2024 | 11_02 | Saturday
- The Peacock Room - 於 faro WORKPLACEが始まりました
昨日11月1日(金)より、中目黒のコンテンポラリーアートのギャラリー、faro WORKPLACEさんで企画展「- The Peacock Room - 手塚愛子/ベルント・フリーベリ/井上揚平(鎌倉緑青)」が始まりました。私が訪れたのは夕方でしたが、手塚愛子さんが在廊されていたので、本当にたくさんの皆様がご来場されておりました。会場の様子を少々ご紹介をさせていただきます。
エントランスから、息を呑む構成です。ベルント・フリーベリの白釉水注にアケビの実を生けていただいております。手塚さんのモダンな作品がとても素敵で、空間の緊張感を高めております。今回始めて、鎌倉緑青の井上さんはベルント・フリーベリの作品に出会ったそうでして、シンプルながらもなかなか難しい器とのこと。ご用意いただいた膨大な草花の中から試行錯誤して生けていただいたそうです。展覧会の会期中、毎週合計6回も生け替えてくださるそうで、秋から冬へと移ろいゆく季節も感じられて、次はどうなるのか本当に楽しみです。
会場内の構成も素晴らしいです。孔雀の作品の前の青い扁平花器もこんなに美しく佇むとは思ってもいませんでした。手塚さんの作品は、織物の糸を解きほぐして作品を完成させており、実物を拝見するとその質感や微妙な凹凸から生まれる力強さが格段に違います。お写真ではどうしてもお伝えできない何か立体彫刻の様な顔も覗かせます。特に花を解きほぐした作品は、フリーベリとの相性が抜群で私のお気に入りです。faro WORKPLACEのギャラリーのディレクターを勤めていらっしゃるめい子さんとは、MA2Galleryにいらした時からの縁で、今回フリーベリの展示を是非とお声がけいただきました。数あるフリーベリの中から、めい子さんに全てお任せでこんなにも素敵に並べられるとは、脱帽であります。やはり最近は人生は何事もスタイリングであるなとつくづく感じます。
faro WORKPLACEはシェアオフィスを青山と神楽坂、そして中目黒でやられていて、神楽坂と中目黒にはコンテンポラリーアートギャラリーも併設されております。オーナーの堀さんは現代アートのコレクターでもあり、シェアオフィス内には、数々の著名作家の作品が飾られており、まるで美術館にいる様。今回はオフィス会員スペースのラウンジにも手塚さんの作品やウィルヘルム・コーゲ作品が展示されております。私はルイスポールセンの松ぼっくりに興味津々ですが。。。めい子さんに言っていただければ、館内までご覧いただけます。会期は12月7日までのロングランでございます。鎌倉緑青さんのお花も次は何に生けられるのか、毎週変わってまいりますので、この機会にぜひ、ご来場をいただきましてご高覧をいただければ幸いでございます。
- The Peacock Room - 手塚愛子/ベルント・フリーベリ/井上揚平(鎌倉緑青)
ドイツと日本を往来しながら制作を続ける手塚愛子の、孔雀の絵柄が織り込まれた織物が解かれた作品からイメージを広げ、東洋の陶磁器に影響を受けたベルント・フリーベリの器に、西洋技術を学んだ後に日本の山野草を扱うフローリストとして活動する井上揚平が花を挿す、「The Peacock Room」展を開催致します。
展覧会タイトルの由縁となる実在の「The Peacock Room」は、1877年にロンドンの海運王の依頼で設計され、ジェームズ・マクニール・ホイッスラーによって改装されたダイニングルームです。この部屋は、着物姿の女性の肖像画や孔雀の絵が壁面を飾り、当時の東洋趣味を反映してつくられました。さまざまなドラマを経て、現在はワシントンD.C.のスミソニアン協会・フリーア美術館に移築展示され、多くの来訪者が訪れています。
また、部屋の名前にもなったPeacock(孔雀)は、東南アジアからアフリカに生息し、東洋では幸運や繁栄を象徴する神聖な生き物として愛されてきました。西洋でも古代から女神の使いや虚栄心の象徴として描かれ、キリスト教の図像にも登場します。孔雀の美しさは異なる文化間で象徴として表現され、多様な解釈を生み出してきました。それにより、他国への尊重が促され相互理解も深まってきたと言えるでしょう。
文化や技術の出会い、交流を通じた対話から生まれる調和。faroWORKPLACEバージョンの思索を深める小さな空間「The Peacock Room」にぜひお越しください。
※会員制のFARO中目黒館内にも手塚愛子、ウィルヘルム・コーゲ作品を特別展示いたします。
観覧ご希望の方は事前にメールにてご連絡下さい。スタッフがご案内いたします。
作家名:手塚愛子、ベルント・フリーベリ、井上揚平
展覧会名:The Peacock Room
会 期:11月1日(金)- 12月7日(土)
会 場:faro WORKPLACE
目黒区青葉台3-15-17 faro中目黒1f
11時-19時 (入場無料・休廊:日/月曜)
03-6403-5636 contact@faroworkplace.art
協力:AIKO TEZUKA STUDIO ギャラリー北欧器 鎌倉緑青
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