2010 | 10_26 | Tuseday
ギャラリー北欧器Japanese Gallery、オープンのお知らせ
日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが、
いかがお過ごしでしょうか。
さてこの度、
ギャラリー北欧器のJapanese Galleryを
オープンすることとなりました。
このJapanese Galleryでは、
北欧のモダンデザインの作家達が強く影響を受けた、
日本、朝鮮半島、中国などの古陶を巡り、
その起源を探ってまいります。
また北欧のモダンデザインにインスピレーションを受けた
日本の現代作家、中園晋作氏に注目をして、
過去から未来へと続く器の系譜を
ご紹介してまいります。
今後、ギャラリー北欧器でも中園氏の作品を
お取扱いさせていただくことになりました。
他のギャラリーにはない一点物のみを
お預かりしておりますので
ご興味のある方は是非、お声をおかけください。
澄み切った秋空のように、
皆様のお気持ちが爽快でありますようお祈り申し上げます。
ギャラリー北欧器
嶌峰 暁
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2010 | 10_24 | Sunday
SIGNE PERSSON-MELIN exhibition "clay and glass works"
Elephant*で開催中のシグネ・ペーション・メリン展へ。私はこの作家には疎く、よくわからないので、お勉強をして参りました。初期の土器のような風合いの作品から、ボダ社などで制作されたガラス作品まで、普段使いすることができる暖かみのある作品ばかりです。民藝からはじまり、バーナード・リーチ、ルーシー・リーへの造詣が深いようで、自らの作風に吸収し独自の世界を作り上げています。何とこれだけの作品を集めるのに3年もかかったそうで、希少価値はもちろんですが、いいものなので、スウェーデンでも多くの人が手放さないのかなぁと。確かに底面が完璧なまでに美しく、丁寧な仕事にほれぼれします。メリンの夫、ジョン・メリンも世界的に有名なグラフィックデザイナーで、彼の制作したパッケージや装丁、ポスターなども見ることができて、貴重な体験ができます。
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2010 | 10_22 | Friday
松井康成の練上嘯裂線文壺
昭和に入って初めての人間国宝で「練上手」の保持者、松井康成さんの練上嘯裂(しょうれつ)線文壺です。練上とは簡単に言いますと、いろんな色にした土を、手でこねて重ねて作ることだそうです。松井さんはもともとお寺の住職ですが、境内に窯を作り、日本や中国の陶芸の研究に勤しみます。とくに中国・宋代磁州窯に流れをくむ練上手(ねりあげて)の技法を研究し、独自の表現技法を加えて、新たな視点で現代的な作品を創作しました。と、プロフィールなどは調べればたくさん出てまいりますので、ご興味があればいろいろと探してみてください。それにしても、このぼこぼこした表情はとても特徴的かつ魅力的です。1970年代後半から80年代初頭ぐらいの作風(本は1979年の銀座和光で開催された展覧会のもの)で、その後はサイケデリックかつピカピカの「玻璃光(はりこう)」とよばれる作品に移っていきます。この「嘯裂」という技法は、長い筒に刷毛で切り込みをつけて、その筒を丸く押しつぶしてみると、切り込みの粘土が外側にめくれ、そのまま焼くとこのような肌になるもの。持った感触は以外にも優しく、色味も落ち着いて、なんとも高貴な香りのする作品です。実は、海外のお店でモダンデザインとして販売されていたもので、私が人間国宝の作品を日本へ戻すお役目だったのかなぁと、つくづく感じてしまいます。北欧器には高尚すぎるので、ご希望の方にはお譲りしようと思っております。松井作品の中でも練上嘯裂線文壺は、めったに手に入るものではございませんので、ご興味がある方は是非。
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2010 | 10_10 | Sunday
ベルント・フリーベリの新聞記事
Berndt Friberg KERAMIKER という本を購入して中をめくっていますと、何やらヒラリと舞い落ちたので、広げてみるとびっくりな物が挟まっておりました。1969年当時のスウェーデンの新聞記事で、セラミックハイカルチャーなる見出しでフリーベリが紹介されております。二つは違う新聞なのですが写真の服装は同じ。ミニチュアのケースを前に何かを語っているご様子です。そもそも新聞記事を挟んで保存しておくなんて、当時から熱狂的なコレクターが存在した証でもあります。西洋の方々は、日本人のように器を愛でる為に購入する習慣がございませんので、それがハイカルチャーとして紹介されているのはとても興味深いと思います。 私のもとにこの記事が来るなんて何とも感慨深くもあります。
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2010 | 10_7 | Thursday
青銅の観音像
不思議な青銅の観音像です。古くはなく40年ほどしか経っていないものです。全体がとても細くスマートな出立ちで、お顔が大変に美しい観音様。所々緑青がでてきておりますが、それがまた神秘的な景色で魅了します。北欧器はこちらの観音様により守られているようでございます。現代作家さんの作品のようですが、いったい誰のものなのかわかりません。後ろに梵字があるのですが解読不明。もしこの手でわかる方がおりましたら、ご一報くださいませ。
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2010 | 10_3 | Sunday
Stig Lindbergの白い器
Stig Lindberg(スティッグ・リンドベリ)のBOHUSシリーズの四角い器です。よく葉っぱやリンゴなどが描かれたBERSAやPYNTAなどがありますが、こちらは真っ白で何もありません。料理を盛るには絵柄があるよりもこのようなものが最適で、普段から愛用しております。きっちり真四角にしようと作っているのに、ちょっと歪んでいるところが、何とも優しげなぬくもりを感じさせてくれます。ずいぶん前にElephant*にて購入したのですが、その後も見つからない大変珍しいもののようです。先日、Elephant*のご夫妻にお越し頂き、こちらに料理を盛りつけていましたら、「あっ!これやっぱりいいなぁ」と。もう返しませんよ。
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