12. Berndt Friberg (ベルント・フリーベリ)
黄釉極小卵花器
Yellow glazed miniature egg vase
W 3.9cm H 4.5cm 1960年代製
Gustavsberg G hand Friberg (1960's)
(ご売約)
こちらもミニチュアサイズの卵花器作品。ミニチュア作品の中でも小振りである。全体に黄釉が掛けられ、その上から緑釉が掛けられているが、お互いが完全に混ざり合い、まるでキャラメル色の様な表情で流れている。口先の釉薬が拭かれて、素地が現れ、白い輪っかの様に見える。全体には細かな釉薬の毛並みが流れており、まるで抽象絵画の様な表情が楽しめる。形は、口先が窄み、高台にかけて下膨れ型に膨らんだタイプの、卵花器で、ころんと可愛い立ち姿をしている。このタイプは胴体が膨れているため、同様の高さでも、より存在感と大きさを感じさせる。膨らんだ胴体には、釉薬がとろりとした表情で掛かっており、見所である。ミニチュアでも黄色い卵作品は珍しく、卵だけで並べたときに、明るい色味が一つあると、構成が美しく、華やかに見えることから、当時お勧めしたした作品である。また小さなサイズのミニチュアで、黄色い釉薬の作品は、実はほとんどなく、その珍しさもあってお願いした。