14. John Anderson(ジョン・アンダーソン)丸文碗
W 11.9cm H 6.9cm
Hoganus J.A
(ご売約)
スウェーデンのホガナス製陶所でアートディレクターとして所属した作家、ジョン・アンダーソンの茶碗サイズの作品です。白に近いクリーム色の素地に、藍釉と透明釉が掛けられており、見込みには淡く青いグラデーションが流れ、底には鮮やかな青と赤の表情が現れております。。全体に掛けられた透明釉には貫入が生じており、青磁に近い表情と肌をしております。この見込みの赤と青の表情や貫入の入り方は、フィンランドのアラビア社に所属した作家たちにも見られる景色で、中国古陶磁の影響、特に宋時代の青磁の影響が強いものと思われます。また面白いのが、器の外側に丸文様が押し付けられ、ボコボコとした凹凸になっています。まるでアクセル・サルト作品の様な様相で、中国古陶磁の春秋戦国時代に作られた灰陶などからも着想を得ていると考えられます。形はきれいな碗なりをしており、手取りも軽いものでして、轆轤目もきれいに出ており、お茶碗としてお使いいただくとちょうど良いサイズです。制作時にできた磁器質の肌に貫入が無数入っておりますが、口縁から器を貫通した、長いニュウが二本入っております。