2016 | 7_25 | Monday
「北欧ガラスの器たち」展
来る2016年8月1日(月)〜8月29日(月)まで、
東京・銀座のインテリアショップ、「DANSK MØBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)」さんにて、 夏を爽やかに彩る北欧アートガラスのイベント「北欧ガラスの器たち」展に、 ギャラリー北欧器がご協力をさせていただくこととなりました。
スウェーデンのOREFFORS(オレフォス)社のアートガラスたちの中でも、 1930年代〜60年代、往年のミッドセンチュリー期に制作されました、 一点物の最高傑作たちが、 ポール・ケアホルムやコーア・クリントはじめとする、 デンマーク家具とのコラボレーションで期間中店内にディスプレイされます。
また、ガラスの器に魚を入れて涼を楽しむ、1日限りのスペシャルイベント、「器のアクアリウム」が8/20(土)に開催をされまして、 いつもと一味違ったインテリアの楽しみ方を味わうことができる一夜となりそうです。 私も20日(土)のアクアリウムイベント時には在廊する予定でございます。
普段あまり表に出すことのない、オレフォスのアートグラスたちでございますが、 ただいまこちらにございます、大小すべての作品たち、 そして、新たに入荷をいたしました初お披露目作品を含めまして、 20点以上の逸品たちが期間中展示販売されますので、 この機会にぜひご高覧をいただければ幸いでございます。
盛夏の折のお暑い時期かと思いますが、
お近くにお越しの際は、ぜひ足を運んでいただければ幸いでございます。
「北欧ガラスの器たち」展
PLACE|DANSK MOBEL GALLERY(ダンスク ムーベル ギャラリー)
DATE|2016年8月1日(月)~8月29日(月)
OPEN|10:00-19:00 火曜日定休
ADDRESS|〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-6 松岡第二銀緑館2F
ACCESS| 東京メトロ 銀座一丁目駅10番出口 徒歩3分
東京メトロ 銀座駅A1 A3番出口 徒歩6分
JR有楽町駅 徒歩10分
TEL|03-6263-0675
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2016 | 7_22 | Friday
ギャラリー北欧器のStockを更新いたしました
真夏の日差しが照りつける陽気となっておりますが、如何お過ごしでございましょうか。暑中お見舞いを申し上げます。さて、久々でございますが、ギャラリー北欧器のStockの更新をいたしました。Gunnar Nylund、そしてDanish Potteryの作品をすべて再撮影にて総変更をしてございます。引き続きまして少しづつではございますが、他の作家たちも更新をしてまいります。どうぞ少しだけ大きな画像、違うアングルにてご高覧くださいませ。
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2016 | 7_18 | Monday
Nylund&Krebsの鼬合子壺 shinamono39
サクスボー製陶所の前身でもあります、ニールンド&クレブス製陶所の、たいへんに珍しい蓋付の作品です。
サクスボー製陶所はもともと、ビング&グレンダール製陶所に所属しておりました、グナー・ニールンドと、ナサリー・クレブスにより、1929年にニールンド&クレブス製陶所として設立をしましたが、ニールンドは僅か一年で去っており、1930年にはサクスボーと名称を変更しております。もともと、デンマーク陶芸の重鎮、パトリック・ノルドストロムの工房の一角に間借りをして、二人は作陶を始めたようで、さらにビング&グレンダール製陶所からも、土や釉の提供を受けていたほど、小さなスタートでした。ノルドストロムの工房から独立する際に、ニールンドにロールストランド製陶所から、アートディレクターへの誘いがあったため、僅か一年で離れたものと推測されます。
こちらの蓋付の壺は、ニールンド&クレブス製陶所時代に、幾つか作られた、輪を三つに重ねたような胴の
