2013 | 8_24 | Saturday
ギャラリー北欧器のGalleryを更新いたしました。
ギャラリー北欧器のGalleryにて、
Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)の器、91、92、93、94を更新いたしました。
またModern Pottery(モダンデザイン陶芸)の器、01、02、03、04を新たに開設いたしました。
ベルント・フリーベリは緊張感のある組み合わせや、
フォルムの洗練さが秀逸な作品たちを中心に掲載をしております。
とくに扁平花器たちは、フリーベリ作品の中でも圧巻の出来かと思います。
是非ご高覧くださいませ。
新設をいたしました、モダンデザイン陶芸はミッドセンチュリー期の同時代の作家たち、
とくにアメリカを中心とした作家たちをご紹介していく予定でございます。
ウィーン分離派の教育を受けた、オットー・ナツラーやルーシー・リーたちは
戦火を逃れアメリカやイギリスに移り、モダニズムの陶芸を開花させていきました。
とくにナツラー夫妻は30年代の黎明期から活躍し、
ミッドセンチュリー期の作家たちに与えた影響は絶大なものです。
その系譜を少しでも紐解いて参りたいと思っております。
こちらも併せまして、是非ご高覧くださいませ。
|-|
2013 | 8_17 | Saturday
元興寺千体仏 Huruimono05
少しずつ集まってまいりました、気軽で楽しい骨董品をご紹介するHuruimonoのコーナーです。今回は元興寺の千体仏です。奈良県の奈良町にある元興寺は、もともと蘇我馬子が飛鳥に創建された法興寺が発祥で、平城京遷都に伴って飛鳥から新都へ移転された際、元興寺となりました。当時は東大寺や興福寺とならぶ大寺院だったとのことですが、中世以降はかなりの紆余曲折あり、ぼろぼろになるまで衰退した時代もあったようです。中世の民間地蔵信仰により、木製の小さなお地蔵様がたくさん奉納されたようでして、願掛けなのか、弔いなのか、人々の願いの数だけ、ありとあらゆる作行きの千体仏が存在しています。現在では元興寺の千体仏は、仏教美術の入門的な仏像として、珍しくない程度に出会うことができますが、荒廃した時代があったというのも、広く出回る要因だったのでしょうか…。ほんのり彩色と胡粉が残っており、かなり良く乾燥して締まった木の質感とともに、中世はあろうかという時代を感じさせてくれます。顔から年輪がぐるぐると広がるように彫られており、このがまた、このお地蔵様の神々しさを解き放っているかの如くです。Harri KoskinenデザインのArabiaのステンレスプレートを台座にしますと、まるで時空を超えた使者のようなお姿であります。
|-|
2013 | 8_9 | Friday
川瀬 敏郎 「一日一花」
白州正子が唯一認めた花人、川瀬敏郎さんの「一日一花」です。氏が1年365日毎日生けた、投げ入れの花の写真と、選ばれた花器を見ることができる、日記的な本であり、まるで美の図鑑のような本でもあります。一つ一つに言葉が添えられ、花の名前と器の詳細が律儀に書かれていまして、祈りにも似た静かな雰囲気が全体を包んでおります。私何ぞも、ちょいと拝借で真似てみようと思いますが、こうは早々にいかないものでありまして、まるで自然が味方についているような、不思議にも器から生えてきてしまったような、そんな花たちを楽しむことができます。普段はすべて、器ありきの花だったりお茶事だったりしますので、ずぼらな私は器贔屓で、なかなかしっかり学ぼうとは相成りませんが、このように感覚的に諭してくれることは、何とも有り難いものであります。より実践的な投げ入れの解説もあります、川瀬敏郎今様花伝書とともにぜひお読みになってみてください。この猛暑にはほんとうに参りますが、どこか避暑地にでも行って、こんな本を読みながら昼寝でもしたいものです。
|-|
22013 | 8_4 | Sunday
Melike Ababiyanikの岩石釉碗 shinamono18
