2025 | 11_20 | Thursday
「The Master and Disciples」展 於 CURATION ⇄ FAIR Kyotoは無事に終了いたしました

京都大本山・妙顕寺でのCURATION ⇄ FAIR Kyotoに於きまして開催をしておりました、北欧スウェーデンの三巨匠、ヴィルヘルム・コーゲ、ベルント・フリーベリ、スティグ・リンドベリの展覧会「The Master and Disciples(師匠と弟子たち)」は無事に終了をいたしました。秋の紅葉と妙顕寺のお庭の美しさと相まって、連日本当にたくさんの皆様にご来場いただきまして、会場は人で埋め尽くされるほどの盛況で、感謝感激でございました。関西の皆様にこうしたアートフェアにて北欧美術陶芸をお披露目するのは初めての機会でしたが、お陰様でたくさんの方々に好評で、お写真をSNSに上げていただいたり、そもそもどんな作家なのか、ご説明がてら三巨匠の作品を楽しんでいただけまして、私としましては本当に有り難い限りでございました。お買い上げを賜った皆様にも心より御礼を申し上げます。そのほかのブースの皆様やCURATION ⇄ FAI運営の皆様にも多く助けられました。夜はお寺が寒いので、私を含め、皆修行僧に見えてきましたが、名品を拝見する機会にも恵まれ、沢山の勉強にもなった次第です。またこの京都の地でお目にかかれれば幸いでございます。
会場の様子をお写真にてお楽しみいただければ幸いでございます。
引き続き、出展作品をまとめました「作品帖10」もオンラインブックで公開中です。詳細は、お気軽にお問い合わせくださいませ。(作品帖10に掲載作品の中には、既にご売約・ご商談中の作品も含まれます事、ご承知おきくださいませ)


境内は紅葉が始まっておりました。会期初日はまだ黄色い葉でしたが、紅葉が進み会期中に赤くなっていきました。


光琳曲水の庭をバックに北欧陶芸たちが並びました。不思議とこの雰囲気にも合う三巨匠作品たち。木の木目の景色と作品の表情が似ている様に感じました。






北欧陶芸作品、特にグスタフスベリの作家たちは、どの空間に並べても、まわりを邪魔しない静けさのようなものを持っております。それぞれ起源が東洋古陶磁の影響があるからでしょうか。三巨匠を混ぜて組み合わせても美しい構成になりました。この度は、皆様本当にありがとうございました。
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2025 | 11_9 | Sunday
コーゲ、フリーベリ、リンドベリ「The Master and Disciples」展 於 CURATION ⇄ FAIR Kyoto




すっかり秋めいてまいりまして、都心でも紅葉が見られるようになってまいりました。いかがお過ごしでございましょうか。
さてこの度、ギャラリー北欧器は今週末の2025年11月15日(土)から京都大本山・妙顕寺で開催されるCURATION ⇄ FAIR Kyotoに於きまして、北欧スウェーデンの三巨匠、ヴィルヘルム・コーゲ、ベルント・フリーベリ、スティグ・リンドベリの展覧会「The Master and Disciples(師匠と弟子たち)」を開催する運びとなりました。大変に好評をいただきました代官山のLURF GALLERYさんでの北欧三巨匠の展覧会「Resonance」から、一部作品と追加新作を含めました巡回の展覧会でございます。
CURATION⇄FAIR Kyotoは国内有数の日本庭園を備えた妙顕寺、渉成園、大原山荘を会場とするアートイベントで、京都大本山・妙顕寺では、〈工芸〉と〈近代洋画〉に焦点を当てつつ、古美術から現代工芸、近代洋画から現代美術まで厳選された作品を展示販売するアートフェアが開催されます。また渉成園では、東京美術倶楽部による特別展示「工+藝」京都 2025を開催いたします。渉成園では他にも、通常非公開の持仏堂 園林堂内「棟方志功」襖絵の特別内覧、江戸時代のおもてなしを体験できる和舟遊覧、生物多様性を育む庭師の視点で渉成園を案内するイヤホンガイド、そして裏千家のお抹茶と季節のお菓子をお楽しみいただける呈茶席など、多彩なプログラムをご用意しており、17時30分からは、秋の夜間特別拝観「渉成園 秋灯り」を開催いたしまして、昼間とは趣が異なる幻想的な光に包まれた庭園をお楽しみいただけます。
この展覧会に併せまして、出展作品をまとめました「作品帖10」もオンラインブックで制作いたしました。出展パンフレットとしてご覧いただきまして、詳細は、お気軽にお問い合わせくださいませ。会場では出展作品リストをご用意しておりますが、おそらく全ての作品を展示できませんので、拝見ご希望の作品は当日会場にてお申し付けくださいませ。(作品帖10に掲載作品の中には、既にご売約で会場へお持ちしていないものや、ご商談中の作品も含まれます事、ご承知おきくださいませ)
また、CURATION ⇄ FAIR Kyotoにご入場いただけるオンラインチケットのご招待券のご用意がまだ若干名様ございますので、ご希望の方はメールにてお知らせくださいませ。
秋の京都散策と芸術鑑賞へ是非、会場にてご高覧をいただければ幸いでございます。
Wilhelm Kåge. Berndt Friberg. Stig Lindberg.「The Master and Disciples」
期間:2025年11月15日(土)– 11月18日(火)
※11月15日(土)は、プレス・関係者向けのプレビューを実施します。
時間:11月15日 (土) 17:00 - 19:00
11月16日 (日) 11:00 - 19:00
11月17日 (月) 11:00 - 19:00
11月18日 (火) 11:00 - 18:00
※最終入場は各日終了30分前。
会場:大本山 妙顕寺
京都府京都市上京区妙顕寺前町514
[電車]
・地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」より 徒歩約10分
・地下鉄烏丸線「今出川駅」より 徒歩約15分
[バス]
・京都市営バス「堀川寺之内」より 徒歩約5分
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2025 | 11_8 | Saturday
ISSHIN TANISAKI 「FEEL」於LURF GALLERY

