2017 | 3_23 | Thursday
MODERNISM SHOW モダンデザインからポストモダンまで
来る4月12日(水)〜4月17日(月)まで、松屋銀座におきまして開催をされる、
Swimsuit Departmentの郷古隆洋さんプロデュースによる企画展、
「MODERNISM SHOW モダンデザインからポストモダンまで」に参加をさせていただきます。
モダニズムショーは、アメリカ西海岸を中心として根付いている、
ヴィンテージ家具を中心とした様々なデザインアイテムを展示販売するイベントでして、
今回も郷古さんが発起人となりまして、全国より代表するお店やディーラーが集い、
前回から一年半の時を経まして、目出度く第二弾の開催と相成りました。
戦後、世界各国で生まれたモダンデザインから、80年代のポストモダンまでの、
ヴィンテージ家具・陶器・ガラスを一同に集め販売をさせていただき、
また同会場では、イタリアのデザイン界の巨匠アッキーレ・カスティリオーニの娘である、
モニカ・カスティリオーニのジュエリーも販売いたします。
出展者は前回同様のメンバー、BUILDINGさん、ELEPHANTさん、Swimsuit Departmentさん、
そしてVELVET THE SHOWROOMさんに加えまして、
今回は新たに参加店舗を増やしまして、
80年代のイタリアそして日本のポストモダンデザインを扱うSOMEWHERE TOKYOさん、
北欧の陶磁器、小物やアクセサリーなどの雑貨、さらにビンテージのリサ・ラーソンなどを扱うChuffyさん、
アメリカのビンテージ家具を中心に扱うDWARFさん、
北欧の巨匠作家の家具を扱うKAMADAさんは、外での催事イベント自体に初めての出展という、
かなり新鮮で強者揃いの顔ぶれとなりました。
今回は1940〜50年代のモダニズムと呼ばれる時代から、80年代のポストモダンと呼ばれる時代までと、
前回よりも時代の幅が広がり、参加店舗も9店舗以上となりまして、
作品の質量共に、かなりバラエティに富んだ構成となり、
普段一度には見られない貴重な作品が、この期間だけ一堂に会する、
まさに夢のような一週間となりそうでございます。
何が出るのか、私自身も楽しみでございまして、
この機会に皆様にも是非、モダニズム、ポストモダンを代表する逸品たちを、
ご堪能いただければ幸いでございます。
ギャラリー北欧器の出展作品は、 お馴染みのベルント・フリーベリをはじめ、
ウィルヘルム・コーゲなどのスウェーデン陶芸や、
アクセル・サルトをはじめとするデンマーク陶芸、
ルーシー・リーやゲートルード&オットー・ナツラーに到るまで、
北欧や世界のモダニズム陶芸を中心に、
作品を厳選をいたしまして取り揃えたいと思っております。
この度も終日、私は店頭におりますので、
ご説明や販売交渉まで、どうぞお気軽にお声がけくださいませ。
春の麗かな陽気の中、銀座へお散歩がてら、
ぜひ足を運んでいただければ幸いでございます。
PLACE|松屋銀座8F イベントスクエア
DATE|2017年4月12日(水)ー17日(月)
OPEN|10:00-20:00 / 会期中無休 *最終日=午後5時00分閉場
ADDRESS|東京都中央区銀座3-6-1
ACCESS| 東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線「銀座駅」A12番出口直結
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口より徒歩3分
都営地下鉄浅草線「東銀座駅」A8番出口より徒歩3分
JR「有楽町駅」より徒歩8分
TEL|03-3567-1211(大代表)
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2017 | 3_13 | Monday
九州 福岡・唐津
お客様への納品で人生初めての九州へと訪問して参りました。有り難いことに一日たっぷりと、陶芸好きとしては外せない聖地、唐津をご案内いただきました。本当に感謝感激の嵐でございます。今回出会いました、九州の方々の心意気と温かいお気持ちに感謝をいたしまして、少々ではございますが、ご紹介をさせていただきます。
午前中は福岡のとある古美術店で、古唐津や李朝、伊万里をたっぷりと勉強、堪能をさせていただいた後、唐津に移動いたしまして、唐津焼の巨匠、中里隆さんのお弟子さんでもあります土屋由紀子さんの由紀子窯へ。窯への訪問は初めてのことで、あっけにとられますが、棚の中のピッと締まった、黒唐津の作品たちに目が止まります。4月29日(土)〜5月5日(金)まで唐津の作家さんたちによる「唐津やきもん祭 2017」が開催とのこと。ゴールデンウィークのメインイベントとして、 唐津くんちと並ぶ人気になりつつあるようで、何とも楽しみであります。
そして側にあります名店「飴源」へ。天保9年創業の川魚と摘草料理の老舗店で、料理は全て唐津焼と有田焼に盛られて供されます。唐津の巨匠クラスの作品に盛られた、豪快且つ生き生きと美しい食材の姿にも圧巻ですが、全て地の物だけの料理には驚きを通り越して言葉がなく、最高の贅沢とはまさにこの事と仰天であります。春の訪れを告げる白魚の踊り食いはこの時期だけの楽しみですが、勢いよく跳ねる姿に、命の大切さも感じるのであります。田中佐次郎さんの山瀬窯もこのお店の近くとのことで、この日は、先生の作品が飾られた部屋にご案内いただきました。もちろんのこと田中佐次郎作品も料理の器の一つとして登場しており大満足です。あまりにもすごい作家さんたちの作品がずらりと座卓に並び、全て把握しきれないほどでした。
