26. Berndt Friberg (ベルント・フリーベリ)
瑠璃釉碗
Blue glaze bowl
W 9.9cm H 6.7cm 1959年製
Gustavsberg G hand Friberg a (1959)
(ご売約)
口縁が内側に抱え込んだ、きれいな正円をした、碗なりの作品。全体に濃く深い瑠璃釉が掛けられ、その上から茶釉が二重掛けされて、お互いが混ざり合いきれいに流れている。釉の毛並みも、細かなもので、完璧な表情で全体を流れている。50年代後半の最も繊細な作りの時代の作で、まるで紙細工の様に口縁が薄く、緊張感が漂う。高台も胴体に比べてぎゅっと小さく、繊細な作りで、やや小振ではあるが、立ち姿が極めて美しい碗作品である。こちらも小物入れとして実際に使用していたが、損傷は見られず、大変に良い状態である。青いお碗で、極薄手の口縁の作品も、最近はかなり数が少なくなってきた。この紙の様な、極限の薄さの作りは、やはりフリーベリ作品の美しさや繊細さの真骨頂でもあり、何度見ても惚れ惚れするものである。