24. Berndt Friberg (ベルント・フリーベリ)
黒瑠璃釉極小花器
Black and Blue glaze miniature vase
W 5.6cm H 5.1cm 1950年代製
Gustavsberg G hand Friberg (1950's)
(ご売約)
真丸に膨れた胴体に、細い口先が伸びた、玉ねぎ型のミニチュア作品。ミニチュア作品の中では、胴がよく膨らんでいるため、少し大きめの作品である。全体に瑠璃釉が掛けられ、その上から茶釉が二重掛けされており、お互いが混ざり合い、まるで黒に近い表情で全体を覆っている。形は胴体が真丸に膨れて、口先が細く伸びた、玉ねぎ型をしている。大きな花器作品も存在するが、ミニチュアは、口先の小ささと、膨れた胴体のメリハリとバランス、そして緊張感を感じさせ、ぴりっと張り詰めた佇まいが魅力的である。50年代の作りでもあり、轆轤は薄造りで、全体に絵も言わぬ繊細さを感じさせる。このクラスのミニチュアも、当時から出会うことは少なく、張り詰めた緊張感と、完璧な作りの作品であったことから、おすすめをした。今でも早々にお目にかかれるものではないが、りんご型や扁平型にくらべて、比較的、ミニチュアでは作られている方である。