10. John Anderson(ジョン・アンダーソン)白釉碗
W 10.5cm H 7.4cm
Hoganus J.A 10
スウェーデンのホガナス製陶所でアートディレクターとして所属した作家、ジョン・アンダーソンの茶碗サイズの作品です。白い梨地の素地に、透明釉が掛けられているのみのシンプルな作りで、色を伴う釉薬は掛けられていない様です。外側は、半マットな肌、内側は使うことを想定してか、磁器質の光沢のある肌をしております。外側の素地には轆轤を回しながら、箆で文様をつける飛び鉋の技法で、文様が彫られております。古くは中国古陶磁から用いられる技法で、朝鮮や日本にも同様の作品はよく見られますが、間違いなく、東洋古陶磁を見ながら作品を制作したものと思います。形は口縁がやや外側に開いた、見込みの深い熊川茶碗型をしております。口縁は薄く繊細で、手取りも軽いものでして、轆轤目もきれいに出ており、お茶碗としてお使いいただくとちょうど良いサイズです。