に写り、最後はよりミニマルなブロック表現へと移行していきました。

東京ステーションギャラリー ルート・ブリュック 蝶の軌跡東京ステーションギャラリー ルート・ブリュック 蝶の軌跡東京ステーションギャラリー ルート・ブリュック 蝶の軌跡東京ステーションギャラリー ルート・ブリュック 蝶の軌跡

父親が蝶の研究家だったこともあり、蝶をモチーフにした作品が多いのも特徴です。小さなブロックの様々な蝶を組み合わせていき、大きな絵画的表現をする所が面白いもので、これが晩年のブロック表現へと繋がっていきます。

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兎に角素晴らしい、晩年のブロック表現。小さなレゴブロックのような陶板を一つ一つ組み合わせていき、この大きな絵画表現をしております。これはもう陶芸ではありません。制作には膨大な時間がかかりますが、まるで初期のコンピューターアートのような0と1の組み合わせが、ミニマルでありながら、無数の個が集まる集合体の美へ昇華されており、本当に圧巻であります。彼女の表現は具象から抽象へ、そして最後は全てを削ぎ落とした、ミニマルアートへと到達した変遷を、この展覧会では順を追って伺い知ることができます。ルート・ブリュックは範疇としては近代絵画の巨匠といった所で、数も圧倒的に少なく、高額なものばかりでして、大きな陶板でも数百、ブロックは千万級のものですが、このクオリティの高さは吸い込まれるように惹きつける何かがあり、いつかは一つ、良いものを手にしてみたいものです。また展覧会図録がハードカバーの美しいもので、これもまた必読です。前回のアルヴァ・アアルト展の図録は既に完売とのことで、今回も完売必至であります。展覧会は東京では6月16日まで開催しておりますので、この機会に是非ご覧になってみて下さいませ。

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<<2019 | 04

 

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