15. Berndt Friberg (ベルント・フリーベリ)
青磁釉卵花器
Celadon glazed egg vase
W 7.2cm H 9.9cm 1955年製
Gustavsberg G hand Friberg Z (1955)
(ご売約)
青磁釉の中でも、大振りで、高さ10センチほどの卵花器。全体にやや緑味を帯びた、青磁釉が掛けられ、その上から、薄茶の釉が二重掛けされて、お互いが混ざり合い、全体をきれいに流れている。やや燻んだ釉の表情が所々に現れ、さまざまな色が柔らかく広がっており、見る角度によって景色が変わってくる。まるで水彩画の様な複雑な景色が楽しめる。形は、口先にかけて胴が縦長に伸びた、立ち姿の美しいもので、50年代の作りのため、轆轤も薄手で、高台なども丁寧に作られている。大きさも十分にあり、複雑な釉薬の表情で、繊細な佇まいの青磁釉作品をお探しの方には、おすすめの作品である。この10センチの高さの卵花器は、最近出てこなくなっており、可愛い小振りな作品ばかりが市場に出回っている。卵花器も数多く扱ってきたが、良い青磁釉の作品は今では本当に希少である。