Stig Lindberg (スティグ・リンドベリ)
茶釉線文碗
Brown glazed bowl with linear design
W 12.8cm H 5.6cm 1964年製
Gustavsberg G hand STIG L (1964)
(ご売約)
スウェーデンはグスタフスベリ製陶所に在籍した作家、スティグ・リンドベリの碗作品です。リンドベリの残した陶芸一点物シリーズの中でも、東洋古陶磁からの影響を感じられる作品は時より制作されております。設計図を描いているのはリンドベリで、轆轤はスヴェン・ヴァイスフェルトが担当していると考えられます。全体に赤茶色の釉が掛けられ、その上から黒に近い茶釉が二重掛けされており、お互いが混ざり合い、まるで天目茶碗の柿釉の様な表情をしております。見込みには放射線状に線文様が彫られており、複雑な表情を楽しむことができます。状態はたいへんによろしいものです。2014年の愛知県陶磁美術館での展覧会「モダニズムと民藝 北欧のやきもの展」では、窯変天目を意識した釉薬や形の、大きな鉢作品が出展されておりました。中国古陶磁を意識した作品は比較的少ないのがリンドベリの特徴ですが、時より出て参りますと心躍ります。