Berndt Friberg (ベルント・フリーベリ)
淡緑釉花器
Light green glazed vase
W 9.3cm H 8.8cm 1959年製
Gustavsberg G hand Friberg a(1959)
(ご売約)
スウェーデンはグスタフスベリ製陶所に在籍した作家、ベルント・フリーベリの青磁色の花器作品です。全体にやや緑味を帯びた青磁釉が掛けられ、その上から薄い茶釉が二重掛けされて、お互いが混ざり合い、全体をきれいに流れております。緑味を帯びた透明感のある表情は美しく、気品ある佇まいを感じさせます。釉の毛並みはチリチリとした細かなもので、 口先から高台まで流れ落ちております。形は、胴が肩がよく張り出し、胴の中央から口先が細く伸びた、定番のりんご型をしております。口先は極めて細く、肩は良く張り出して、底面も小さく、全体のメリハリとバランスが見事に整った、緊張感のある姿をしております。2014年の愛知県陶磁美術館での展覧会「モダニズムと民藝 北欧のやきもの展では、東京芸術大学に寄贈された人間国宝の加藤土師萌のコレクションから、鼠色のりんご花器が出展をされていました。口先の細さと張りのある胴体の緊張感は凄まじく、加藤土師萌が選んだそのセンスの良さや、ガラスケースの中でも感じられるフリーベリの技術の高さに感心をしたことを覚えております。この青磁色のりんご花器は、その時の作品を彷彿とさせるものです。状態はたいへんによろしいものです。