Per Linnemann-Schmidt(ペル・ルネマン=シュミット)
淡緑釉筒碗
【モダニズムと民藝 北欧の器展 図録41ページ所載現品】
Tube bowl with pale green glaze
W 9.5-7.6cm H 9.3cm 1950年代製
PALSHUS DENMARK PLS 1145 (1950's)
(ご売約)
デンマークのパルシュス製陶所、パルシュス夫妻の制作した碗作品です。パルシュス製陶所は1948年にペル・シュネマン=シュミットが、妻アナリーゼとデンマーク郊外に設立したスタジオ・ファクトリーです。50年代を中心に、東洋的でシンプルな佇まいの作品を制作しており、デンマークのサクスボー製陶所、またベルント・フリーベリ作品にも通じる、釉薬の毛並みとグラデーション、フォルムが特徴的です。後に作風が大きく変わるため、初期10年間ほどしかこのシンプルな景色の作品は制作されておりません。淡い緑釉が全体にきれいに掛けられ、口縁の釉は拭かれて、グラデーションの表情が現れております。形は見込みの深い筒状の胴で、手捻りで歪められ、楕円状に形作られております。スッと長い立ち姿は気品があり、静かな佇まいは秀逸です。2014年の愛知県陶磁美術館での展覧会「モダニズムと民藝 北欧のやきもの展」に出展をされた作品です。また同展覧会では、東京芸術大学に寄贈された人間国宝の加藤土師萌のコレクションからも、パルシュスのお碗が出展されており、加藤土師萌氏の目に止まった作家の一人でもあります。状態はたいへんによろしいものです。