場所を少し離れまして、唐津の若手作家でもトップの人気と実力を兼ね備えた矢野直人さんの殿山窯へ。矢野さんの斑唐津のぐい呑は本当に素晴らしいものですが、他にも良いものが多くて正直選びきれません。コーヒーをいただいた三島の塩笥碗も、湯飲みとして揃いで持つと最高であります。やはり使ってこその良さが唐津焼には感じることが多いものです。高台にある矢野さんの殿山窯は昔、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、多くの大名の陣が敷かれた土地の一つでして、眼下の名護屋浦の入江には何千隻もの船が停泊し大陸を目指したとのこと、今はクレーン船が停泊している姿に、ほっと安心するような気もいたします。
近くには矢野さんもよく散歩されるという、名護屋城跡が。朝鮮出兵の際の前線基地でもあります。私は正直、物見櫓程度の山城を想像しておりましたが、大阪城ぐらいある広大かつ巨大な石垣と作りに驚きです。現在は安全柵などなく、石垣も一部崩落しており、そのまま忘れ去られた幻の遺跡のような様相に、どこかにタイムスリップしたかのようで、思わず息を飲みます。玄界灘は春の様相で霞んでおりますが、それがまた幻想的で、この高い天守閣から、遠く朝鮮や明国の大陸を見据えた武将たちを思うと、歴史好きとしては感慨深いものです。今は人口二千人の町に、昔は全国から40万人が集まり、大陸を目指したといいますから、秀吉の権力は絶大で、この巨大な遺構とともにその力に恐ろしくもなりました。
唐津といっても大変に広く、日も暮れかけた最後には、唐津焼の中でも最も神聖な場所?でもあります岸岳古窯跡へ。今でも盗掘の絶えない伝説の地でありますが、登り窯付近は小高い山中で、わさびでも育てていたような簡素な作りをしており、意外と小ぶりなものでしたが、何だか空気が違うような不思議な力を感じます。後にも先にも、唐津の焼き物、如いては有田の焼き物も全てはここから始まったと言っても過言ではありません。
その他にも唐津焼の巨匠クラスの窯、中里隆さんの隆太窯や、中里太郎衛門さんの太郎右衛門窯に伺う予定でしたが、今回は時間切れでございました。
一日の最後は鮨の名店、銀すしへ。銀座「きよた」の新津さんより薫陶を受けた大将が握るお寿司は、一つ一つがピシッとした緊張感のある奇跡の逸品たちであります。方々で天才との呼び声高く、私は落語の名人と重なりましたが、江戸前鮨の伝統を重んじた上で、破天荒にぶっ壊す、このお店には握る側と食う側の一体感が必須で、まるでライブを聞きに来たような高揚感がありました。銀ちゃんこと大将はまさに優れた芸術家であります。ご馳走様でございました。
何とも素晴らしい一日でございまして、ご案内いただいたお客様はじめ、お邪魔した皆さま、本当にありがとうございました。皆さん温かくもお優しい人柄ながら、自分の腕や感性には譲れない頑固さと哲学があり、一本芯の通った骨太な方々でした。九州は何度も行きたくなる素晴らしい土地でして、移住してしまう方の思いがわかったようにも感じます。また是非お伺いをさせていただきます。
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2017 | 3_6 | Monday
AELU 代々木上原
ギャラリーとレストランバーの複合ショップ「アエル(AELU)」が、3月4日(土)に代々木上原駅前にオープンいたしましたので、お邪魔してまいりました。代々木上原の人気店「メゾン サンカントサンク(MAISON CINQUANTCINQ)」他4店舗を手掛けるオーナー・丸山智博さんが、和の調理法「和える」と人や物に「逢える」を掛け合わせ名付けられた「アエル」。丸山さんはじめシェフたちが厳選した器や食材を、自由な感性で「和える」ことで、新しい価値や人、物に「逢える」お店とのことで、その新感覚に胸高まります。ギャラリースペースのディレクションはalpha.co.ltdの南さんが手がけられておりまして、今回、北欧の器も並べては如何ですかとお声がけいただきました。丸山さんはじめ皆さんに、ギャラリーに並べる器を選んでもらいまして、ベルント・フリーベリをはじめ、ウィルヘルム・コーゲ、アラビア、そしてデンマーク作品などを展示販売させてもらっております。
ギャラリー店内の様子。国内作家さんの陶芸作品を中心に構成されたお品物たちで、レストランバーでは実際にその器たちが使われており、盛り付けられた料理が楽しめます。ギャラリーとレストランバーは出入りが自由になっておりますが、ガラスで区切られており、静寂と活気が隣り合わせになり何とも不思議な感覚です。3日のオープニングにはレストランバーにぎゅうぎゅうの250名もいらっしゃったとのことですが、ギャラリーは静寂が保たれていたそうです。丸山さんたちに選んでいただいたフリーベリたちは、ガラスケースの中に入れていただきました。どんな作品をセレクトされたのか、ぜひバーでお酒と料理を楽しみつつ眺めてみてください。
こちらはレストランバー店内の様子。居酒屋「ランタン」のポップアップショップとして、1年間「ランタンバー バイ アエル(LANTERNE BAR by AELU)」がオープンしております。立ち飲みスタイルで、北欧のバーをイメージしたとのこと。こだわった家具と小物たち、特にグラスで出来たモダンなランプや棚の美しさは必見です。「ランタン」ではハイボールとからあげの組み合わせが人気とのことで、どデカイ鳥のからあげとカレイのからあげをメインに、出汁染み渡る和食に舌鼓を打ちました。珍しい日本酒のセレクトも酒飲みには嬉しいものです。
【AELU】
住所:東京都渋谷区西原3-12-14 西原ビル 1F
電話番号:03-5738-8068
・GALLERY AELU
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜日
・LANTERNE BAR BY AELU
営業時間:17:00~25:00
定休日 : 日曜日
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