20. Berndt Friberg (ベルント・フリーベリ)
青磁茶釉花器
Celadon and brown glazed vase
W 9.8cm H 11.2cm 1963年製
Gustavsberg G hand Friberg E (1963)
(ご売約)
きれいなりんご型をした、大振りな作品。全体に茶の釉薬が掛けられ、その上から、鼠色を帯びた、青磁釉が二重掛けされて、お互いが混ざり合い、複雑な表情で流れている。特に口先から肩にかけての釉の表情は秀逸で、まるで木彫の作品ではないかと思うほど、自然物の様な景色が現れており、引き込まれる。形は、肩がよく張り出した、きれいなりんご型をしており、良い佇まいである。大きさも、ミドルサイズよりもやや大振りで、作品の存在感も十分に感じられる。フリーベリのりんご型花器作品の良さを存分に楽しむことができる逸品である。自然の木の幹や、木の実の様な、簡単には表現することができない、複雑で美しい釉の表情と、大振りな胴体が相まって、存在感がある作品に仕上がっている。一つりんご花器の並んだ構成に入ると、バリエーションの幅が格段に広がってくる。