2019 | 2_15 | Friday
Wilhelm Kageの角鉢 shinamono51
ウィルヘルム・コーゲの普段は外に出していない、珍しい角鉢の作品です。この角鉢型の作品は比較的良く見かけるものですが、 こちらの作品は、掛けられた澱青釉が薄掛けで、光沢感のある透明な肌ではなく、半マット状のもので、赤茶のレンガのような下地が透けて見えております。下地に掘られた文様も生々しく盛り上がっており、所謂澱青釉の、氷を覗き込むような、幾重にも重なるレイヤーを感じる印象とは一線を画します。裏面のサインを見ますと、MUFF630°と書かれており、これは失敗の意味のスラングであると推測されます。焼きの温度が低すぎて、釉薬がうまく焼き付かずに、生焼けの状態にでもなったのでしょうか。しかしそれとは裏腹に、釉の肌や文様の表情が、コーゲ作品としては大変に面白く出来上がっており、これがまた魅力的でもあります。制作年代も1947年に作られており、50年代の黄金期の伏線をも感じさせる実験的な作品です。コーゲ作品は近年、大変に希少になってまいりましたが、こちらはより珍しい珍品中の珍品です。 状態も大変によろしいものです。
WK1902_3 澱青釉角鉢 高さ4cm 幅20cm 1947年代制作 (ご売約)
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2019 | 3_27 | Wednesday
雑誌 幻冬舎 GOETHE 5月号に掲載いただきました
一昨日3月25日発売の、GOETHE(ゲーテ) 2019年 05 月号 にベルント・フリーベリの作品をご紹介いただきました。「モノは人を語る 一目置かれる服と人」という特集の中の、「いいね!」がつくモノのコーナーにて、ベルント・フリーベリの市松文様が入りました大鉢をご紹介いただいております。また今回はさらにスペシャル号でして、何と表紙には、山下智久さんの前に沢山のベルント・フリーベリの器たちを置いていただくという、私にとっても、フリーベリファンにとっても感謝感激雨霰な特別記念号となりました。山下さんのクールでスマートな印象が、フリーベリの存在感にぴったり合っておりまして、まさに永久保存版でございます。ファッションディレクターの島田さん、この度もご紹介をいただきまして、ほんとうにありがとうございました。とても素敵に仕上がっております。
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