2018 | 5_28 | Monday
Axel Salto MASTER OF STONEWARE
デンマークのロイヤルコペンハーゲンに所属をした巨匠、アクセル・サルトの書籍「MASTER OFSTONEWARE」です。昨年のデンマーク陶芸美術館を皮切りに、現在巡回展を行なっているアクセル・サルト展の図録でして、同名のエキシビジョンが2018年10月21日までノルウェーのSORLANDETS KUNSTMUSEUMにて開催中です。サルトを含めて、北欧の陶芸作家はあまり詳細な資料が乏しく、ほとんどが母国語の書籍のため、なかなか作家を知るのが難しいものでしたが、こちらはデンマーク陶芸美術館が研究をした豊富な資料と写真、展覧会出展作品の図版など内容が盛り沢山でして、英語表記なのも有難い、200ページを越えるサルト資料の最新版です。この荒々しいモチーフの起源からサルトの来歴など、今まで謎であった部分も細かく分析されており、当時はロイヤルコペンハーゲン以外にも、様々なアートワークに参加をし、作品を発表していた、売れっ子芸術家であったこともわかります。全ての作品や背景を見ますと、作品の強さとは裏腹に、想像以上にエレガントで美しい作品を生み出す、最高峰の芸術家であると改めまして再確認であります。出展作品の所蔵が個人ではなく、ほとんどがロイヤルコペンハーゲンコレクションでして、近年の評価の高まりから買い戻したのか、ピングオーグレンダール作品も含めたほとんどの作品がロイヤルコペンハーゲコレクションに入っており、高騰に次ぐ高騰のサルト作品の昨今を鑑みても、その意気込みは並々ならもので、サルトへのリスペクトと愛を感じさせます。
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2018 | 5_19 | Saturday
TAKU SOMETANI GALLERY
お引越をいたしました馬喰町のビル、bakurocactusは4階建のビルで、元々は洋服の型紙の断裁工場でしたが、オーナーさんがリノベーションをしてシンプルなギャラリーのような佇まいに仕上がっておりまして。3階にはギャラリー北欧器が、そして2階と4階にはそれぞれコンテンポラリーのギャラリーが入っております。今回は4階のTAKU SOMETANI GALLERYにお邪魔をしてまいりました。ギャラリーオーナーの染谷さんは、北欧器が入る前から構想を膨らませており、5月15日に満を辞してギャラリーをオープンをされました。オープニングエキジビションは、先日芸術大学を卒業された西村涼さんの「moment」です。一見写真作品かと思いましたが、ドライポイント技法と呼ばれる、版画技法の一つで制作されており、この自然の水のような流れを薬液なども一切使用せずに、全て銅版に手彫りで削り込んでいるとのこと。流動的で自然な流れの一瞬を切り取ったようなモチーフですが、コツコツと手彫りで作っているとは驚きであります、まるでネガ写真のような、シンプルで色のないミニマルな世界も美しく、思わず引き込まれてしまいました。西村さんのエキシビジョンは6月14日まで開催をしておりますので、bakurocactusにお越しの際は、ぜひお立ち寄りいいただければと思います。
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2018 | 5_2 | Wednesday
日本橋馬喰町店
早いもので、馬喰町にお引越しをいたしまして1ヶ月、ようやく棚やディスプレイ、お品物の移動などが全て終わり、落ち着いて参りましたので、改めまして馬喰町店や周辺のご紹介をして参ります。本日は先ずは店内のお写真から。蔵出し市にお出ししました沢山のお品物は、随分と出て行ってしまいまして、通常の作品たちが現在は並んでおります。まだウェブにアップしきれておりませんベルント・フリーベリ作品をはじめ、ウィルヘルム・コーゲの作品、その他の北欧巨匠作品など、常時数百点のモダニズムの陶芸作品をご覧いただけます。作品の実物をご覧になりたい方は、予約制で恐れ入りますが、前日までにこちらのページよりご連絡をいただければ幸いでございます。
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