昨日11月7日から代官山のLURF GALLERYさんにてISSHIN TANISAKI「FEEL」の展覧会が始まりまして、初日のオープニングにお邪魔してまいりました。今回は原点でもある風景を中心に、渦の集合体「ボルテックス」や二つをミックスした新作など数々発表されております。谷崎一心さんの作品は、静かですが心に迫るように訴えてくる不思議な作品ばかりです。デンマークの博物館級の家具に囲まれた中での、素晴らしい会場の様子を少しご紹介させていただきます。








一階ではコーア・クリントの家具をメインにポール・ヘニングセンのランプまで、1910年〜30年代頃のオリジナル家具が揃った空間で作品展示が楽しめます。カフェも併設されており、クリントの家具に座りながらの贅沢な空間で作品が楽しめるのも醍醐味です。とにかくこのボタニカルの風景の絵が最高で、どんなお部屋の家具との相性も抜群です。実は北欧の器を収集する前に、北欧家具にこういったボタニカルの絵や写真を飾って取り合わせしようと思っていたのですが、探しても良いものがなかなか無く諦めていた所に、谷崎さんの作品に出会い、今回さらにこの一連の作品群が目の前に現れました。まさに奇跡なのか何なのか。自分が追い求めてきた絵が今この目の前にあるという偶然が果たしてあるのでしょうか。。。谷崎作品は、いわゆるオーセンティックな風景画ではなく、現代的かつ都会的で、ありそうでない新しいタッチの画風がとても魅力的なのです。私も自宅に飾っている、渦のボルテックス作品は、今回はキャンディーの様なカラフルさを感じさせる新作揃いで、こちらもすぐに家に持って帰りたくなります。






二階では、大空間で遠目に大作を中心に作品を楽しめます。先日の北欧三巨匠の「Resonance」展でも北欧陶芸作品が美術館の様な展示となりましたが、今回も美術館での展覧会の様相です。会場内ご紹介したい作品は数あれど、すぐ上のお写真のモネの様な絵が兎に角素晴らしいのです。その他の作品はぜひ会場にて間近に、そして少し距離を置いて遠目からもご覧くださいませ。1ヶ月ほどの12月7日(日)までの会期ですので、ぜひお立ち寄りくださいませ。私もまた伺う予定です。
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2025 | 11_4 | Tuesday
「RESONANCE ─ コーゲ、フリーベリ、リンドベリ展」は無事に終了をいたしました

11月3日(月)まで代官山のLURF GALLERYさんにて開催しておりました、北欧スウェーデンの三巨匠、ヴィルヘルム・コーゲ、ベルント・フリーベリ、スティグ・リンドベリの展覧会「Resonance(共鳴)」は無事に終了をいたしました。初日より最終日まで、本当にたくさんのお客様にご来場いただきまして、北欧三巨匠に関して色々とお話をしたり、またSNSにお写真を数々上げていただいたりと、北欧美術陶芸の良さをより深く皆様に知っていただく大変に貴重な機会となりました。さらにお買い上げもいただいた皆様方にも、重ね重ね感謝と御礼を申し上げております。LURF GALLERYさんでの展示は、美術館での展覧会の様相で、今までとは全く違う北欧美術陶芸の表情と姿が現れまして、私も新しい美の発見を数々した次第です。自然光も入る真っ白なギャラリーでは、器たちだけがふわりと目の前に浮かび上がってくるようで、見る者と器が静かに対峙できる最高の空間でもありました。長年、私のやりたかった夢が一つ叶ったような気がいたします。今回、この場を提供していただき自由にやらせていただいたLURF GALLERYの皆様や、連日、たくさんのサポートをいただいたLURF GALLERY CAFEの皆様にも心より感謝と御礼を申し上げております。 次回は違った展示ができそうですので、またお目にかかれれば幸いでございます。
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2025 | 10_29 | Wednesday
福岡 コレクター探訪記