シリーズと、同様の形をしておりますが、本来はシンプルな木蓋がほとんどではありますが、こちらは陶の蓋で、イタチと枝葉の細かな彫刻が、大胆に施されてた、極めて珍しい作品です。イタチはどのような意味合いがあるのかわかりませんが、型成形ではなく、彫刻家でもあるニールンド自らが、こちらに彫り込んだ、完全なる一点物に違いありません。木版に絵柄を彫り込んだように、力強く、そして生き生きと彫刻されておりまして、棟方志功を思わせる、エイっと勢いのある、この彫り物が一番の見所で、芸術性も高いものです。釉の色味も、紫味を帯びた濃く深い青釉で、所々フツフツと弾けながら、トロリと三つの凹凸を流れ落ちており、この異常なまでに鮮やかで深い藍の色合いが、何とも妖艶なオーラを感じさせます。蓋や底の部分には、茶釉が塗られており、やや蓋も歪み反っておりますので、まるで木で作られたような、不思議な佇まいをしております。胎土もザングリとした荒々しいもので、かえってその力強い肌や細かな凹凸が、彫刻や釉の表情をより引き立てているようです。この蓋に彫刻が施された、三段凹凸の胴の壺作品は、アクセル・サルトが友人に送った作品を以前に見たことがありまして、確か蓋の絵柄は、フクロウのような動物であったと記憶しております。こちらも、それとまったく同じ構造をしているため、サルトも同時代に、ニールンド&クレブス製陶所に所属して、自ら彫刻を施し、作陶をしていたと推測されます。サルトはビング&グレンダール製陶所での同僚でもあり、サクスボーにも参加をしていたとの記録もあり、三者の交流が伺えます。そもそもニールンド&クレブス製陶所の作品は、普段は全く見つからず、その中でも、彫刻の施された作は、今まで、先のサルト以外は見たことがないものでして、たいへんに希少なものです。全所有者の、スウェーデン人のコレクターは、この作品の価値をよく理解しておりました。この出来と、佇まい、そして黎明期に作られた作品として、北欧陶芸作品の中でも一つの頂点に君臨する逸品でして、まさに博物館級の名品と思います。蓋の胴と擦り合う部分に幾つかホツが見受けられますが、ザングリした土のせいで、製作時にできたものか、その後にできたものかはわかりませんが、使用した形跡はございません。時代と希少性も鑑みまして、特にマイナスの評価をしておりません。その他の状態は、たいへんによろしいものです。
SB01607_1 ニールンド&クレブス 鼬彫藍釉蓋付壷 高さ10cm 幅15.5cm 1929年製 ご売約
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2016 | 7_7 | Thursday
雑誌 ハースト婦人画報社 ELLE DECOR 2016年8月号に掲載いただきました
本日7月7日発売の、ELLE DECOR (エル・デコ) 2016年 08月号にて、「私と北欧の器」というコーナーの記事を書かせていただきました。初めてベルント・フリーベリ作品に出会った時の経緯や、その当時の率直な感動、ワクワク感について書かせていただいております。フリーベリの器はまさに、私の人生を変えてしまうほどの器でもありまして、その時のお話が少しでもお伝えできればと思っております。どうぞご高覧をいただければ幸いでございます。本誌は、生誕100周年で本国スウェーデンでも注目を集めております、スティグ・リンドベリの大特集でして、私も知らなかった情報がギュッと詰まった内容となっており、かなり深い部分までリンドベリのことを知ることができます。第二特集は、現代作家さんを含めた、北欧の器全体をインタビューを交えて詳細にご紹介しておりまして、今号はまさに、今の北欧陶芸の総集編とも呼べるバイブル的な、読み応え十分の内容となっております。皆様是非、お買い求めになってご覧いただければ幸いでございます。エルデコはいつも、はじめに編集長のご挨拶と総括文章が入るのがお決まりとなっておりますが、なんとその総括に、「ギャラリー北欧器」のこと、そして丸田宗彦さんの器のことまで書いていただきまして、身にあまる光栄でもございました。編集長の濱口さん、副編集長の柴田さん、エディターの滝口さん、掲載をいただきまして誠にありがとうございました。
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2016 | 7_7 | Thursday
雑誌 日経BP社 MOMENTUM 2016年夏号に掲載いただきました
