2017 | 11_27 | Monday
雑誌 淡交社 なごみ 2017年12月号に掲載いただきました
明日11月28日発売の、淡交社 なごみ 2017年12月号にて、「北欧の器を茶会に」という小特集の中で、ギャラリー北欧器のベルント・フリーベリの器たちをご紹介をいただきました。茶道教授の榎本宗白先生に、お茶会に使える器を選んでお見立ていただきまして、北欧の器でのお茶会の様子などが特集されております。この度は、いつもお世話になっております、ルーサイトギャラリーさんと共に、様々な北欧の器をご提供させてもらいました。さらに2014年の「モダニズムと民藝 北欧のやきもの展」でもお世話になりました、愛知県陶磁美術館 学芸員の長久智子先生にも北欧の器の背景などをご解説いただいております。特集の吉田五十八の作った数寄屋建築も大変に面白く、見ごたえたっぷりの内容となっております。皆様是非、お買い求めになってご覧いただければ幸いでございます。
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2017 | 11_22 | Wednesday
九州 福岡、太宰府・柳川
お客様への納品で、春に続きまして、秋の九州へと訪問して参りました。この度も有り難いことに一日たっぷりと、福岡周辺の地をご案内いただきました。いつもいつも本当に感謝感激でございます。九州の方々は本当に温かいお人柄で、この度も多くの出会いに感謝をいたしまして、少々ではございますが、ご紹介をさせていただきます。
まずは九州随一の古寺、太宰府の観世音寺へ。創建は670年頃と、飛鳥時代という古い寺院で、当初は7つものお堂がある大伽藍の寺院でしたが、律令制度の崩壊や豊臣秀吉による寺領没収により衰退、黒田家により復興されましたが、今は静かでひっそりとした趣があります。国宝の梵鐘は何と飛鳥時代のもの。普段あまり目にしない、シンプルな作りをしており、今でも暮れには点いているもので、後で飛鳥時代と知って驚きです。その緑青の肌や唐草の文様に当時の面影を感じさせます。宝物館には重要文化財の仏像が並びますが、手に触れてしまえそうなほど近距離で見れる驚きの空間で、昔は有り難く撫でている方もいたとのこと。平安仏の体内から発見された創建当初の仏像は塑像であったこともあり、この寺院の格式の高さを伺い知ることができます。九州仏の木目の美しさもまた良いものでした。
そして大刀洗町にある今村天主堂へ。近年に国の重要文化財に指定されましたが、福岡の人もほとんど知らない、知る人ぞ知る聖地です。平地の田んぼや集落に囲まれた真ん中に、突然レンガ作りの教会がポツンと現れます。元々はキリシタン大名の大友宗麟の治める地でもあり、江戸では隠れキリシタンたちがひっそりと暮らしていた村が今村でしたが、その起源は謎に包まれているそうです。国の重要文化財に指定される際は、観光地化したくないこの地の人々を説得するのが大変だったとか。隠れキリシタンだけにこの村の独特な雰囲気は何となく感じまして、自分たちの聖地を大切に守りたいという皆さんの思いが伝わります。明治期に長崎の教会群を設計した、鉄川与助により造られ、現在は国内のレンガの双塔を持った教会として最も古いものです。内部は木造とレンガが混じった日本独特の空間で、屋根も瓦屋根があるのも面白い作りです。この日は結婚式の準備が整っており、より荘厳で張り詰めた空気が漂っておりました。この後、大刀洗平和記念館をみて、特攻隊の悲しさに触れますが、B29の激しい空襲からこの教会が免れたのは、彼らもまたキリシタンだったからでしょうか。
そして水郷の柳川に移動して川下りを堪能です。立花城のお堀が街全体に張り巡らされ、まさに水の都として、また天然の要塞として発展をしました。立花宗茂と誾千代の大河ドラマが決定するとのことで、これからさらに人気が高まりそうです。船上では名物のうなぎを堪能させていただきました。エンジン音の無い手漕ぎの船で、静かな時間がゆっくりと流れます。何という贅沢。この後、この度も福岡市の古美術商の方の元へ伺いまして、九州古陶磁と仏教美術の勉強をたっぷりとさせていただきました。
この日最後は、今注目の福岡の名店、菊鮨へ。モナコのジョエルロブションの鮨店で腕を振るっていた大将が近年親御さんの跡を継ぎ、より進化させたお店で、その評価がうなぎ上りで高くなっております。鮨は華やかで円やかで、ワインも合うようなところが新しく、モナコの風も感じさせるドラマチックなもの。私もお相伴に預かれるなんて何とも幸せです。ご馳走様でございました。楽しい一日はあっという間でして、今でも夢見心地です。この度も本当にありがとうございました。
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2017 | 11_11 | Saturday
MATS GUSTAFSON NUDE
スウェーデン出身のアーティスト、マッツ・グスタフソンのエキシビジョンが来週の11月17日(金)より、恵比寿のMA2Galleryさんにて開催とのこと。日本では2012年より5年ぶりとなる個展となりまして、90年代初めの水彩画とドローイングのヌード作品が20点ほど展示されます。VOGUE、Harper's BAZAAR、VISIONAIREなどファッション誌のイラストから、Dior、HERMES、TIFFANY、Yoji Yamamoto、COMME des GARCONS、ESTNATIONといった世界のトップブランドのイメージビジュアルを描いてきたマッツですが、その美意識から、以前より物へのセレクトも話題となり、アトリエや自宅の写真が雑誌などで紹介をされ、インテリア、ファッション、北欧業界の諸先輩方に多くの影響を与えてきた作家でもあります。今回は同時期に、代官山の蔦屋書店にてポスター展とサイン会が、銀座SIXの蔦屋書店ではエドツワキさんナビゲートで、マッツのトークショーも開催をされまして、さらにMA2GalleryとGallery-SIGNさんとのコラボレーションで、MA2Galleryの4階にはプルーベ、ペリアン、ジャンヌレなどの家具が並ぶという、かなり大きなイベントとなりそうでございます。マッツの水彩画の美しさは、フリーベリの透明感や、靄のような雰囲気の釉の表情とも繋がる気がいたしまして、さらにこの度のドローイングは、器たちの曲線にも似たものを感じており、今回はどのような作品と出会えるのかとても楽しみであります。皆様もご興味ございましたらぜひ、お立ち寄りをいただければ幸いでございます。MA2Galleryでの展覧会は12月27日(水)までですが、同時開催のイベント詳細は、MA2GalleryさんのWebページでご覧になってみてくださいませ。
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