16. 古唐津茶碗
W 12-10cm H 7cm
(ご売約)
古唐津の小服茶碗ほどの大きさの小ぶりな碗です。堀の手で、ひしゃげており、引っ付き跡もあり、大きな引っ付きを取り除いたであろう際にできた大きな直しなどが無数にあります。口縁にはべべらもあり、また見込みにはよく見ますと、薄ら鉄絵も確認でき、意外にも見所多いものです。フリーベリやコーゲの碗作品に見られる、口縁がうねるオーバル型の人気の作品がありますが、その起源を知りたくて、随分前にこのひしゃげた唐津焼を手に入れました。このひしゃげは偶然にできたもので、引っ付きもあり、失敗作のため当時は捨てられたものと思いますが、その歪みが美しいと感じた北欧作家の感性がとても面白いと感じます。ボロボロの仕覆と箱が付属します。