日経BP社が発行をしております、ハイエンドカルチャーマガジン、MOMENTUM(モメンタム)2016年夏号に、版画家の松林誠さんが連載をされております、「絵になる器」にてベルント・フリーベリの器をご紹介頂きました。松林さん書き下ろしのフリーベリの絵とご本人が体験した率直な文章が添えられておりますが、その版画の雰囲気がまたよろしく、品川へといらっしゃって、飽くまでひたすら眺め続けていたその眼差しから、このような作品が生まれるという、普段では味わえない瞬間に立ち会える喜びを実感いたしました。MOMENTUMは全国の書店での販売はございませんが、代官山蔦屋、六本木蔦屋、二子玉川蔦屋家電、そしてこちらのウェブショップのみで取り扱いがあるとのこと、機会がございましたらぜひお読みになってみてくださいませ。編集長の安藤さん、そして松林さん、誠にありがとうございました。
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2016 | 7_6 | Wednesday
雑誌 日経BP社 MOMENTUM 2016年夏号に掲載いただきました
しぶや黒田陶苑さんにて開催をしておりました、「北欧モダニズムと出会う ベルント・フリーベリ展」は無事に終了となりました。お暑い中、わざわざ遠方よりお越しいただきました本当に沢山の皆様、お品物をお買い上げいただいた皆様には、改めまして、心より感謝と御礼を申し上げます。陶芸の名店中の名店、しぶや黒田陶苑さんで、ベルント・フリーベリ展が開けるとは、正直夢にも思っておりませんでしたが、不思議なご縁が重なりまして今回この展覧会を開いてくださいました。開催いただくだけでも本当に有難い限りですが、展覧会期間中も本当に居心地良く、何とも楽しい時間となりました。しぶや黒田陶苑の皆々様にも、幾重にも感謝を申し上げます。陶芸とは古今東西変わりなく奥が深いもので、一度嵌りますと、二度と出られない怖さもございますが、それでも良しと納得してしまうほど、しぶや黒田陶苑さんは誰よりも陶芸愛に溢れているところが、名店たる所以なのかなぁとも感じた次第であります。私も、まだまだ陶芸愛が足らず、さらに深みのある良いお品物を皆様にご紹介できますように、日々精進をしてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。皆様にはまた次回の展示にて、お会いできれば幸いでございます。
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2016 | 7_1 | Friday
「北欧モダニズムと出会う ベルント・フリーベリ展」が本日より始まりました
本日7月1日(金)より、しぶや黒田陶苑さんにて「北欧モダニズムと出会う ベルント・フリーベリ展」が始まりました。展示風景を取り急ぎ撮影してまいりましたので、どうぞご高覧くださいませ。初日より大変に多くのお客様にお越しをいただきまして、恐縮至極でございます。お品物は230点余りとすべて展示しきれないほどございますので、展示即売にて少しづつお品物を下げさせていただいております。これほどの作品が一度に集まるのは、これが最初で最後になってしまうかもしれませんので、この機会にぜひ、少しでも多くの作品をご覧いただければ幸いでございます。
お座りになられてご覧いただくと、新しいフォルムの発見がございます。
平茶碗サイズの文様碗。
外のショーケースには、1943年〜45年に制作された、プロトタイプの珍しい作品が大小三点揃いました。
今回一番珍しく、美しい作品でもある、白釉の作品三点。
碗:ベルント・フリーベリ、水指:益田芳徳、茶入:池田巌、茶杓:長谷川清吉を見立てていただきました。 後ろの床の間には、40センチを越える大きさの、フリーベリ最大級の壺作品。
フリーベリ作品と縁のある、人間国宝の加藤土師萌さんの作品たち。これらはフリーベリとは違い、用の美として作られた工藝品でもありますので、使ってこそ、真の美しさを感じさせる逸品たちばかりです。この使う人への細心の心配りと、美の厳しさが昇華をするという部分がやはり、海外の作家とは違う、日本の美の真骨頂でもあるように思います。
移ろいゆくガラス向こうの逸品は、用の美でありながらも、まるで宝石のようなオーラを纏います。この機会にぜひ、ご高覧をいただければ幸いでございます。
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