代官山にありますLURF GALLERYさんに於きまして開催中の北欧スウェーデンの三巨匠、ヴィルヘルム・コーゲ、ベルント・フリーベリ、スティグ・リンドベリの展覧会「Resonance(共鳴)」はいよいよ今週末の三連休、11月3日までの会期ですが、その合間に、とあるお客様の元へ作品のお届けに伺いました。お久しぶりの福岡です。今回のお客様は実は、16年前にギャラリー北欧器がウェブギャラリーとして始まった当初からのお客様で、初めて当店でご購入いただいた第一人目のお客様。随分と長い間ご愛顧いただいておりますが、今回初のご自宅への訪問です。全容は把握できませんが、本当にすごいコレクションでして、今回ご許可をいただき少しご紹介をさせていただきます。






中心部にほど近いマンションにお伺いです。北欧ものでも器にのみ興味があるそうで、ニールンドから入り、少しずつ集められて30年近くになられるそうです。その中でもベルント・フリーベリをコレクションの中心に集められておりますが、なぜフリーベリにそこまで惹かれるのか今だによくわからないそうです(私も全く同じですが。。)。棚の奥から、他のお部屋からこれでもかとザクザクと出てまいりまして、その数、フリーベリだけでなんと数百点。当然全ては撮影できません。マニア垂涎の幻の作品と呼ばれるものもここには大体全て揃っております。またワインの大コレクターでもあり、書籍まで出されるほどです。一時は800本ぐらいあったそうですが、マンションの底が抜けると言われて、ワイン会を頻繁に行い150本ぐらいまで減らしたそうです。朝からワインをご馳走になりながら一日中フリーベリ談義をするという最高の贅沢な時間。懐かしい品々にも邂逅できまして、とても嬉しい同窓会をしている気分でした。

さらにミニチュアボックスを作りたいとのオーダーをいただき、コレクションをあれやこれやと並べ替えます。最近、ミニチュアボックスをお作りになられるお客様が多く、自分だけのボックスをお作りになりたい方は、ぜひお声がけくださいませ。お写真右側の真ん中に青磁色のきれいな扁平花器のミニチュアがありますが、これははっきり申し上げて、とんでもない作品です。私もこんなすごいものは見たことがありませんでした。完璧な程きれいな形と釉で、しかも板の様に平べったい究極の作品です。これが全フリーベリコレクションのボスだとおっしゃっておりました。ここから見ても緊張感を感じます。






一日中、たっぷりとフリーベリ談義をした後、黄昏時には、福岡の名店、吉富寿司さんに連れて行っていただきました。お客様がお父様に20代の頃初めて連れてきてもらったお店で、それから長年通われているそうです。先代の吉富 等さんから二代目に近年代替わりしたそうですが、多くのお弟子さんの中から選ばれたのは、なんと日本料理店から吉富さんがスカウトして修行されていたお若い女性の大将です。店頭の看板から店内の壁やカウンターに至るまで、先代の吉富さんが手作りしたもので、箸置きも手捻りで作ったとの事。いけられたお花も山に自ら入り調達し、日本酒のラベルのデザインも吉富さんです。まさに北大路魯山人の様な美意識と目筋をお持ちの大将だったと推測いたします(吉富さんはもちろんまだご健在でかなりお元気とのことで、たまにお弟子さんのお店で握ったりもするそうです)。店内は隅々に至るまで全てに目が行き届いており、張り詰めた緊張感もありますが、熊谷守一などの絵が掛かっており、どことなく明るく柔らかで優しい空気も感じます。お客様はワインコレクターですので、シャンパンまで持ち込んでいただいて、至福のお寿司をいただきました。一日たっぷりとフリーベリとワイン、そしてお食事まで堪能させていただき、鱈腹の福岡コレクター探訪記になりました。このコレクター探訪記、このお客様と一緒に全国の凄腕フリーベリコレクターを訪問をしようと盛り上がった次第であります。また楽しみが広がります。本当にありがとうございました。
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