ギャラリー北欧器:Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ) Axel Salto (アクセル・サルト)


2016 | 5_20 | Friday


Berndt Fribergのミニチュアコレクションとキャビネット


Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)

Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)


お馴染みBerndt Friberg(ベルント・フリーベリ)のミニチュアコレクションと設えのキャビネットです。実はこのコレクションとキャビネットは、伝説のディーラー、マーク・マクドナルドのプライベートコレクションだったもので、以前オークションに出品された際に、どうしてもと意気込んで手に入れたものでした。マーク・マクドナルドといえば、イームズをはじめ、北欧の家具や陶芸に至るまで、ミッドセンチュリー期の作品にいち早く注目し、世に広め、ブームを巻き起こしたビンテージ家具業界の第一人者でして、彼の写真家、ロバート・メープルソープも毎日、マークのギャラリーに通い、何か一つを必ず買って行ったという逸話が残っております。メープルソープがエイズで亡くなった際に、クリスティーズに出品された遺品の中のモダニズムの家具やガラス、陶芸作品は全て、マークから購入したものであり、その後のブームを鑑みても、マークは全てをわかってメープルソープに売っていたのではと思うほどに、恐ろしく審美眼と先見性のあるディーラーであります。モダニズムデザインを扱うものにとってはまるで神様のような存在でありましたし、今はほぼ引退をしており、北欧の陶芸作品を彼から購入をすることは、現地に通わなければ叶わない中、このセットが出品されたとあれば、全てを投げ打ってでも手に入れなければと意気込んだのであります。しかし器たちには、直しがあったり、傷があったりと決して状態の良いものばかりではありませんが、彼の眼で選ばれ、厳選された作品たちは、統一の哲学で揃えられており、全体の調和と美学の芯がビシッと通った逸品たちに違いありません。その器の構成に合わせ、スパイスケースのような小振りなキャビネットを自ら設え、手元にて愛玩をしていたと思うと、なんともフリーベリを扱うものにとりましては感慨無量でもあります。

前置きが長くなってしまいましたが、来る2016年の7月1日(金)〜5日(火)まで、日本陶芸の名店中の名店、しぶや黒田陶苑さんにて、何と「ベルント・フリーベリ展」を開催する運びと相成りました。展覧会詳細はまだ進行中でありまして、決まりましてのご紹介は6月後半となりそうですので、一先ず、取り急ぎのご紹介であります。現在、品集めに東奔西走しておりますが、前代未聞の最高点数、230点以上が一堂に会すという、見応え十分な展覧会にしたいと計画しておりまして、こちらのミニチュアセットのキャビネットも勿論のこと、そのうちの一点として出展を予定しております。この希少なセットに惹かれるお方は是非、会場までご覧になりにいらしてくださいませ。諸々、展覧会詳細が決まりましたら、改めましてご紹介をさせていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2016 | 5_10 | Tuesday


Ib Kofod-Larsenのキャビネット


Ib Kofod-Larsen(イブ・コフォード・ラーセン)

Ib Kofod-Larsen(イブ・コフォード・ラーセン)

Ib Kofod-Larsen(イブ・コフォード・ラーセン)

Ib Kofod-Larsen(イブ・コフォード・ラーセン)

Ib Kofod-Larsen(イブ・コフォード・ラーセン)


デンマークの作家、Ib Kofod-Larsen(イブ・コフォード・ラーセン)の大きなキャビネットです。このキャビネットの、シンプルながらもあまりの美しさに惹かれてしまい、クリスチャン・ヴェデルのソファや小さなキャビネットを下取りに出して、苦心の末、ようやく手元にやってまいりました。イブ・コフォード・ラーセンは、あのエリザベス女王がデンマーク滞在の折に購入した、通称エリザベスチェアをデザインした作家として有名ですが、デンマークのスター作家の中ではやや地味な印象でしょうか。デザインも作家本人と同じく、シンプルで主張のない、静かなものが多いのですが、細かな部分がたいへんに丁寧に、そして論理的に作られ、地味ながらも佇まいに気品が感じられる作品が多いのが特徴と思います。このキャビネットは、ソファやテーブルにも採用されている、宙に浮いたような高い足のデザインが特徴で、ほとんどが精緻な直線で構成をされているところに、ほんの少し曲線の装飾をこの足の部分に施しており、その何でもないわずかな曲線がこのキャビネットの全体を引き締め、美しさの全てを物語っているようです。コンパスと定規だけでピッと引いて、あっという間にデザインしたようなシンプルな構成ですが、他と何が違うのか、この上品さは絵も言わぬ究極の完成度すら感じさせます。当時の素材はローズウッド、チーク、そしてオークで作られてようで、こちらはオーク材と一番カジュアルなものですが、経年変化で少し落ち着いた色味がまた美しく、まるで一本の丸太から作ったように、前面の扉に年輪の木目がビシッと綺麗に揃っているのが、なんとも気持ちのいいものです。これならば天面の器たちもより引き立ちまして、喜んでくれそうです。

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