ロイヤルコペンハーゲンの謎多き作家、メリケ・アバビヤニクの碗です。陶芸や芸術に秀でていたため、トルコから客員教授としてロイヤルコペンハーゲンに招かれたという、断片情報しかございませんが、この岩石のような自然をモチーフにした肌が特徴です。おそらくは、作家達がデザインした複雑なフォルムをどのように器にするのかを、陶工たちに指南をしていた際に、自らも制作した作品なのではと思っております。作品数もほとんどないために、一つ一つが幻の逸品ばかりでありますが、こちらはその中でも、大振りの碗のサイズで、まさに傑作と呼べるものです。世界にもこれ以上の作は、もう無いと思われます。比較的重いので、男性が使うお茶碗でしょうか。岩をくり貫いて作ったような作りでかなりインパクトは大きいものです。こちらはお茶碗として使用していたため、古くはありませんが、箱が付属しております。
MA0218_15 Melike Ababiyanik(メリケ・アバビヤニク)岩石釉碗
高さ8.5cm 幅14.7cm ご売約
|-|
2013 | 8_2 | Friday
骨董ジャンボリー2013 Summer
暑さ厳しい折、いかがお過ごしでございますか。なんとも暑いのはほんとうに参ってしまいます、皆様もどうかご自愛くださいませ。さて本日から東京ビックサイトにて開催の、骨董ジャンボリー2013 Summerに伺ってまいりました。今回私は、出展をしておりませんので、買う側にまわって自由気ままに骨董市散策も楽しいものです。冷房が効いている室内での開催ですので、これがまた快適でありますが、500店舗をぶっ通しで見て回るのも腰が痛くなります。フリーベリ等の北欧の器をお目当てにいらっしゃったお方はおられるでしょうか?出展せずに申し訳ございませんです。いつもお世話になっております、骨董うまこしさんがなんともよいフリーベリの器たちを出品しておりましたので、お立寄の際は、ぜひ足を運んでいただければと思います。本日はバイヤーズデイでしたので、本番は明日、明後日の2日間、東京ビックサイトの東一ホールにて開催しております。
|-|
2013 | 8_2 | Friday
Sven Wejsfeltのピンク釉碗 shinamono17
Sven Wejesfelt(スヴェン・ヴァイスフェルト)の名品が入ってまいりました。堂々たる大きさのピンク釉碗です。まさに師匠のフリーベリを凌駕する作品で、マットな質感、怪しく火照るピンクの色がまさに最高です。内側のほうが色が濃く、枇杷色に近いでしょうか、底には茶釉の表情があります。外側の表情はかなり繊細で、口縁の部分はほんのり白くそこから、穂先で描いたようなピンク釉が、チリチリと高台に向かって流れております。高台まわりも薄い茶釉の表情がでております。口縁もたいへん薄いもので、繊細さも兼ね備えております。ヴァイスフェルトのまさに数年に一度の大捕り物、傑作かと思います。
SW0209_10 ピンク釉碗 高さ8.7cm 幅14cm ご売約
|-|
2013 | 8_1 | Thursday
Ivan Weissの黒釉窯変盃 shinamono16
ロイヤルコペンハーゲンに在籍した作家、イヴァン・ウィースの盃で、60年代のものです。モダンな絵付けのもので、数物の作がほとんどのイヴァン・ウィース。こちらの盃と同手の作は、今まで見たことがございません。珍品かつ名品です。60年代のロイヤルコペンハーゲンは、かなりバラエティに富んでおりまして、様々な一流作家達が、よく言えば好き勝手に作品を作っていた黄金時代のようです。こちらも日本の楽茶椀をギュッと小さく、盃のサイズにしたような作で、非の打ち所の無い、陶好きにはたまらない、かなりの秀作です。ちょっと凹ました動きのある口縁、窯変天目のように美しくでた釉、高台まわりの茶釉の表情や黒釉の肌、高台のざっくりとした作行き、手取りの良さ等、良いところを挙げますと、きりがないほど出てまいります。探しても出てくることは、もはや無いであろう逸品です。
IW0218_16 Ivan Weiss(イヴァン・ウィ―ス)黒釉窯変盃 高さ3.6cm 幅6.6cm ご売約
|-|
< ブログトップ
< ブログアーカイブ