2011 | 9_26 | Monday
五感のおもてなし
この度、ギャラリー北欧器は
恵比寿にございます現代美術ギャラリーの
MA2Galleryにて開催される
五感のおもてなしvol2「静かな部屋」に
参加することとなりました。
出展の作品はベルント・フリーベリの
ミニチュア作品を30点ほど、
そして茶人の岡田和弘氏により、
北欧器の器たちを茶椀や菓子皿、
茶入れ、水差しに見立てて
茶会を開いていただく予定です。
フリーベリの茶椀で抹茶を飲み、
ルーシー・リーの皿で菓子を食すなど、
現代美術ギャラリーらしい茶会となりますので
ご興味がございます方は、是非ご参加くださいませ。
茶会
10月10日、22日の2日
14時/15時/16時/17時/18時
各約40分、限定3名、¥2,000
服装自由、持物不要
ご予約は
ma2@ma2gallery.com/03-3444-1133まで
会期は10月10日(月・祝)〜10月28日(金)となります。
期間中、ミニチュアの展示は
いつでもご覧いただけます。
お近くにお越しの際は、
ぜひ足を運んでいただければと思います。
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2011 | 9_18 | Sunday
現代ヨーロッパの陶芸
現代ヨーロッパの陶芸 (1972年)の初版は吹田貿易株式会社のものですが、こちらは8年後に淡交社が再販したもので、カラー図版を増やし西ドイツの器も加わったリニューアル版です。もともと吹田貿易はヨーロッパより陶磁器を輸入販売していたのですが、日本の方にヨーロッパ陶磁器の現状や情報がほとんど知られていないことを痛感したため、その穴を埋めるべく発行したのが初版本でした。イタリアに始まりフランス、スイス、イギリス、スウェーデンやデンマークをはじめとする北欧各国まで網羅しておりまして日本語で解説を読むことができる希少な本です。
もともとヨーロッパの陶芸を広く日本に紹介したのは、1964年に開かれた現代国際陶芸展で日本を巡回した大きなものでした。陶磁研究家の大御所でありました小山冨士夫さんが、朝日新聞社につれられヨーロッパ各国を訪問し、集めてきたものが展覧会を構成したようです。そのときの出品目録には、当時はまだ無名のルーシー・リーをはじめベルント・フリーベリ、スティッグ・リンドベリ、カールハリー・スタルハネも名を連ねており、すでに60年代から日本陶磁器会の超一流の目にはこれらの作家の作品が選ばれていたようです。
この「現代ヨーロッパの陶芸」の刊行の際にも、小山冨士夫さんにお声がかかり、現代国際陶芸展でのヨーロッパ訪問の現状レポートを国別に書き寄せています。これが今となっては大変貴重で、60年代前半当時を知る興味深い資料となっております。
スウェーデンの項目を少々抜粋しますと、「スウェーデンにはいろいろの陶芸家がいる。最も有名なのはスティ―グ・リンドベルグ(Stig LINDBERG)と、ベルント・フリベリ(Berndt FRIBERG)である。ともにスウェーデン第一の製陶工場として世界的に有名なグスタフスベリにつとめている。リンドベルグとフリベリは工場内に隣りあわせてそれぞれ研究室をもっているが、沢山の作品が列んでいた。リンドベルグは鮮やかないろいろのマット釉で斬新なデザインの陶器をつくるのに長じているが、フリベリは2メートル近い大男で大きな手をしていたが、1センチほどの小さな小壺を紙のように薄くつくる名人で、最初にスウェーデンを訪れた時、皇居に招かれ、グスタフ陛下と2時間ほどやきものの話をしたが、フリベリの小壺だけ100近く列べた一つのケースが皇居内にあった。」以上原文
当時からミニチュアは相当人気だったようですね。しかし展覧会、本ともにフリーベリの作品紹介は大きな鉢になっております。
ちなみに小山冨士夫さんが作られた、出光美術館の陶片資料室は器好きにはたまらないパワースポットとなっておりまして、日本や中国、朝鮮半島各地の窯跡から発掘した陶片が系統的に見ることができます。皇居を一望できる美しい眺めの中、疲れたら無料のお茶をすすり、ラウンジで休憩。そしてまた陶片三昧と、本展そっちのけで一日中楽しめます。眼下10センチにあの名品の高台や胎土が見れる喜びは何ものにも変えられません。中園さんも今度ぜひどうぞ。
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2011 | 9_12 | Monday
逆さ富士山のような器 Shuki08
日本人の心象風景、富士山を逆さにしたようなこちらの器、見込みの釉薬の流れ方もよろしく何とも美しい向付になりました。縁は極めて薄く、高台にむかって重くなっているので、安定感があり倒れたりしないようになっております。(ご売約済み)
Berndt Friberg 濃藍釉鉢(オリーブ漬)
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2011 | 9_5 | Monday
中園 晋作 陶展 in knulp AA gallery
中園晋作さんの個展が、東京の石神井公園にありますknulp AA galleryさんでおこなわれているとのことでお邪魔してまいりました。今回は釉薬に変化をつけた、2度掛け作品が多くありまして、その表情の面白さに、一つ一つ見入ってしまいます。しかも普段使いの器がほとんどなので、最高の一点を求めてどれにしようか、あれこれ迷ってしまうのも楽しいものです。私の今回の戦利品は、こちらの飴釉のお皿。中園さん作品には珍しく、シンプルかつしっとり重い感じが何とも新鮮で、高台も丁寧に作られているのが、これまたなかなか渋い感じです。その他にもぐい飲みやらを購入したのですが、家族に奪われるようにして取り上げられてしまい、手元に残ったのはこちらのみでした。9月12日(月)まで開催中ですので、皆様もぜひお気に入りの一点を探しにいってみてください。
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2011 | 9_2 | Friday
ギャラリー北欧器のStockを更新しました
ギャラリー北欧器のStockを更新いたしました。
Berndt Friberg、Wilhelm Kage、Lucie Rieにお品物が追加されております。少しだけ大きな画像でご覧いただけますので、どうぞご高覧くださいませ。
9月に入りましても残暑がまだまだ厳しく、台風だ何だと穏やかではありません。少しは涼しくなればよいのですが…。秋の到来を今か今かと待っております。
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