06. John Anderson(ジョン・アンダーソン) 鼠釉盃
W 9.4cm H 4.2cm
Hoganus J.A
(ご売約)
スウェーデンのホガナス製陶所でアートディレクターとして所属した作家、ジョン・アンダーソンの酒盃サイズの作品です。黄土色の素地に、藍釉が掛けられ、その上からやや緑味を帯びた鼠釉が全体に二重掛けされており、見込みの底や高台周りに、結晶釉の様な、トゲトゲとした青い表情が現れております。高台には鉄錆が塗られ、ホガナスとJ.Aのサインが描かれております。ちょうど、04の鼠釉盃と同様の釉薬と土を使用しているようですが、こちらのものは、焼成の具合により、釉薬の変化でこの結晶のようなギザギザした表情が現れたと思われます。形はきれいな正円の碗なりのもので、胴体が横に大きく開いた、平盃型をしております。ストーンウエアですが、柔らかい土で作られているようで、まるで陶器の様な肌の質感です。口縁は紙細工のように薄く、手取りも驚くほど軽いもので、大変に繊細な印象です。あまりにも薄く作り過ぎたのか、口縁には制作時にできたと思われる、小さなホツが一つあります。