2025 | 8_8 | Friday
「コーゲとフリーベリ」展 於 STILL LIFEに16日と23日に在廊いたします
名古屋のSTILL LIFEさんにおきまして開催中の、スウェーデン陶芸界を代表する二人の巨匠、ヴィルヘルム・コーゲ(Wilhelm Kåge)とベルント・フリ ーベリ(Berndt Friberg)の作品を紹介する展覧会、「コーゲとフリーベリ 芸術と詩的抽象 ― グスタフスベリにおける師弟の造形的対話」は連日多くの皆様にお越しをいただきまして大変に恐縮でございます。
STILL LIFEさんはお盆休みも営業されるとのことで、私も16日(土)と23日(土)に在廊いたしまして、展覧会作品のご説明とご案内などをさせていただきたいと思っております。またSTILL LIFE CAFEでは10日(日)と11日(月・祝)、22日(金)、23日(土)、24日(日)に北欧の朝ごはんをイメージした限定メニューがいただける、北欧朝食の会を朝10時オープンで開催との事。ぜひ「コーゲとフリーベリ 芸術と詩的抽象 ― グスタフスベリにおける師弟の造形的対話」展と併せましてお立ち寄りをいただければ幸いでございます。
また、ギャラリー北欧器の馬喰町店は、明日9日(土)から21日(木)まで夏季休業とさせていただきます。皆様どうぞ良い夏をお過ごしくださいませ。
「コーゲとフリーベリ 芸術と詩的抽象 ― グスタフスベリにおける師弟の造形的対話 」
期間:2025年7月26日(土)〜 9月7日(日)
時間:11時〜17時(月・木 定休)
会場:STILL LIFE
- 〒461-0003 愛知県名古屋市東区筒井1-14-18
最寄駅:地下鉄桜通線 車通駅より徒歩7分
電 話 :052-908-9141
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2025 | 8_4 | Monday
「BREATHING PAINTHINGS CROSS & VORTEX」於 LURF GALLERY
8月2日(土)から代官山のLURF GALLERYさんで始まりました、「BREATHING PAINTHINGS CROSS & VORTEX」NOBUAKI MAEDA × ISSHIN TANIZAKI の初日、トークセッションにお邪魔して参りました。今回は、抽象絵画を描くお二人の作品がギャラリーの空間で対峙する特別な展覧会となりました。トークセッションでは、美術評論家の菅章さん司会の元、前田信明さんと、谷崎一心さん、そしてポーラ美術館の主任学芸員の内呂博之さんのお話を拝聴することができまして、普段知ることのない、作家さん本人からの作品の描き方から、どのような想いで制作をされておられるのかまで、より深い所まで作品を理解することができる貴重な機会となりました。素晴らしい会場の様子を少しご紹介させていただきます。
2階のギャラリーには前田信明さんと谷崎一心さんの作品が、空間を対峙する様に並んでおります。谷崎さんは七連作の大作を発表しており、まさに圧巻の景色です。近年の作風でもあるVORTEXは、渦の集合体が全面にいくつも広がり全体を構成しているのですが、一部の渦が盛り上がりマチエールの凹凸を感じつつも、下には幾重にも色の層を感じるもので、近くで見る景色と遠目に見る景色が全く違って見えてきます。7連作の大作も一見はグレーでありながら、様々な色が少しずつ見え隠れして現れてくる不思議な感覚に陥ります。谷崎さんも見る人によってその見え方が変わってくる作品ですとおっしゃっておりました。絵はずっと変わらないのですが、見る人の境遇や環境、果てはその人の人生によって思い思いの見え方がしてくる不思議な渦の集合体たちです。皆さん、近づいて一つの渦をじっくり見たり、遠目に眺めたりと作品に見入っておりました。
そして日本を代表する巨匠と言っても過言ではない、前田信明さんの作品たちが対峙します。前田さんは、水溶性のアクリル絵の具をキャンバスに染み込ませて、幾重にも塗り重ねてこの濃く深い色を描き出しているとの事。薄いベールのような層が数十枚も重なった様な感覚でしょうか。深淵が奥深くどこまでも続いてる様で、深海に沈んでいってしまいそうな恐ろしさすら感じさせる深い色をしております。この制作には途方もない時間がかかるとのことで、最後に気合いの縦のラインを描くことで、作品に命が吹き込まれます。またキャンバスの厚さも作品の一部で、展覧会会場の空間を把握しつつ、どの厚さで描くのか、さらには作品の位置や大きさまで、全てを決めて制作を始めるそうです。空間と作品の一体化が極めて重要で、それが作家の使命であるとおっしゃっていたのがとても印象的でした。上の大きな三連作の作品はポーラ美術館での展覧会、COLORSにも出展された作品たちとのことで、今回、LURF GALLERYの空間を把握しつつ、この配置を選ばれたそうです。ぜひこの空間で見てくださいとの事でした。
一階のLURF GALLERY CAFEにも作品が並んでおります。毎度の事ながら美術館級のデンマーク家具たちと取り合わせており、こちらも圧巻の景色ですが、自宅にも持っていける作品サイズが多く、抽象絵画好きの私にとってはどれも欲しくなる作品たちばかりでして、アフォガードをいただきつつ、いつまでもカフェに入り浸ってしまいそうです。LURF GALLERYさんは一階のカフェと二階のギャラリー共々、只今「コーゲとフリーベリ」展を開催中の名古屋のSTILL LIFEさん代表、中村さん設計の空間ですので、こちらも併せてご覧くださいませ。「BREATHING PAINTHINGS CROSS & VORTEX」は9月1日(月)までの開催です。カフェで名作家具を楽しみつつ、ぜひこの美しき抽象絵画作品たちの競演をご覧になってみてくださいませ。
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