2015 | 2_22 | Sunday
ベルント・フリーベリ展「流線美」がはじまりました
Bellbet吉祥寺店さんにてベルント・フリーベリ展「流線美」がはじまりました。ベルント・フリーベリ作品は大振りな花器から、碗、酒盃にお使いいただける様々なサイズを80点ほど、そしてミニチュア作品は25点、ウィルヘルム・コーゲ作品は大きい作が中心の9点を出展をしておりまして、作品を厳選したつもりが、かなり点数が多くなってしまいましたが、流石は北欧家具店でして、収納豊富な懐深い様々なシェルフたちが見事に美しく収めてくれました。やはり私のお気に入りはお写真一番上の、ハンス ウェグナーがデザインし、今はなきRY mobler社より発表されたローズウッドのサイドボードでして、蛇腹の扉にはスチールと木のハンドル、スチールレッグの先端には木のブーツと異素材を組み合わせた作品で、決して派手ではありませんが、極めて優美で、繊細で、且つ妖艶で、高貴な香りもプンプンしてまいりまして、北欧家具此処に極まれりの名品であります。そのしっとり落ち着いたサイドボードの木目の上に、師弟の器たちを並べてみますと、より一層美しさが際立ち、まさに今回の展示がここに集約されているようで、ほんとうに感慨無量でもあります。本日曇天雨模様とのことですが、器たちには最高の光と陰影の日でありますので、そのフォルムの美しさをぜひご堪能していただければと思います。期間は来週の日曜日、3月1日(日)までとなっております。
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2015 | 2_19 | Thursday
明日よりベルント・フリーベリ展「流線美」が開催されます
いよいよ明日より、Bellbet吉祥寺店さんにてベルント・フリーベリ展「流線美」が開催されます。本日搬入をいたしますが、ベルント・フリーベリ作品は大小併せまして100点以上、ウィルヘルム・コーゲ作品は9点ほどお持ちいたします。円高時の仕入れ品はお値段据え置きにて、今では絶対に出せない価格にて販売をしておりますので、普段ホームページなどで気になります品がございましたら、是非実物をご覧になりにいらっしゃってくださいませ。どうしてもお写真では伝えられない、実物の吸い込まれるような美しさは何とも格別であります。期間は3月1日(日)までの10日間と、1週間ほどでございます。お近くにお越しの際は是非、足を運んでいただければ幸いでございます。
place :Bellbet 吉祥寺店
date : 2015.02.20 FRI - 03.01 SUN
open : 11:00-19:00 / 木曜定休日
address : 東京都武蔵野市御殿山1-5-7-2F
access : 吉祥寺駅より徒歩5分
tel : 0422-24-7953
作品協力:ギャラリー北欧器
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2015 | 2_14 | Saturday
Wilhelm KageのFarsta Vase
いよいよ来週末からと近づいてまいりました、Bellbet吉祥寺店さんにておこなわれるベルント・フリーベリ展「流線美」でございますが、今回は普段、あまり持ち出しをしないWilhelm Kage(ウィルヘルム・コーゲ)の作品も同時に展示するところが、今までにないポイントとなっております。改めて作品を精査しておりましたら、こちらのチューリップのような花器は、かなり珍しい作であることがわかりました。以前より同手の作がなく、変なウネリも気になってはおりましたが、どうやらかたちのかたちのカタチさんのブログでご紹介をしております、コーゲのベースと兄弟なのでは?と判明したのであります。カタチさんのお持ちのベースは、ご紹介によりますと、1945年にストックホルムのNKデパートで開催されたコーゲ、リンドベリ、フリーベリの3人による合同展「Att samla keramik」に出品されたものでして、当時の資料写真に同じベースが見て取れ、さらにルーペでカタチさんが確認し、これは間違いなしとご判断をなさったと以前伺いました。何気なくそのブログを拝見しておりますと、なんとその写真に、こちらのチューリップと全く同じものが載っているではありませんか。資料実物を拝見してはおらず、ブログ画面からの推測ではありますが、釉の掛かり方やウネリの雰囲気、さらにこちらのベースの制作年は展覧会と同じ45年製というところを鑑みても、どうも実物と間違いなさそうです。そこから考察してみますと、この不思議なウネリの口は、チューリップを模したコミカルな作ではなく、中国の南宋、北宋時代の耀州窯などの壺に見られる百合口を模した、この時代のコーゲらしい極めて重要な意欲作であることがわかります。意外なところに意外な発見とはあるもので、普段よりぼっ〜と商っていてはいけないなぁと改めまして感じた次第です。こちらの珍しい花器も、もちろん2月20日(金)〜展示予定でございますので、吉祥寺近くにお越しの際は是非、足を運んでいただければ幸いでございます。
(ご売約)
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2015 | 2_2 | Monda
ベルント・フリーベリ展「流線美」 於 bellbet吉祥寺店
来る2月20日(金)〜3月1日(日)まで、吉祥寺にあります北欧ビンテージ家具のお店、 Bellbet吉祥寺店さんにておこなわれるベルント・フリーベリ展「流線美」に参加をいたします。 ご好評を頂いた2013年の「造形美」に続きまして、 ベルント・フリーベリの作品を中心に、 今回はフリーベリの師である、ウィルヘルム・コーゲの作品も交えてご紹介をいたします。
改めましてウィルヘルム・コーゲとベルント・フリーベリの師弟の繋がりを少々ご紹介いたしますと、 ウィルヘルム・コーゲはグラフィック・デザイナーとして 1910年代はじめにはポスターデザイナーの草分的存在として高い評価を受けていましたが、 1917年にスウェーデン工芸協会の後押しを受け、 グスタフスベリ製陶所のアートディレクターとして迎え入れられました。
コーゲはディレクターとしてテーブルウエアなど数多くのデザインをする一方で、 自らのアートピース(一点物の陶芸作品)を制作するため、腕の立つ轆轤師を呼び寄せました。 それが陶工として北欧諸国の工場を転々としていた35歳のベルント・フリーベリでした。 1934年の入社後は、コーゲの専属轆轤師として(氏のアートラインでもあるFarstaシリーズ)の制作を行っていましたが、 1941年からはフリーベリ自らのスタジオを持つことを許され、 コーゲ作品の制作のかたわら、自身のアートピースの制作も始めました。
1949年にコーゲがアートディレクター職をスティグ・リンドベリに譲ると、 アートピースの制作のみに専念するようになり、フリーベリが轆轤を担当し、 コーゲが掻き落としや絵付け、刷毛目の装飾を施すといった、 師弟のダブルネーム的様相の作品が次々と生みだされました。 これにより、コーゲが鬼籍に入る1960年までの最後の10年間は、 頂点を極めた二人の生み出すFarstaシリーズ作品の黄金期とも言われ、 美術家やコレクターの評価が最も高い作品群が制作されております。
今回はその師弟の、それぞれの王道作品をお持ちする予定でございまして、 美しい北欧家具たちの中でディスプレイされた、 まさに三巴戦とでも言いましょうか、 三重奏の響宴と共鳴の美しさを、ぜひお楽しみいただければ幸いでございます。 今回も私はおそらく、週末には店頭におりますので、 ご説明や販売交渉まで、どうぞお気軽にお声がけくださいませ。 皆様のお越しをお待ち申し上げております。
place :Bellbet 吉祥寺店
date : 2015.02.20 FRI - 03.01 SUN
open : 11:00-19:00 / 木曜定休日
address : 東京都武蔵野市御殿山1-5-7-2F
access : 吉祥寺駅より徒歩5分
tel : 0422-24-7953
作品協力:ギャラリー北欧器
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